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【海外の反応】ジブリ作品「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」日本語オリジナル版との違いは?

  • 2024.2.6
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日本が誇るスタジオジブリのアニメーション映画「天空の城ラピュタ」(1986)、「となりのトトロ」(1988)が、2024年1月にオーストラリア・メルボルンの映画館で上映されました。観客の反応はいかに……? 現地で鑑賞した様子を紹介します。

夏休みの子ども向けに上映

上映されたのは、メルボルンの「ACMI(オーストラリア映像博物館)」内にあるシアター。1月はオーストラリアの夏休みにあたり、子ども向けのプログラムとして「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」などが3日ずつ上映されました。

平日13時30分からの上映にもかかわらず、168席あるシアターは「天空の城ラピュタ」が7〜8割、「となりのトトロ」が8〜9割の座席が埋まる人気ぶり。実は、オーストラリアではNetflixでスタジオジブリ作品が視聴できます。それでも、大きなスクリーンで鑑賞する価値のある作品だと多くの人が足を運んだのです。

スクリーン内は、子ども連れの親子などで大賑わい。子どもたちはNetflixでスタジオジブリ作品に触れたことがあるのか、「天空の城ラピュタ」の上映回では、キツネリスのシーン(「風の谷のナウシカ」にも登場)に子どもたちが「I Know!(知ってる!)」と反応していました。

笑いに満ちた劇場 涙する人も

「天空の城ラピュタ」では、パズーがシータのまねをして飛行に挑戦するも失敗するシーンや、ドーラ一家の長男と親方の筋肉対決、ドーラ一家のやり取りなどコミカルな場面で観客は大笑い。

後半は、シリアスな展開と「バルス」からのラピュタの崩壊に、声にならない声を漏らす人も。ラストシーンでは、前の席の10〜20代と思われる二人組が涙を拭う姿を目撃しちゃいました。

「となりのトトロ」の上映回では、以前に観たことがあるのか、メイがトトロと初めて出会うシーンの前から「トトロ」「トトロ」と子どもたちは大興奮。表情豊かなサツキやメイ、まっくろくろすけ、トトロ、ネコバスに声を上げて喜び、シアター内は終始あたたかい雰囲気に包まれてほっこりしました。

「となりのトトロ」の舞台は昭和30年代の日本ですが、日本から遠く離れたオーストラリアの地でもメイとサツキ、トトロの物語が多くの人の心に響いているようです。

日本語オリジナル版との違いは?

2作品とも英語吹き替え版の上映だったのですが、日本語オリジナル版との違いも。「天空の城ラピュタ」でパズーの発音が「パーズゥー」と若干違ったのです。

さらに、「となりのトトロ」では、メイがサツキを「おねーちゃん」と呼ぶ代わりに「サツキ」と名前を呼び捨て。何度も観たはずのジブリ作品が新鮮に感じました。

ちなみに、本編が終わりエンドロールが始まるとすぐにシアターの明かりが付き(海外の映画館あるある)、「君をのせて」「となりのトトロ」の曲を最後まで聞かずに劇場を去る人がほとんどという寂しい結果に(私は意地でも最後まで立ちませんでした)。

なお、英語版のムスカ大佐の声優を務めたのは、「スター・ウォーズ」シリーズのルーク・スカイウォーカー役で知られるマーク・ハミルだったのですが、エンドロールで席を立たなかった人が、マーク・ハミルの名前に気づき、「Oh(オゥ)」と驚いていました。

チケットは良心的

なお、2作品のチケット代は9オーストラリア・ドル(約870円:2024年2月のレートで算出)。物価高騰が続くオーストラリアの映画の大人料金は一人約24ドル(2,320円)なので、特別プログラムとはいえ、かなり良心的なお値段でした。

 

ACMI(オーストラリア映像博物館)

住所:Federation Square, Flinders St, Melbourne VIC 3000

営業時間:10:00〜17:00(映画館のみオープン時間以外も空いている可能性あり)

 

 

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