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サン・モリッツの森に圧巻のコレクション。2024FW〈モンクレール グルノーブル〉

  • 2024.2.8
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2024FW〈モンクレール グルノーブル〉

ニセコや白馬をスノーシーズンに訪れると、海外からの来日スキーヤーやスノーボーダーをよく目にする。中でも、欧米の人たちのリゾートの楽しみ方は自由だ。本場ヨーロッパのスキーリゾートを覗いてみると、アフタースキーを含め、いかにカルチャーとして成熟しているかがよく分かる。

2024年2月3日。イタリアのミラノから車でおおよそ3時間、ベルニナアルプスの名峰に囲まれたスイス南東部のサン・モリッツ。この場所で2024FW〈モンクレール グルノーブル〉のショーが行われた。会場には世界中から250人以上のプレスとセレブリティが集まり、ショーを見るだけではなく、スキーやスノーボードを楽しんだり、スノーリゾートの楽しみ方を体験するツアーとなった。

ベルニナアルプスの山々
ベルニナアルプスの山々を望むゲレンデ内のカフェテラス。

サン・モリッツといえば、2度の冬季オリンピック、4度のFISワールドカップを開催したヨーロッパでも有数のスノーリゾート。街には大小様々なホテル、レストラン、高級ブティックや、ため息の出るような美しい別荘などが立ち並ぶ。スキー場だけではなく、クロスカントリー用のコースも豊富だ。凍った湖上では競馬が行われたり、釣りや散歩を楽しむ人々もいる。

訪れたスキー場コルベリアは、標高約1822mの街から、最高で3056mのピッツ・ネイルまでがつながる。約1100mの高低差の中に、総延長350kmにもわたる広大なゲレンデが広がっている。切り立った周囲の山々を遠くに眺めながら、眼下の湖や街へと降りていく滑降は格別。そのスケール感もさることながら、ゲレンデ内のロッジにあるレストランでは、本格的な料理がサーブされ、またゲストたちも会話や景色を楽しみながら、のんびりと過ごしていた。

ベルニナアルプスの山々
街の看板には2度のオリンピックを招致した歴史ある高級スキーリゾートであることが誇らしげに掲示されている。
ベルニナアルプスの山々
サン・モリッツの街や森、湖を眼下に見下ろす絶景。
ベルニナアルプスの山々
標高2500mほどのレストランで、本格的な料理を味わうことができる。

サン・モリッツには〈モンクレール グルノーブル〉だけをフルラインナップで揃えた旗艦店が世界に先駆けてつくられた。アルプスの岩肌を表現したような重厚感あふれるエントランスを入ると、店内にはファッションアイテムの他に、スキーウエアやヘルメット、スキー板、スノーシュー、ゴーグル、カラビナまで、本格的な山を楽しむためのパフォーマンスギアが並ぶ。

モンクレール 世界初の旗艦店
ブティックが立ち並ぶ街の中心地に、2023年12月に世界初の旗艦店ができた。ちなみに、近くには〈モンクレール コレクション〉〈モンクレール ジーニアス〉を取り扱う別の旗艦店がある。
モンクレールブティック 店内
機能的で本格的なスキーウエアはもちろん、ギアなどフルラインナップが揃う。

ゲレンデではインストラクターが〈モンクレール〉のウエアを着用していたり、一家揃って着こなすファミリーもいる。街のスーパーマーケットではレジに並ぶマダムがエレガントに着こなすなど、あらゆる場所で〈モンクレール〉のコックマークを目にした。もちろんブランドにかかわらず、ゴンドラに並んでいる人たちは皆オシャレで、ファッションスナップができそうな雰囲気。欧州のスノーリゾートのレベルの違いを見せつけられた。

本題の〈モンクレール グルノーブル〉のランウェイも圧巻だった。招待されたゲストたちが、高級スノーリゾートで体験したアクティビティやアフタースキーのすべては、このショーを楽しむための序章だったのかもしれない。光と霧に包まれた幻想的な深い森の中に、溶け込むように設営されたランウェイと観客席。ヘッドセットを通してアンビエントな音楽に酔いしれているうちに、やがて遠くから、木々の間を縫うように歩いてくるモデルたち。目の前を通り過ぎるルックの数々は、やがて美しいカラーパレットの集団となり、135名のモデルによる壮大なフィナーレへと結実する。

2024FW〈モンクレール グルノーブル〉
ルックス数は91。カラバリを含め135名が並ぶ姿は壮観。霧深い森に整列したモデルたちは、光と音と温かい拍手とともにフィナーレを迎えた。

シグニチャーであるダウンジャケットや、ニットのバリエーション。複雑なキルティングを施したテクニカルウエアや、雪山にふさわしい数々の小物たち……。最高のパフォーマンスとエレガンスを完璧に融合させたコレクションは、ヨーロッパの歴史あるスノーカルチャーをアップデートし、新たなスタイルを提案してくれた。その一部を紹介しよう。

モンクレール フランネル
パッチワークのダウンに、ラミネートされたフランネルなど、パフォーマンスとスタイルを両立。
モンクレール 茶系で統一された雪山に映えるルック
茶系で統一された雪山に映えるルック。コーデュロイのセットアップも機能的な雪山仕様。
モンクレール プルオーバー
テクニカルなパフォーマンスウエアやギアも数多く発表された。こちらのトップスはプルオーバー。

そして、世界中からVIPが集まり、このコレクションを盛り上げた。彼らもまた、ヨーロッパのスノーリゾートを存分に満喫し、ウエアの機能性を確かめたり、コーディネートを楽しんだりしながら、カジュアルな雰囲気の中で滞在を楽しんでいた。

ショーン・ホワイト(プロスノーボーダー、プロスケーター)
フライング・トマトの愛称で知られるカリスマ。アメリカ代表として数々のXゲームを制し、トリノオリンピックでは金メダルを獲得。会場でも多くの人にリスペクトされていた。 Instagram:@shaunwhite
ウィロー・スミス(歌手、女優、ダンサー)
ウィル・スミスの娘。WILLOW名義で活動し、歌以外にギターやベースなど、弱冠23歳にして、数々の才能を開花させる。アフターパーティでは歌を披露。ファッションアイコンとしても引く手あまただ。 Instagram: @willowsmith
ファン・ミンヒョン(歌手、俳優)
「NU'EST」と「Wanna One」の元メンバー。来年からの兵役を前に、サン・モリッツではスノーシューを履いて、スノーウォークを楽しんだ。ファンのために、日本でも俳優として活動したいそう。 Instagram: @optimushwang
LEX(ラッパー)
3歳の頃からダンスを、4歳でラップを始める。10代半ばからトラックメーカーとなり、やがてスカウトされる。4枚のアルバムを発表し、次世代のラップスターとして注目されている。妹はラッパーのLANA。 Instagram:@lex_zx_lex_0

Information

MONCLER

https://www.moncler.com/

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