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「エシャロット」とは?エシャレットとの違いやそれぞれの人気レシピ計8選をご紹介!

  • 2024.2.8
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玉ネギに似た「エシャロット」という野菜をご存じでしょうか。

フランス料理ではソースや隠し味に使われる定番の食材であり、最近ではスーパーでの取り扱いも増えてきています。一方、似た名前で「エシャレット」という野菜もあり、混同されることが多いです。

そこで今回は、エシャロットについて解説! エシャレットとの違いや、それぞれを美味しく食べられるレシピをご紹介します。ぜひ参考にしてください。

【エシャロット】とは?

エシャロットは玉ネギの一種で、ユリ科ネギ属の野菜です。国内で出回っているほとんどが輸入品で、日本ではあまりなじみがありませんが、フランス料理やイタリア料理ではよく使われています。

見た目は細長くて小型。通常の玉ネギと同じように乾燥した茶色い皮に覆われていますが、皮を剥くと表面は薄紫色をしていて中身は白く、ひとつの塊ではなく2つ以上に分かれるのが特徴です。

風味は玉ネギに似ていますが、ニンニクのような独特の香りがあり、ドレッシングやソースの材料としてよく使われています。ニンニクや玉ネギ同様、辛味成分のアリシンを豊富に含み、疲労回復の効果が期待できます。ほかにもビタミンB1・B2、ビタミンC、葉酸なども含んでおり、栄養価に優れているのもポイントです。

【エシャロット】と【エシャレット】との違い

エシャロットとよく似た名前で「エシャレット」という野菜がありますが、これはまったくの別物です。エシャレットは“若採りのらっきょう”のこと。見た目は白く、スーパーなどでは葉付きを束ねて売られています。一般的ならっきょうに比べるとくせが少なく、生のまま食べることが可能です。

そもそも、なぜこのような似た名前がつけられたかというと、市場に出回りはじめた1950年代頃、若採りのらっきょうは「エシャロット」と呼ばれていました。しかし、徐々に西洋のエシャロットの流通量が増えるようになり、混同されるようになったので「エシャレット」と名前を変えたのです。

【エシャロット】を使ったレシピ5選

・牛フィレ肉のステーキ

ステーキなどの肉料理には、フランスの王道ソース「ソース・ヴァン・ルージュ」がおすすめ! 赤ワインをベースにフォンドヴォーという出汁、刻んだエシャロットを加えます。エシャロットの甘みがポイントとなり、肉料理をワンランクUPしてくれますよ。

・キノコのグラタン

たっぷりのキノコの風味とエシャロットの香りが大人味のグラタンです。ホワイトソースはブランデーで芳醇な香りとコクをプラスし、より味わい深い仕上がりに。白ワインやシャンパンと相性の良い一品です。ご飯にかけたり、パンに添えたりしても◎。

・カキのフローレンス風グラタン

カキを殻ごと使ってクリーミーなグラタンに。ホウレン草を合わせて焼き上げ、フローレンス風(フィレンツェ風)に仕上げます。ソースの隠し味にエシャロットを使うことでカキの旨味が引き立ち、奥深い味わいを楽しめます。

・シャンパンに合うブイヤベース

南仏の漁師町で生まれた煮込み料理、ブイヤベースを本格的に再現。エシャロット、ニンニク、セロリなどの香味野菜とタイム、サフランといったハーブを使って、魚介の旨味に香りを添えます。ワインやバゲットが進み、最後の一滴まで飲み干したくなりますよ。

・鶏もも肉のプロヴァンス風煮込み

鶏肉をトマト、オリーブ油、ニンニクでじっくり煮込んで、南仏のプロヴァンス風に。エシャロットやセロリといった香味野菜をたっぷり入れることで、トマトの酸味がまろやかになります。鶏肉はホロッと柔らかく、思わず笑顔になるほど美味です。

【エシャレット】を使ったレシピ3選

※こちらのレシピ内で表記している「エシャロット」は“若採りのらっきょう=エシャレット”を指します。

・豚肉とエシャレットのおかか炒め

エシャレットは炒めると香りが和らぎ、甘みがUP! 豚肉やベーコンなどと相性が良く、塩コショウだけのシンプルな味付けがエシャレットの風味を引き立てます。シャキシャキとした歯応えが残るように、サッと炒める程度でOKです。

・新ジャガとホタルイカの田楽みそ

エシャレットのシャキシャキ食感とピリッとした辛味を活かし、薬味としてネギの代わりに活用。葉の部分も一緒にみじん切りにして、トッピングしましょう。ホクホクのジャガイモと甘辛味の薬味みそが相性バッチリで、お酒がどんどん進みます。

・赤ワインに合う生野菜とバーニャカウダ

エシャレットの風味をダイレクトに味わいたい方は、生でポリポリ食べるのがおすすめ。ピリッとする爽やかな辛味がアンチョビの効いたバーニャカウダソースとよく合います。ワインのおともに最高です。

最近では、エシャロットもエシャレットもスーパーなどで見かけることが増えてきました。今回ご紹介したレシピを参考に、名前は似ているものの、まったく種類が異なる2つの野菜を食べ比べてみるのも良さそうですね。料理の幅がグンと広がりますよ。

(川原あやか)

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