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【コラム】万引きが横行、無人化が難しい…Xに集まるセルフレジの問題点や歓迎する人の声

  • 2024.2.5
J-CASTならびにTogetterのnoteに連載中のコラム「3分くらいでわかる週刊X(Twitter)トレンド」をトゥギャッターオリジナルにて掲載します。毎週月曜日、X上で話題になった社会的現象に関するXユーザーならではの反応を解説していきます。
出典:Togetterオリジナル

スーパーマーケットやコンビニなどに設置されている「セルフレジ」。コロナ禍が導入スピードを後押しした印象もあり、最近目にする機会が増えたと感じている人もいるのではないでしょうか。

そんななか、X(Twitter)ではセルフレジが設置されて明らかになった問題や、現場で困惑した実体験などが投稿されており、その実態が垣間見えるものとなっています。

Togetter(トゥギャッター)が解説する「3分くらいで分かる週刊X(Twitter)トレンド」、今回は「セルフレジ」について掘り下げます。

スーパーやコンビニで導入されるセルフレジ 出典:Togetterオリジナル

「人員不足のためセルフレジを封鎖」スーパーで起きたこととは

セルフレジの設置により人員不足が補われるはずでしたが、スーパーでは意外な問題が起きていました。ある地方のスーパーではセルフレジを封鎖していたのです。

店内には「従業員の人員不足により、しばらくの間セルフレジを封鎖いたします。ご迷惑をおかけしますが有人レジをご利用ください」と書かれた掲示物が貼られており、その画像をユーザーがXに投稿。驚きの声とともに拡散されました。

セルフレジを封鎖するに至った理由について、投稿を見た人たちからは「意外とセルフレジってトラブル多くて、対応する店員が一定数必要だからなんだろなぁ」「セルフレジって監視のスタッフが必要だし、1人のお客様に何かで呼ばれて対応している間に、別のお客様がちゃんと支払わずに立ち去っていたり…」といった声が挙がっています。

これらはあくまでXユーザーによる予想ではありますが、セルフレジの運用において、人員削減どころか結局のところ人手が必要になるという状況が生まれていたのです。

万引きが横行するセルフレジ、欠点はどこに

セルフレジが導入されている店舗では、必ず近くに店員が控えており、操作に戸惑う客のサポートにあたっている様子が見られます。店員がレジ周りにいる理由はそれだけではなく、万引きが発生しないよう見張る役割もあるようです。

2022年10月10日付の読売新聞では、セルフレジで万引きが横行していることが報じられ、この記事を受けてセルフレジの問題点を挙げる声が集まりました。

スーパーで働く人たちなどからは「うちはセルフ(レジ)9台に対し店員一人(で見張っている)。よく見てないと普通に(万引きを)やられる」「スキャンしたつもりが出来ていなかったということも普通にあるから、よく見ないと気づけない」といったコメントが。

また、家族がスーパーで勤務しているという人からは「軽度認知症の高齢者など、悪意なく万引きしてることも増えてるみたいね。あと逆に財布、現金入れた封筒を忘れていく人もめちゃくちゃいるらしい」という深刻な話も出ており、スーパー側の苦労が垣間見えてきます。

また、客側がセルフレジに対する抵抗を強く感じているという話も出ています。

翻訳家の村井理子さんは、「義母も義父も、コンビニには行けなくなってしまった。カードやポイント(についての)画面操作が必要だから、怖くて行けないらしい」と投稿。これを受け、セルフレジの操作に関する経験や感想を語るコメントが集まっていました。

高齢の家族がいる人たちからは「うちもセルフレジがある店には行かなくなった」との声が。「うちの母も、買い物に行くとセルフレジが難しいし、カードがどうとか、いろいろ聞かれてわからないから買い物行くのが嫌になるって言ってる」のだそうです。


また「ご老人が問題にされがちだけど、若くてもIT機器が苦手で極力使用しないでいる人も、一定数いるんだよ」という声もあります。会計操作に加え、ポイントカードなどのセルフレジに抵抗を感じているのは高齢者だけとは限らないようです。


また、有人レジの利点を挙げながら「客にやらせて、スキャン漏れで損失が出るくらいならレジ要員増やして、対面レジに戻した方が良いんじゃないかなって思う時もある」とのコメントもあり、これにも共感の声が寄せられていました。

「心置きなく買い物できるようになった」歓迎の声

これまで紹介した通り、Xではセルフレジの問題点やトラブルに関する話題が注目されがちですが、もちろんメリットを感じている人の声もあります。

あるXユーザーによる「『とにかく他人とやり取りをしたくない』『店員の仕事を増やしちゃうのが申し訳ない、でもセルフレジなら心置きなく買い物ができる』っていう人種が世の中にはいることも覚えておいてほしい」という投稿が共感を呼び、拡散されたこともありました。

この投稿に対し共感した理由として「人と話したくなくてセルフレジがありがたい」「仕事でくたびれて誰とも話したくなくなっている時も、自分のペースでお会計を済ませられる」というように、人と会話せず済む気楽さや、

「セルフレジなら小銭を焦らず出せるのもありがたい」「ポイントカードとかクーポンとかQRコード決済とかあちこちからバーコード出すのにもたついて、店員さんを待たせるの嫌だからセルフレジあるとうれしい」など、レジで焦ることなく、自分のペースで会計を済ませられるメリットが挙げられていました。

セルフレジに関するXの投稿からは、操作がわかりにくい、万引きが発生するといったトラブルに、客も店員も困惑していることが見えてきます。

ただいっぽうで、買い物時間の短縮や店員とのやりとりが少ないため心理的ハードルが下がっているという声があるように、利便性やメリットを感じている人も存在するようです。セルフレジにはこれからも、さまざまな問題点をクリアし改善を進めていく余地がまだまだあるようです。

以上、Togetterがお送りする「3分くらいで分かる週刊X(Twitter)トレンド」でした。次回もお楽しみに。

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文:トゥギャッターオリジナル記事編集部 編集:Togetterオリジナル編集部

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