【40代のための垢抜けメイク】うるおい＆大人ピンクで“脱・おばさん顔”

キレイになりたくてメイクをしたのに、なぜか余計シワが目立ったり、肌がくすんで見えたり。そんな悩みを抱える大人を、ヘアメイクアップアーティストの栗原里美さんがレスキュー。
年齢肌のあるある悩みをカバーしてしかも洒落顔になれる、垢抜けメイクを教えてもらいました。“大人だからこうしなきゃ”という思い込みを打破する、目からウロコテクニックの数々をご覧あれ！

ニット ¥6600／アンティローザ（AUNT MARIE'S） ピアス ¥220000／ベルシオラ

ThreePEACE所属。国内のアーティストやタレントはもちろん、韓国人アーティストのメイクビジュアルづくりにも携わる。ナチュラルで透明感のあるメイクが得意。旅行好きで、たびたび韓国へ。韓国コスメや美容にも詳しい。

40代がやってしまいがちな残念メイクとは？

くすみをトバしたくて顔中パーリィ！ 勘違い“発光肌”ベースメイク

「光で肌のアラをトバしてしまおうと、パール感たっぷりの下地やフェイスパウダーを使うのは逆効果。大人の肌だと、凹凸にパールが入り込んでシワがくっきりしたり、色ムラが浮いたようになって目立ってしまいます。下地やファンデに必要なのは、まず保湿力。うるおいを与えることで、パールではなく肌自体が光を反射するようにします。プラス、ファンデはセミマット質感を選ぶと今っぽく、しかも上品な肌に仕上がります」（栗原さん、以下同）

血色感を出したつもりがお疲れ感MAXになってしまう残念チーク

「肌なじみのよさを追求するあまり、チークはコーラルとかオレンジなど、無難な色一択になっていませんか？ でも実は、黄ぐすみした肌にコーラルやオレンジをのせると、肌がより黄色みに引っ張られて、一気にトーンが沈んでしまいます。40代が選ぶべきは、ズバリ青みピンクのチーク。肌がくすむのでは、色浮きするのでは…と心配になる人は大勢いると思いますが、騙されたと思って試してみて。透明感があって華やかな肌にランクアップします！」

憧れのぷっくりリップが現実はヒビ割れ縦ジワリップに

「リップは春にかけて、シアーでツヤやかなものがトレンドに。でもそのまま唇に塗ると、ツヤでふっくら立体的になるどころか、縦ジワに色が入り込んで老け感が出てしまいがち。そこで使ってもらいたいのが、リップ下地です。重めのバーム系トリートメントアイテムを塗るだけで、縦ジワが埋まってぷりっと感が長続きしますよ」

“うるおい＆大人ピンク”が大人の垢抜けメイクのキーワード

年を重ねるごとににじみ出るお疲れ感や老け感を払拭するには、肌のうるおった感とピンクの差し色がマスト、と栗原さん。
「大人はどうしたって、肌も唇も乾きがち。乾くから毛穴やシワが目立つし、くすみも出てきて老けた印象になってしまいます。でも大丈夫。保湿力の高いベースメイクやリップで、乾いた感を封印できます。肌がみずみずしくなればそれだけで若返ったように見えますが、さらにピンクのポイントメイクでブラッシュアップしましょう。“ピンクなんて子供っぽい”は大きな勘違いです。ピンクは、大人にこそ似合う色。垢抜け感やくすみトバしに大活躍しますよ」

高保湿力の下地を頬メインで広げる

STEP1 塗り始めは色ムラが気になるところから

下地選びは、保湿力を重視。量は、半顔でパール粒よりちょっと小さめ。頬のシミなど気になるところから、指で塗り広げて。広げる範囲は、眉下から頬までをメインに。

STEP2 スポンジで軽くなじませる

しずく型やダイヤ型などの肉厚なスポンジでポンポン叩きながら、下地をなじませる。指で塗り広げたところを中心に、フェイスラインへと薄くフェイドアウトさせるつもりで。

使用した下地はコレ！

保湿力もくすみカバー力も大満足万人の肌を美しく整える秀作黄ぐすみ肌をトーンアップして透明感をアップ。うるおいを与えながらなめらかに整え、メイクしたての美しさが長持ちする。ダブル ウェア セカンド スキン クリーム プライマー SPF20･PA++ 40ml ￥7150／エスティ ローダー

