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SUV駐車料金3倍に パリ住民投票、賛成多数 「低い投票率でルール決めるやり方は排他的で、民主主義の危機だ」辛坊治郎が指摘

  • 2024.2.6
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キャスターの辛坊治郎が2月5日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。フランスのパリでSUV(スポーツ用多目的車)の駐車料金を3倍にするかどうかを問う住民投票が行われ、賛成が反対を上回ったことを巡り、「低い投票率でルールを決めるやり方は排他的で、民主主義の危機だ」と指摘した。

※イメージ

フランスのパリでSUVの駐車料金を3倍にするかどうかを問う住民投票が行われ、賛成が反対を上回った。パリ市は「公害や安全性などの面で多くの問題を引き起こしている」と指摘していて、9月1日から実施される見通し。

辛坊)この住民投票はまずいです。パリに住民登録があり、市内に駐車する権利を持っている人の料金は3倍にはならず、パリの外から入ってくる人だけが3倍になるからです。パリ市民は痛くもかゆくもありません。市中心部では駐車料金が1時間18ユーロ(約2900円)になるようです。ただし、この住民投票の投票率は6%を下回っています。

パリでは昨年4月にも、電動キックボードの貸し出しサービスの是非を問う住民投票が実施され、約90%が禁止を支持したため、サービスは廃止されました。ただし、電動キックボードを日常の移動手段として使っているパリ市民には影響はなく、主に観光用の貸し出しが駄目になったんです。また、この時の住民投票の投票率も約7%にとどまりました。

つまり、いずれの住民投票の結果も、外からパリに入ってくる投票権を持っていない人たちだけが影響を被るものです。投票率が6%、7%ほどの低い住民投票で、パリ市民は痛くもかゆくもないルールを決めるという政治のやり方を続けていると、どんどん排他的なムードが広がりますよ。こうしたやり方がまかり通ると、民主主義の危機だと思いますね。

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