『天使なんかじゃない』は大人になっても沁みる～！ オトナミューズ界隈の業界人イチオシの漫画5選

おしゃれをしてお出かけもいいけれど、寒いのは苦手……お家に籠もっていたい、というインドア派の方も多いのでは？ そこで無類の映像＆活字好きに暖かい部屋で楽しみたいオススメの作品を教えてもらいました！ 今回は無類の活字好き5名のイチオシの書籍をご紹介します。

推薦者：モデル・佐田真由美さん ▶︎『僕だけがいない街』 三部けい 全9巻（角川書店刊）

コロナ禍にハマった読み返したいミステリー
「映画化やアニメ化もされているサスペンスミステリー。誰がいったい犯人なのか、とにかく次が気になる展開が進んでいくので、ページを読む手が止まらず速攻で読み終えてしまうんです。結末を知っていても、また伏線の回収をするために何度も読み返している作品」
読書のお供、教えて！
「バスソルト：本を読むのは、ほぼ湯舟の中なので今のお気に入りは“Kiyo NATURAL”のもの」（佐田さん）

推薦者：フォトグファー・三瓶康友さん ▶︎『メイド イン アビス』 つくしあきひと 既刊12巻 連載中 （竹書房刊）

僕もアビスに潜りたい……
「世界に残された最後の秘境が、“アビス”という未知なる大穴で、そこに挑む探窟家たちのお話。目を背けたくなるような痛々しい描写もたくさん出てくるんですが、それでも探窟家たちの好奇心や冒険心に引き込まれてしまいます。情報に溢れた今の世界は何が未知なのか分かりづらいけれど、人生は自分にとっての“アビス”を探求する冒険なんじゃないか、と確認できる作品」
読書のお供、教えて！
「JO MALONEのハンドウォッシュ：ページをめくる前に必ず、好きな香りで浄化する気持ちで、手を洗います」（三瓶さん）

推薦者：フォトグファー・花盛友里さん ▶︎『天使なんかじゃない』（完全版） 矢沢あい 全4巻（集英社刊）

大人になっても翠ちゃんは永遠です
「中学生のころから大好きな漫画。何度読んでも、毎回泣いてしまいます。あのころは翠ちゃんになりたい！ と読み続けていたけれど、大人になった今はまた違う感情が溢れてくる。年齢を重ねても、読み続けていくと思います」
読書のお供、教えて！
「大きめのブックカバー：ずっと愛用しているレザーのブックカバーを、新しい本にはめる瞬間が至福です」（花盛さん）

推薦者：ビューティライター・AYANAさん ▶︎『違国日記』 ヤマシタトモコ 全11巻（祥伝社刊）

人生への励ましを読後に受け取って
「2023年に完結した、大好きな漫画。家族や恋人、友人etc.人対人の関係で、全て分かり合うことはできないかもしれないけど、大切にしたいものを大切に、そのなかで接する人たちと励まし合い、愛を表明し合って関係性を繋いでいけばいいんだ……という希望をもらいました。どんな立場の人でも、心に響く何かを受け取れると思います」
読書のお供、教えて！
「Astier de Villatteのキャンドル：落ち着きの中にキラキラした華やかさがある“マント・ラ・ジョリ”という香りが好き」（AYANAさん）

推薦者：作家・LiLyさん ▶︎『エスケープ』 桜沢エリカ（祥伝社刊）

恋の、そして読書の醍醐味
「何度引っ越しても、何度断捨離しても、手元に残り続ける1冊ってありませんか？ どこがどう好きなのかと問われても、ハッキリとは答えられないけれど、ずっと好きなんです。タイトルもすごく好きで、読書とはつまりエスケープ。集中することで脳がリアルに日常から離れて、だから深く癒やされるんです」
読書のお供、教えて！
「クリスタルの照明：あとは心地いい真っ白なベッドとdiptyqueのキャンドル“OUD”があれば完璧！」（LiLyさん）

この5名に聞きました！
佐田真由美さん
芸歴43年のミューズモデル。本は必ず書店で購入する派。赤川次郎は全て読み漁ったという大のミステリー好き。
三瓶康友さん
ファッション、ビューティ、グラビアetc. ジャンルを超えて活躍をする人気フォトグラファー。美食家としても有名。
花盛友里さん
女性誌を中心に活動する写真家。これまでにないヌードの形を表現する『脱いでみた。』の写真集の出版や写真展が話題。
AYANAさん
ビューティライターとしてコラム、エッセイ、取材執筆を手掛ける他、『OSAJI』のカラーディレクターも務める。
LiLyさん
作家。リアルミューズ世代。本誌での人気連載をまとめた最新刊『オトナ白書』（小社刊）が好評発売中。

photograph: getty Images

otona MUSE 2024年2月号より