5歳と0歳の2児の息子の父であるHBCアナウンサー・渕上紘行が、北海道内の公園や遊び場を巡る連載「公園ブラボー!」。
子育て世代におすすめの遊び場情報 を、自称“公園ハンター”がご紹介します。
子育てに奮闘中の私が出会う、思わず 「ブラボー!」 と叫びたくなる遊び場を、独自の目線で、厳選してご紹介していきます。
まさに公園を“ハント”していく気分でお読みくださいね!
今回訪れたのは、札幌市 南区 真駒内『まこまる』
札幌市営地下鉄「真駒内駅」から徒歩5分ほど。
2012年に閉校した旧真駒内緑小学校を札幌市が整備し、2015年に生まれ変わってオープンしたのが 『まこまる』 です。
その3階建ての旧校舎の1階にあるのが 『子どもの体験活動の場 Coミドリ(こみどり)』 。
他のフロアには、子育て支援センターや教育支援センターや幼稚園など、さまざまな施設が入っています。
「Coミドリ(こみどり)」は、ありがたい事に、 利用無料!
しかも、時間制限や予約の必要もないんです!
心ゆくまで楽しめるのはうれしいですよね。
学校ならではの造りを生かし、屋内だけでなく、屋外にも遊び場が広がっています。
そして、この場所ならではのモットーがあります。
それは 「ケガと弁当はじぶん持ち」 。
一体どういうことなのか?
さっそく屋外から遊んで、その秘密を見ていきましょう!
レッツブラボー!
ブラボーポイント① 学校だからこその、のびのび校庭!そりもぜーんぶ無料で借りられる!
「Coミドリ」の醍醐味の一つは、旧校庭で思いっきり遊べること。
冬の時期は一面真っ白な雪のひろばです。
しかも私たちが訪れた日は、ちょうど新雪が積もり遊びごたえ十分でした!
トンネルも発見!どこにつながっているのかな…?
さまざまな種類のそりが、貸し出されています。
これもすべて 無料!
少し大きめサイズのタイヤチューブもあったので、私も息子と一緒に滑ってみました。
私の膝の上で安心したのか、怖がりの息子もスピードを出して楽しんでいました。
雪に「お絵描き」!子どもは自分で遊びを見つける天才☆
別のスペースでは、真っ白な雪がカラフルに!?
子どもたちが、水溶性の絵の具を雪に溶かして遊んでいます。
“雪だるまに色を塗る”って、なかなかできない体験ですよね。
ここで使用している絵の具や、水をすくうお玉やバケツ、雪玉をつくる道具も、**すべて無料!**自由に使えます。
「Coミドリ」で遊ぶ子どもたちを見ていると、みんな自分だけの遊び方を見つけて本当に楽しそう!
5歳の息子は「雪で身体の周りを石膏のように固め、そこでできた雪のかたまりをそりで運搬する……」という、シュールな遊びに熱中していました。
雪で身体を石膏のように固めて遊ぶ息子 自由です!
最後は巨大な雪玉を作っていました。雪玉の名前は、マルくん。
巨大雪玉のマルくん
「お別れしてもずっと友達だからね!」と、遊び終えてからマルくんにサヨナラを言う息子には一本取られました。
子どもの感性や想像力はあなどれません。我が息子の成長に、親バカブラボー!
ブラボーポイント② 雪遊びって大人は正直大変…玄関の休憩所がうれしい!
ちなみに親の私は、休憩場所へ……。
旧校舎の玄関に作られたスペースで、ストーブも完備。
子どもは本当に雪遊びが大好きですよね。
なんであんなに寒さを忘れられるんだろう…。
正直、ずっと付き合うのは大人は大変!(笑)
そんなとき、グラウンドを見渡されるこの休憩所は重宝します。
冷たくなった足を温めながら、寒さを忘れて遊び続ける息子をここからじっと眺めていました(笑)
さあ、外で思いっきり過ごしても、まだまだ遊びつくせないのが、「Coミドリ」のすごいところ!
屋内のあそび場もすごいんです。
ブラボーポイント③ 小学校の教室を再利用!温もりあふれるあそび場
さぁ、思いっきり外遊びを楽しんだ後は、室内へレッツブラボー!
懐かしい学校の教室は、スキーウエアを脱いで、薄着で遊べるあたたかさです。
棚には、木製おもちゃ・かるたやトランプなどのカードゲームにボードゲーム。
エレクトーンやギターや太鼓などの楽器類もあり、全て自由にさわれます。
色付き画用紙や折り紙も発見!
カラーペンやセロハンテープなど文房具も無数にあり、これらもすべて使い放題です。
図工の時間が懐かしいですね。
その中で、息子が興味を示したのは、黒板!
おそらく、生まれて初めて黒板に出会い、チョークを持つのも人生初。
色鉛筆やクレヨンとは全く違う質感に、最初はおっかなびっくり触れていましたが…
みるみる大胆になっていきます!
黒板という大きなキャンバスに好きなだけお絵描きをして楽しんでいました。
ここで私、実は窓をみて一瞬びっくりしたんです。
教室の窓に目をやると、なんと、さまざまな落書きが!
