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『アルケミスト 夢を旅した少年』『ラチとらいおん』“未知の自分“に出会うためのヒントを教えてくれるおすすめ書籍

  • 2024.2.2
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さまざまなジャンルで活躍する、同世代女性のおすすめ書籍をご紹介! 今回は、地球の広報・旅人・エッセイスト たかのてるこさんが推薦する2冊です。

「知らなかった世界」を知り「行動できる自分」になる

人生の主人公は、自分自身。こんなに大事なことを、どうして忘れていたんだろう。学校という狭い世界が息苦しかった私は、旅に焦がれ続け、長年勤めた会社を退社。憧れの旅人になった私に刺さりまくったのが、羊飼いの少年の冒険物語『アルケミスト』だ。「お前が何かを本当に望むときには、宇宙全体が協力して、それを実現するために助けてくれるのだよ」等、染みる言葉の数々! 誰だって自分の心が喜ぶことがしたい。いつでもそこからスタートしたい。思えば私はいつでも、自分を後回しにしていたのだ。 独立して憧れの家族猫を迎えた今、一日は感動から始まる。私は「小心者の少年がライオンのおかげで成長する」お話の絵本、『ラチとらいおん』が大好きなのだが、「小心者の私が会社を辞め、小さなライオンみたいな猫と暮らせるなんて奇跡だ!!」と毎朝思う。 自分を大事にできるようになり、大学の教え子の悩みがキッカケで写真絵本『生きるって、なに?』が誕生し、新たなライフワークとも巡り合えた。〝未知の自分〟に出会うには、〝未知の体験〟をするほかない、とつくづく思う。自分を好きになれないまま、死ななくてよかった。手遅れになる前に、行動できてよかった。本の魅力は、「知らなかった世界」を知り、「行動できる自分」になることなのだ。

『アルケミスト 夢を旅した少年』 パウロ・コエーリョ著、山川紘矢、山川亜希子訳/角川文庫

羊飼いの少年サンチャゴは「ピラミッドに宝物が隠されている」という夢を信じ、羊を売って一人旅に出る。さまざまな出会いと別れを経て、少年を待っていたものとは。人生にとって本当に大切なものを教えてくれる、愛と勇気の物語。

『ラチとらいおん』 マレーク・ベロニカ著、とくながやすもと訳/福音館書店

弱虫の男の子「ラチ」が、小さい「らいおん」との出会いを通して、強く成長していく物語。黒い線に黄色、緑、オレンジだけを使った絵やシンプルな構図など、洗練されたデザインで大人のファンも多い。1965年発売のロングセラー。


今回、おすすめ書籍を教えてくれたのは…
たかのてるこさん 地球の広報・旅人・エッセイスト。『ガンジス河でバタフライ』など著書多数。旅の経験をもとに「自分への愛をケチらず、自分をほめちぎって、愛いっぱいに生きよう!」と呼びかける講演は、全国で大人気!

『世界は、愛でできている』 ¥550/テルブックス

小学生から90歳まで幅広い世代に大反響を呼んでいる〈生きるシリーズ〉4作目。太陽、自然の営み、毎日自分を応援している全細胞……すべては「愛」だと気づけたら、世界が違って見える‼ 愛いっぱいの人生に変わる一冊。

※InRed2023年8月号より。情報は雑誌掲載時のものになります。
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