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「返金のつもり」がお金を盗られた!──どんどん巧妙になる詐欺の手口

  • 2024.2.4
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詐欺の手口はさまざまで、気づいたときには多額の借金を背負わされることもある。自分はだまされないと思っていても、高齢の親が詐欺に巻き込まれていることもある。自分や大切な家族を守るためにも、巧妙化する詐欺手口を知っておいたほうがよい。

■巧妙化する詐欺の手口

お金をだまし取る手口は日々巧妙化しており、最近では「返金を受けるつもりがお金を送らされていた」「遠隔操作アプリで無理やり借金させる」などの手口が横行しているようだ。

●〇〇ペイを使った送金詐欺──気がついたら約10万円送っていた

返金を受けるつもりだったのに気がついたらお金を送っていた、という新手の詐欺は、たとえば、ネット通販で注文した商品が、「欠品しているからキャンセルになった、〇〇ペイで返金します」とLINEの友だち登録へ誘導され、スマホでの操作を促される手口だ。

返金操作だと信じていたものが実は送金操作で、意図せず約10万円だまし取られた事例もある。銀行振込などで支払った代金を〇〇ペイで返そうとするのは不自然なので詐欺を疑ったほうがよい。

●遠隔操作アプリを使った借金詐欺──無理やり100万円の借金

遠隔操作アプリを使って無理やり借金をさせる手口の事例は、「FXの自動売買ツールの操作法を教えるから」と遠隔操作アプリをダウンロードさせられ、高額なプランをすすめられた上に、支払いのための借金の申請へと促されるものだ。

言われる通り操作してしまい、100万円借りてしまったという人もいる。「簡単に稼げる」「絶対にもうかる」といった、甘い言葉、うまい話には乗らないことだ。

■60歳以上をねらった「特殊詐欺」の手口

お年寄りをターゲットにした特殊詐欺は後を絶たず、最近では60代女性が、金融機関の職員を装った犯人からおよそ150万円をだましとられた。オレオレ詐欺などはよく耳にするが、そのほかにどんな手口があるだろうか。

●払いすぎた医療費や保険料が返ってきます──還付金詐欺

還付金詐欺は、「還付金があるから手続きしてほしい」という口実でATMを操作させ、犯人の口座にお金を送らせる手口だ。

犯人は、自治体や年金事務所などの職員を装って「払いすぎた医療費や保険料が返ってきます」「一部未払いの年金があります」などと電話をかけてくる。

その後、携帯電話を持ってATMに行きお金を振り込むように指示される。当然、振り込んだお金は戻ってこないし、還付金が手に入ることもない。

冒頭に出てきた、60代女性が150万円をだましとられた詐欺もまさにこの手口だ。

金融機関の職員を装った男から「年金の前払いでお金が戻ってくるので、ATMで手続きする必要がある」と電話があり、指示されるがままに操作したところ送金してしまった。

●キャッシュカードが不正に使われています──キャッシュカード詐欺盗

キャッシュカード詐欺盗(さぎとう)は、警察官や銀行などの職員を装った人物が、キャッシュカードをだましとる手口だ。

犯人はお年寄りに電話をかけて「キャッシュカード(銀行口座)が不正に使われています」「預金を保護する手続きが必要です」などと言う。

キャッシュカードの確認に行くという名目で自宅に来て、キャッシュカードと、暗証番号を書いたメモを封筒に入れさせる。

犯人はそのときに隙を見て、あらかじめ用意しておいた偽のカードと本物のカードをすり替え、口座から現金を引き出す。

封筒は本人が保管するものの、封筒に割印をして開けないように言われるので、カードがすり替わったことに気づきにくい巧妙な手口だ。

文/編集・dメニューマネー編集部

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