一瞬驚きましたが、「Coミドリ」では、落書きはルール違反ではありません。
どこまでも自由に楽しんでほしいという「Coミドリ」の深い思いに、ブラボー!
ブラボーポイント④ 体育館も、手洗い場も、有効活用!
旧小学校である「Coミドリ」には、もちろん立派な体育館もあります!
様々な種類のボールやラケットがあり、なわとびや一輪車まで!卓球台もありましたよ。
これらも、 すべて無料 で使えます!
上履きだけ持参 してください。
体育館ならでは!天井が高いのがうれしいポイント。
バドミントンのシャトルを思いっきり高く飛ばせますし、ホッケーで体育館の端から端までドリブルすると、結構な運動量になります。
大人の私も真剣になって汗をかきました!
0歳の次男は初めて触るラケットに興味津々。
ずっと振り回していました(笑)
体育館の一角にも、楽器演奏エリアがあります。
ピアノやギターに、鉄琴・コンガ・ボンゴなど打楽器まで、どれも本格的なモノばかり。
運動エリアとは軽く仕切られているので、人目を気にせず演奏し放題。
友達同士でセッションなんてこともできちゃうかも⁉
こちらは「ゆったりスペース」。
よく見ると、蛇口のついた手洗い場が本棚になっているのがわかりますか⁉
小学校の名残をうまく活かした遊び心にブラボー!
ブラボーポイント⑤ 利用者を思いやった細やかな工夫
自由に使える食事スペースもあり、電子レンジも置いてありました。
家から持ってきたお弁当を食べるご家族の姿も。
さらに、なんと 着替え を置いてあるスペースを発見!
リサイクル品ですが、自由に服を着たり、靴を履いたりして、そのまま帰ることも可能です。
夏は屋外で泥んこ遊びもできる「Coミドリ」。
これがあれば服が汚れてしまっても安心というわけ。
まさに至れり尽くせり…。
子どもたちの遊びをさまざまな形でサポートしていることにブラボー!
実は、ここまで全力で子どもたちの「自由な遊び」を支えているのには大事にしているワケがあります。
「ダメ」は自分で判断 遊びたいようにさせてあげられる
旧小学校という特徴をふんだんに活かして、全天候型遊び場を作り上げている「Coミドリ」。
私がここで息子と遊んで感じたのは、「子どものその日の気持ちに合わせて、遊びたいようにさせてあげられる」ということ。
子どもの「やってみたい」「挑戦してみたい」という気持ちを、いつも以上に大切にしてあげられるような気がしました。
「Coミドリ」は、公益社団法人 札幌市子ども会育成連合会が運営・管理する、札幌市では唯一の “常設のプレーパーク” 。
“プレーパーク”とは1943年にデンマークで誕生した遊び場のことです。
子どもたちの自主性・創造性・協調性を育むことを目的に、地域と連携して作られた、 子どもが「自分の責任で自由に遊ぶ」ことができる場所 です。
子どもたち自身が、プレーパークにあるものを使って、自由な発想で遊びを生み出していく場なのです。
そのため遊びを制限する禁止事項を極力少なくしています。
「ダメ」や「危ない」は子どもが自分で判断するのが鉄則。
「ケガと弁当はじぶん持ち」
失敗することも大事にしているという考え方です。
ただし、札幌市主催の研修を受けたプレーワーカー(リーダー)と呼ばれる大人が、目を光らせています。
安全管理をしながら、子どもの遊び心を刺激する存在として見守ってくれているので安心。
遊びは子どもの数だけあって無限大!
子どもたちの潜在能力のように、「Coミドリ」に広がる可能性を感じずにはいられません!
“公園ハンター・渕上”のブラボーチェック(最大5つ星)
こどもあそび度 ★★★★☆
パパママ充実度 ★★★★☆
おすすめ年齢 中学生ぐらいまで
・住所 札幌市南区真駒内幸町2丁目2-2 まこまる1階
・電話 011-213-0906
・プレーパーク開催日時 金曜日~日曜日 午前10時~午後4時
※水曜日~日曜日の祝日を含む
(札幌市内小学校の春・夏・冬休み中は水曜日~日曜日)
・利用無料、予約不要
・年齢制限なし(乳幼児は保護者同伴)
・アクセス 札幌市営地下鉄:南北線「真駒内駅」から徒歩5分ほど
じょうてつバス・中央バス:「南区役所前」下車
・駐車場 9台分(無料)
・体育館利用の際は“上履き”が必要
【参考】
公式HP「Coミドリ」
札幌市「まこまる」
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文|HBCアナウンサー 渕上紘行(ふちかみひろゆき)
テレビ「ブラボーファイターズ」「今日ドキッ!」やラジオ「ガンちゃんの世界一面白いプロ野球の番組」「鶴岡慎也の焚き火トーーク」など北海道日本ハムファイターズに関する番組を中心に、野球・サッカー・スキージャンプ・バスケ・高校ラグビー・ゴルフとHBCのスポーツ中継全般に携わる。入社20年目、神戸市出身。Instagramも更新中!