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ゴルフボールに描かれた数字やマークの意味は何?

  • 2024.2.8

ゴルフボールにはメーカーやブランドのロゴマークが書かれています。いつも何気なく目に入っている小さな数字は何のためにあるのでしょうか?

「同伴者と同じ番号を使っても問題ない?」「ボールに落書きしている人がいたけど大丈夫?」そんな疑問にお答えいたします。

◆一桁の番号(ボールナンバー)は、識別番号

ボールに記されているブランドなどのロゴマーク横にある数字は「ボールナンバー」と呼ばれ、1箱(1スリーブ)に同じ番号が印字されています。数字自体にとくに意味はなく、ボールを識別するために振ってある番号です。そのため、メーカーやカラーが異なりお互いが自分のボールを判別できれば、同伴者で同じ番号を使っても問題ありません。

昔は「目上の人や上司に1を譲る」という暗黙のルールがありましたが、今は気にしている人はほとんどいないため、誰がどのナンバーを使うかは自由です。スタート前に同伴者同士で今日使うボールのメーカーやカラーを確認し、重なっていなければお互い好きな番号を選びましょう。

同伴者と全く同じボールを使うときは、間違わないように違う番号のボールを使います。そうすることで、もし同じ方向に打球が飛んだ時もどちらのボールなのか判別でき、迷うことなく打つことができるのです。

また、微妙な方向に打球が飛んでしまいOBの可能性があるときは、最初に打ったボールと違うナンバーのボールを暫定球として打ち直します。もし、2球とも同じ方向に飛んだ場合でも、どちらが先に打ったボールなのか分かるようにするためです。

暫定球を打つときは「最初に打ったのは〇〇の1番で今から打つのは3番です」と同伴者に宣言してから打ちましょう。OBではなくセーフだった場合ボールの番号を見れば、最初に打ったボールなのか後に打った方なのか、誰が見ても分かります。後から「ごまかした」と誤解されないためにも必要なマナーです。

◆プロでも間違うことがある

同じメーカーで同じ色のボールを使用すると、プロでも間違うことがあります。2018年11月15日のダンロップ・フェニックスでは、松山プロと星野プロが同組で、同じスリクソンのボールを使用していました。1打目で二人とも同じような方向に飛び、松山プロが2打目を先に打ちました。しかし打ったボールは星野プロの打球だったのです。星野プロは自分のボールを打たれたことに気が付かず、残ったボール、つまり松山プロのボールを打ってしまいます。グリーン上で自分のボールではないことに気が付きましたが、時すでに遅し。お互いに2打のペナルティを科されています。このようなことがプロの公式の試合でも、まれに起こるのですね。

◆二桁の数字でちょっとした「こだわり」を魅せる

ボールナンバーは一桁の場合がほとんどですが、二桁の「ダブルナンバー」を採用しているメーカーもあります。「36」「72」など、パープレーをイメージする数字や、100切するまで「99」のボールナンバーを使う、などこだわりを持っている人もいるようです。

ゴルフショップで見かけるボールは一桁ナンバーがほとんどですが、キャンペーンで好きな番号を印字できたり、テーラーメイド ゴルフのようにボールナンバーを指定したりできるメーカーもあります。

二桁のボールナンバーを使っている人は、あえてその番号を選んでいる可能性があるので、同伴者の中に見かけたら「〇〇番って、ラッキーナンバーなんですか?」と聞いてみてはいかがでしょうか。思わぬ理由を聞くことができて、会話が弾むかもしれませんよ。

◆ボールに自分でマークや数字を書いてもOK

マジックなど手書きでボールにイニシャルが書いてあるボールを見かけたことがある人もいるでしょう。これは、自分のボールを分かりやすくするためにマーキングしているのです。人気のボールは同伴者だけでなく別組の人と重なる可能性があり、林の中や深いラフで自分の打球を探すとき、他人のロストボールと区別が付かないことも。自分のボールと分かるようにマークを付けておけば、ロストボールを探す時間短縮にもつながります。ルール上も認められており、問題ありません。

ディンプル(ボールのデコボコ)に合わせ好きな色で塗りつぶし、四つ葉やハートなど、オリジナルのマークを作るのもおしゃれですね。

また、パターとボールをまっすぐセッティングするためにラインを入れる人もいます。これはプロでも行っており、あのタイガーウッズも自分でマジックを使って引いていました。ラインの引き方も人それぞれで「真っすぐに一本」や「縦横5本」など多種多様です。パッティングの上級者でラインを入れている人を見かけたら、どのような線を入れているのか参考までに聞いてみてはいかがでしょうか。

◆1ダース買ったら中身を入れ替える「小わざ」

ラウンドでは、同伴者とボールが重なってしまったときのために、違うナンバーのボールを準備しておくことがおすすめです。では、3種類のナンバーを用意するには、3スリーブ必要になるのでしょうか? 1スリーブには同じ番号が入っているため基本的にはそうなります。しかしこれではゴルフバッグが重たくなってしまいますよね。

対策として、ボールを1ダース(4スリーブ)で購入したときは、中身をシャッフルしオリジナルの1スリーブを作っておくのです。1スリーブに「1、1、1」と入っている中身を「1、2、3」という風に別のナンバーを混ぜてセットすれば、バラバラのナンバーで3球持つことができます。
「ラウンドでは初おろし(未開封)のボールを持っていきたい」という強いこだわりがなければ、ぜひお試しください。

◆ちょっとしたこだわりでラウンドがさらに楽しくなる

ボールを購入するときは、自分のラッキーナンバーや好きな数字にこだわり運気を上げると、スコアアップにつながるかもしれません。「ちょっとしたこだわり」が思わぬ幸運を呼んでくれるかもしれませんね。

間違えて他人のボールを打ってしまわないためにも、ラウンドにボールを持っていくときは、異なるナンバーのボールを準備しておき、同伴者と重なったときは別のボールナンバーを使いましょう。

取材・文/夢書房

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