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警報級の大雪でエアコンが止まってしまったら…実は知らない「エアコンの大雪対策」

  • 2024.2.6
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きょう2月5日は都内でも積雪を観測し、あす未明まで警報級の雪予報となっています。
寒さが厳しくなるなか、突然「エアコンが止まった!」なんてトラブルは避けたいですよね。実は、大雪の日のエアコン対策を行う予定がない人は6割にも上ります。知らないと困る、もしもの大雪の日のためのエアコン対策をチェックしてみましょう。

【調査結果】「エアコンの大雪対策を行う予定はない」が6割

昨年度、東京23区でも大雪警報が発表されるなどしたものの、「大雪対策への意識が高まっていない」と回答した方が72.2%という結果に。

積雪時のエアコンの不具合について聞いたところ、36.0%の方が「エアコン暖房の効きが悪いと感じたことがある」と回答。

自宅での大雪対策に関しては「室内の寒さ対策」48.3%が一位。

エアコンの大雪対策の意向については、「行う予定はない」と回答した方が60.2%。

理由としては、「大雪対策をする必要がないと思うから」33.5%、「どのように対策したら良いかわからない」25.2%が上位に。

未だ浸透していないエアコンの大雪対策。三菱電機 霧ヶ峰PR事務局が、東京にお住まいの30代~50代男女600名に行った調査によると、昨年、大雪が降ったものの、大雪対策への意識は高まっておらず、エアコンの大雪対策については半数以上の方が「行う予定はない」ことが明らかになりました。必要性が理解されていないことや対策方法が周知されていないことが原因で、エアコンの効きが悪くなってしまうなどのトラブルに遭う可能性があります。突然大雪が降った場合でも困らないよう、エアコンの大雪対策を行いましょう!

【調査概要】調査対象者:東京にお住まいの30代~50代、男女600名、調査方法:インターネット

積雪時、起こる可能性がある「エアコンのトラブル」は?

大雪の際のエアコン対策で、一番重要なのは「室外機」!

室外機周りの対策を実施しないと、エアコン暖房の効きが悪くなる等のトラブルが発生することがあります。トラブルが起こる理由として、例えば以下が考えられます。
➀積雪が原因でファンが埋まり、正常な運転ができない場合がある。
➁室外機の上に雪が積もっていると、風通しが悪くなったり、溶けた雪が凍って室外機の熱交換器に張り付くなどし、エアコンの効きが悪くなる場合がある。

上記のようなエアコントラブルを避けるため、もしもの大雪に備えて、室外機まわりの大雪対策を実施することをおすすめします。

大雪が降ったらやるべき対策と、普段からやっておきたい環境整備

大雪が降った後、まずやるべきことは室外機周りの除雪
室外機の周辺に雪が積もっていたら…
エアコンの電源は入れず、シャベル等で吹き出し口の前が200mm以上空くように雪を取り除く。

室外機の上に雪が積もっていたら…
積もった雪もできれば取り除く。ただし、室外機内部の雪には触らない。

室外機内部のフィンによって怪我をする恐れや、フィン自体を傷つけてしまう可能性があるため、室外機内部の雪には触らないようにし ましょう。また、お湯や水をかけて溶かすのも、かえって室外機の熱交換器に氷を溜めてしまい、フィンの目詰まりの原因になってしまいます。

普段からやっておきたい室外機周辺の環境整備
あらかじめ室外機周辺を掃除し、ファンの前や横に風をさえぎる物を置かないようにして、十分なスペースを確保しておく。ファンの前や横に観葉植物や段ボールなどの障害物を置いていると、風を遮り、室外機の正面に雪が積もってしまう可能性があります。室外機周辺の風通りを良くするために、動かせるものはできるだけ片づけておきましょう。

普段から室外機周辺のスペースを確保!

大雪時によくあるお問い合わせ

「大雪でエアコンが止まってしまった!」「室外機から湯気が出ている!?」

三菱電機株式会社 空調冷熱システム事業部 久田 優美(ひさだ ゆみ)

Q. エアコンが止まっちゃった!どうしたらいい?
A. 落ち着いて!エアコンの「霜取り」稼働中かも!

「霜取り」とは・・・
室外機の熱交換器に霜が付着すると、熱交換が十分に行われず暖房能力を発揮しにくくなるため、エアコンにはその霜を溶かすために、自動で霜取りを行う機能があります。霜取り時には、霜を溶かすためにあたたかい冷媒を室外機側にまわすため、室内機から冷たい風が吹かないよう暖房運転を短時間停止します。そのため、「止まった!」とビックリされるかもしれません。しかしそれは霜取りを行っているためで、少し時間を置くと通常運転を再開しますので、焦らずお待ちください。 ちなみに、最近のエアコンは「プレヒート」という霜取り前に室温が設定温度を下回らないよう事前に室温を上げておく機能が搭載されているものもあります。
Q. 室外機から湯気が出ている!
A. 心配しないで!必ずしも故障ではありません。

今回ご紹介した室外機の熱交換器についた霜を落とすために行う霜取り中は、熱交換器があたたかくなっているので溶けた霜の水分が蒸発して湯気となる場合があります。

⚠万が一、エアコンが止まったまま等のトラブルがあった場合は、ご自身で対処せず、必ず専門の業者に連絡をしましょう。

寒冷地はさらに要注意!室外機設置時に気を付けたい3つのポイント

室外機の設置位置は家の東側か南側がおすすめ!
家の北側や西側は季節風の影響を受けやすく冬場などは、北側や西側に設置すると、雪が室外機に吹き込んでしまい、室外から熱をくみ上げにくくなるため、安定した稼働を実現できない可能性があります。そのため室外機の設置場所は、家の東側か南側を選ぶのがおすすめです。

ドレン水の排水に要注意!思わぬ事故につながる可能性も…
寒冷地では、室外機から排出されるドレン水で地面が凍結して思わぬ事故につながる可能性があります。室外機を設置する際には人の通る場所や地面が凍結すると問題のある箇所は避けるようにしましょう。

別売部品の架台を使って雪害を回避!(必要に応じて防雪フードを活用ください)

二段架台(※)などを利用し、積雪とドレン水の凍結の影響がない高さに設置しましょう。
※…寒冷地では、室外機の設置位置を高くするために二段架台を使用します。室外機の二段設置は行わないでください。

壁面用据付台などを使い、積雪・落雪・つららなどの影響を受けにくい場所へ設置しましょう。また、ドレン水の排水にも注意してください。
⚠機種によって取り付け可否や適応する別売部品が異なりますので、詳しくは販売店にご相談ください。

一段架台などを活用し、積雪とドレン水凍結の影響がない高さで設置するのがおすすめです。

お問い合わせ:三菱電機
※この記事は以前に配信した「エアコン大雪対策」の記事を再編集したものです。

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