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ほんのり血色をプラスして多幸感のある肌に仕上げるくすみをトバしつつ血色感も補いたいなら、ラベンダーの下地がぴったり。毛穴やキメの凹凸をソフトフォーカス効果でカバーし、ツルンとした肌に。モデリング カラーアップ ベース SPF25･PA++ 30g ￥4950／エレガンス コスメティックス

優れた保湿効果を発揮してじゅわっとうるツヤを演出特に乾燥が気になる肌に。たっぷり水分をたたえたようなツヤ感を与え、どんなファンデーションの密着力もアップ。ナチュラルなトーンアップ効果を持つ。HERA ハイドレーティング ラディアンスプライマー SPF30・PA++ 35ml ￥5610／アモーレパシフィックジャパン

ファンデはセミマット系を選んで細かいシワにも丁寧にのばす

STEP1 目の下、頬の高いところから広げる

ファンデは保湿力があって手軽なクッション推し。塗り始めるのは、シミやくすみの出やすい目の下、頬の高いところ。そこから周囲に広げると、色ムラをカバーしつつ自然な仕上がりに。また、スポンジを使うときは肌をこすらず、肌に対して垂直に、細かく叩き込むように動かすこと。

STEP2 小ジワにはアイシャドウ用のチップが大活躍

目元やほうれい線などのシワには、キレイなアイシャドウ用チップを使用。スポンジでのばしたファンデをそのまま凹凸になじませて。スポンジだと大きすぎて入り込めない細かなミゾも、しっかりカバー。

使用したクッションファンデーションはコレ！

優れたスキンケア＆メイク効果で自信の持てる肌に格上げ保湿力、カバー力、素肌感のすべてを叶える理想のアイテム。ダイヤモンドの輝きに着想を得て開発した処方が肌にほどよいツヤをもたらし、端正な肌印象に。タンクッションエクラ ルミヌ SPF25・PA+++ 全6色 各￥11000（セット価格）／クレ・ド・ポー ボーテ

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テカリやヨレを防いでほんのりマットなサラリ肌にカバー力がありながら厚塗りにならず、テカリやヨレを防いでサラサラ質感をキープ。保湿力も大満足。ヒンス セカンドスキン メッシュマットクッション 全4色 各￥3520（セット価格）／hince

メイクするだけで若々しい印象の肌に 肌のたるみをなんとかしたいという人には、天然の微細針を配合したアイテムを。肌にたっぷりうるおいを与えてハリ感を叶える。スピケア V3ブリリアントファンデーション ¥9350／CHARIS＆Co.

しっとり青みチークは“くの字”を意識しながら広げて

STEP1 頬の一番高いところに2点置きからスタート

チークはしっとりうるおいのツヤが出るクリームやスティックがベター。色は、透明感と華やぎを演出する青みピンクをチョイスし、まずは画像の位置、頬の高いところに2点おきする。

STEP2 くの字にのばして中顔面短縮を狙う

スポンジで、矢印のようにくの字にのばす。まず上方向にのばし、次いで下方向に。最後にスポンジに残ったチークで中央を埋める。口角の延長線から下にはのばさないことで中顔面が短縮され、間延びした印象になるのを防げる。

使用したチークはコレ！

大人の肌に必要な透明感と血色感が両方手に入るライトなテクスチャーで、薄くのびるチーク。肌を明るく見せながら血色感も添えるライラックカラー。アフターグロー リキッドブラッシュ 02802 ¥4840／NARS JAPAN

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ワンストロークで色づきエナジェティックな表情にリップスティックのように鮮やかに色づくパウダーが肌に溶け込み、上気したような頬に。肌のトーンを選ばず、ヘルシーな印象に。90%自然由来成分を使用。ディオールスキン ルージュ ブラッシュ 212 ¥7150／パルファン・クリスチャン・ディオール

