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グルマン温故知新:代々木上原〈nanca〉料理も酒も“なんか”いい感じ、の駅前酒場

  • 2024.2.5
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nanca(代々木上原)

料理も酒も“なんか”いい感じ、の駅前酒場

「翌朝“昨日はなんかいい夜だったなぁ”と思ってもらいたいから、たくさん食べて飲んでも胃もたれしない料理を心がけています」というのは、シェフの萩原ちひろさん。ケータリング会社勤務を経て、〈nanca〉地下のビストロ〈36.5℃ kitchen〉へ。

グルマン温故知新:代々木上原〈nanca〉シェフの萩原ちひろさん
てきぱきと手際の良い仕事っぷりの萩原さん。
グルマン温故知新:代々木上原〈nanca〉店内
奥の壁面に飾られているのは、フォトグラファー・猪原悠さんの作品。

その後、間借りの小料理屋を1年間営業。その経験を古巣のオーナーシェフ・宮本岳さんに買われ、今回〈nanca〉の開店に際してシェフを務めている。

自身も行ける口というだけにお酒が進む味つけを意識しつつ、野菜が主役のおつまみを多く揃える。と同時に、エビマヨやグラタンといった、ガツンとした味が楽しめて満足度の高い料理もあれこれと。すっきりとしたスープで食べる〆の麺も自慢の一品だ。

そして酒は、ナチュラルワインのほか「近隣では飲めるお店が案外少ない」というクラフトビールやクラシックなワインにも注力。代々木上原駅南口から徒歩1分の好立地に、居心地のいい酒場がまた現れた。

グルマン温故知新:代々木上原〈nanca〉「おつまみ6種盛り」
上から時計回りに、鶏・キュウリ・ショウガのナムル、農園ピクルス、サツマイモのクリームチーズ和え、砂肝と薬味のさっぱり和え、生ハムとエンドウ豆の新芽。中央には、焦がしニンニク醤油味をまとわせたスパイシーナッツ。定番を中心に、色々な味を少しずつ楽しめるうれしいプレート。1人前1,650円。
グルマン温故知新:代々木上原〈nanca〉「肉豆腐」
牛肉とタマネギ、木綿豆腐を煮込んだ酒場らしいメニュー。が、味の土台にはカツオと昆布のだしを効かせつつフォン・ド・ヴォーも忍ばせ、煮る際にはサンジョヴェーゼ種の赤ワインも加えた、技アリな一品。1,430円。
グルマン温故知新:代々木上原〈nanca〉「とろ肉〆そば」
油脂分を徹底的に取り除いた豚の一番だしを使ったスープは、見た目通りの澄んだ味わい。麺はストレート生麺。とろりと軟らかく煮込んだ角煮をのせ、仕上げに香りの良い自家製ネギ油とゴマ油、黒コショウを。1,630円。

Information


nanca

〈ナンカ〉
住所:東京都渋谷区上原1-32-18 YYビル1F
TEL:070-9089-9038
営:18時〜22時30分フードLO、23時30分ドリンクLO
休:日曜・隔週木曜

2023年7月1日オープン。クラフトビールは、韓国やニュージーランドの銘柄を扱うインポーターから仕入れ、品揃えは常時替わる。野菜は、群馬で農家を営む萩原さんの実家から届くものが多く「欲しい野菜はリクエストして育ててもらうことも」。お通し代440円。クラフトビール1,600円〜、グラスワイン1,000円〜、芋焼酎880円〜。おつまみ770円〜、一品料理980円〜、肉・魚料理1,100円〜。カウンター7席、テーブル2卓8席。

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