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【鎌倉】「豊島屋」が手がける「パーラー扉」で限定メニューを味わう

  • 2024.2.6

鎌倉銘菓・鳩サブレーで知られる「豊島屋」。鎌倉駅のすぐそばに立つ「鎌倉駅前 扉店」の3階には、「パーラー扉」があります。レトロかわいい店内で、ここだけしか味わえないオリジナルメニューを楽しんでみては?

「豊島屋」の歴史を伝えるベーカリー

ビルの上部の「扉」のロゴが目印
「扉」のロゴが目印

お店は鎌倉駅の東口を出てすぐの好立地。「扉」という店名は、「鎌倉の玄関口として親しんでもらえるように」と、劇作家の久保田万太郎氏が命名したとのこと。オープンは昭和30年(1955)、2014年にビルの建て替えに伴い、リニューアルしました。

おなじみの鳩モチーフがあちこちに
扉を開けるため(?)の鍵を運ぶ鳩モチーフがあちこちに

1階はベーカリーとお菓子を販売する売店になっています。“鳩サブレーの豊島屋がパン?”と意外かもしれませんが、戦後は電気釜を持っていたこともあり、配給用のパンを製造していました。食糧難の当時はおいしいパンが作れず、初代社長はずっと悔しい思いを抱いていたそうです。そんな初代、先代の思いを4代目が受け継ぎ、リニューアルを機にパン作りを再開しました。

定番のキューブあんぱん1個270円(左)
定番の「キューブあんぱん」1個270円(左)

「豊島屋」の系列店でもパンが買えるのはここだけ。すべて店内の工房で作っています。食パンから総菜パンまでバラエティに富んでおり、約80種類のパンの中から常時65種類ほどが店頭に並びます。なかでも、さまざまな具材が入ったキューブ型のパンは「扉」の名物。月によって中の餡を変更することもあるので、お楽しみに。

鎌倉駅を望むパーラーで自家製パンを

現在
現在、パーラーの営業は3階のみ
大きく窓がとられた明るい店内
大きく窓がとられた明るい店内

それでは、3階にあるパーラーへ。ガラス張りの店内からは鎌倉駅や駅前のロータリーを眺められます。改装はされていますが、ピンクを基調とした店内はどこか懐かしい雰囲気。川端康成ら鎌倉文士も待ち合わせに利用していたというから、歴史を感じますね。

鎌倉ドッグ 源平合戦800円
「鎌倉ドッグ 源平合戦」800円

店内では自家製パンを使ったホットドッグやサンドイッチ、洋食などが味わえます。 「鎌倉ドッグ 源平合戦」は、「鎌倉ハム」のソーセージに源氏と平氏をイメージしたベシャメルソースとケチャップを合わせています。ソーセージの下には、ベシャメルソースとケチャップで炒めたタマネギが入っています。

鎌倉ドッグ 海と山800円
「鎌倉ドッグ 海と山」800円

「鎌倉ドッグ 海と山」は、青のり入りのパンにシメジ、マイタケ、エリンギのバター醤油炒めとソーセージをはさんだもの。海と山の幸を使っているのがポイントです。どちらの鎌倉ドッグもソーセージは18cm、パンは15cmで、なんと鎌倉幕府が成立した1185年ちなんだ数字が隠れています。ちょっとした遊び心が楽しいですね。イートインはコーンスープ付き、1階売店では各600円で販売しています。

パーラー限定のユニークなメニューも!

扉風オムライス(サラダ付)1200円
「扉風オムライス(サラダ付)」1200円

パーラーでしか味わえないメニューもおすすめです。「扉風オムライス」は見た目も個性的な逸品。スフレのようなふわふわの卵で、バターライスを包んでいます。白いベシャメルソースをかけていただきましょう。

パンドラ800円
「パンドラ」800円

デザートで人気なのが「パンドラ」。バニラアイスをサンドしたスポンジケーキに、チョコレートソースがたっぷりかかっています。カラフルなチョコスプレーもかわいい!こちらは昭和30年の創業当時から提供しているのだそう。こんな斬新なメニューがあったなんて驚きですね。

カウンター席から鎌倉駅を見下ろせる
カウンター席から鎌倉駅を見下ろせる

昭和レトロなパーラーは、ロケーションも抜群。「豊島屋」のおみやげも買えるので、鎌倉散策の際はぜひ立ち寄ってみてくださいね。

■パーラー扉(ぱーらーとびら)
住所:神奈川県鎌倉市小町1-6-20 扉ビル3階
TEL:0467-25-0505(鎌倉駅前 扉店)
営業時間:10時30分~17時(16時45分LO)、売店は10~19時
定休日:火曜(祝日の場合は営業)

text&photo:ウランティア(永田晶子)

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。


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