血色感と立体感を操るブルーニュアンスのコンビ血色感をプラスするローズのチークと、ひとはけで透明感をプラスするハイライトカラーをセット。凜として華やいだ印象に。ピュア カラー ブラッシュ 06 ¥6050／SUQQU

リップ下地の塗り方＆選び方

STEP1 リップメイクの第一歩はミゾを埋めることから

こってりテクスチャーのリップトリートメントを塗り込み、ティッシュオフ。縦ジワを埋めつつ、乾燥を防いでぷっくり感を長持ちさせるための下準備。

使用したリップ下地はコレ！

こっくりテクスチャーで乾燥からガッチリガードリップの発色を高め、にじみを防ぐ。唇にうるおいを与えることで、縦ジワを目立たなくする。M･A･C プレップ プライム リップ ¥3850／メイクアップ アート コスメティックス

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可憐なカメリアの花のようにふっくらボリューミィな唇にブランドを象徴するカメリアから抽出した保湿成分を配合。リッチなテクスチャーで唇を包み込み、ふっくらツヤやかに整える。イドゥラ ビューティ リップ バーム ¥5500／シャネル

フレッシュで甘いフルーツフレーバー眠っている間に唇をじっくり保湿。日中のケアアイテムとしても活躍するほか、リップメイクの発色と密着力を高める効果も。ラネージュ リップスリーピングマスク グレープフルーツ 20g ¥2365／アモーレパシフィックジャパン

ツヤ＆透け感のあるリップを輪郭オーバー気味に

STEP1 シアーな血色カラーを直塗り

リップは断然シアーでツヤやかなのが今の気分。赤みよりのローズ系なら、肌のトーンを選ばず誰でも美人顔に。塗り方は、チップやスティックの直塗りでOK。

STEP2 輪郭をぼかして今どきなオーバーリップメイクに

リップを塗ったら、輪郭を指でポンポン叩く。唇のアウトラインをきっちり描くと古くさい印象になるので、あえてぼかしてカジュアルダウン。オーバーリップ気味に描くメイクが流行っているので、旬の顔になれる。さらに、しっかりなじませることで、ヨレて縦ジワが目立つのを防ぐ狙いもある。

使用したリップはコレ！

エナメルコーティングのようなクリアでリッチな光沢が魅力厚みのあるツヤでぷっくり肉感的な唇に。赤みを抑えたミュートピンクは、誰にでもマッチする。HERA センシュアルヌードグロス 422 ¥4400／アモーレパシフィックジャパン

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バズりアイテムの中でも大人にイチオシなカラー唇から蒸発する水分を活用して密着ジェル膜に変化することで、マスクに色移りしにくく発色が長持ちする。グラマラスな印象の青みローズ。ケイト リップモンスター 07 ¥1540（編集部調べ）／カネボウ化粧品

お疲れ感を吹き飛ばすライブリーな血色感生き生きとした表情をつくる赤を配合。ヨレやこすれに強く、ラッピング効果でうるおいをキープする。カネボウ ルージュスターヴァイブラント V02 ¥4620／カネボウインターナショナルDiv.

完成！ 2024年最新【40代の垢抜けメイク】

素肌感があって、しかもくすみ感はゼロ。ほどよくトーンアップしたベースメイクに、ピンクのワントーンでまとめたポイントメイクがキュート！ 気張った様子がないのに、洒落感のあるルックに仕上がっている。「チークに使った青みピンクがきいて、フレッシュな印象に見えますね。アイメイクもチークもリップもピンクを使っているので、チークだけが浮くことなく落ち着いたメイクに仕上がったと思います。2024年春のポイントメイクは、大人に似合うピンクが豊作。ぜひこのトレンドにのって、垢抜けメイクを楽しんでくださいね」

※本記事掲載商品の価格は、税込み価格で表示しております。

撮影／吉田 崇 ヘア＆メイク／栗原里美 モデル／牧野紗弥 スタイリスト／平田雅子 取材・文／風間裕美子 構成／中村千夏（MAQUIA）