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【ランコム】ラグジュアリーブランドでいち早くサステナブルな取り組みを【今月のウェルビーブランド】

  • 2024.2.4

編集室長・水澤が毎月気になるウェルビーブランドに注目して、その成り立ちや背景までリサーチする連載。今月は世界的ラグジュアリーコスメブランドとして積極的にウェルビーイングを牽引しているランコムのプロダクトマネージャーのリリアナ・ジェッソンさんにインタビュー。

今月のウェルビーブランドは…「LANCÔME」

確かな美肌効果から環境配慮まで一切妥協のない次世代ローション
ランコムの長年に及ぶ研究によって高い効果が示された「ブナの芽エキス」を高濃度で配合。肌の酵素に働きかけ活性化させながら保湿力を高め、角質ケアを優しく促すことで透明感のある整った肌に導いてくれます。クラリフィック デュアル エッセンス ローション EX(150mL)¥13,530(250mL)¥19,250(ランコム)※3月1日発売

【LANCÔME】
1935年にフランス文化を愛する創設者アルマン・プティジャンによって5つの香水とともにスタート。先進的なスキンケアやコスメを発表し、たちまち世界のトップブランドへ。最新テクノロジーを活かしたプロダクトとともに、いち早く世界規模のサステナビリティ活動を開始し、女性活躍への支援にも積極的に取り組んでいる。

「LANCÔME」のプロダクトマネージャーのリリアナ・ジェッソンさんにインタビュー

水澤:ラグジュアリーブランドでいち早くレフィルを導入したのが印象的だったのですが、最近の取り組みについても教えてください。
ジェッソン:ランコムは今までもフェアトレードの推進と製品に使用される成分の調達や輸送による環境負担の軽減に尽力してきたのですが、2021年には「Grow Our Future」というビジョンを掲げ、さらなる改革に取り組んでいます。その集大成と言えるのが、この春登場する「クラリフィック デュアル エッセンス ローション EX」なんです。
水澤:ランコムの新作というと先進成分や数値など、ついそのサイエンス面に注目しがちですが原料調達にもかなり気を配ったそうですね。
ジェッソン:まさにランコムの34年に及ぶ研究によって保湿力と整肌性が裏打ちされた有用成分「ブナの芽エキス※」を配合しているんですが、その原料は南フランスのアルデーシュ地方の森に自生するブナの木から手摘みで収穫されたものだけを使用しているんです。同じ木は4年に一度だけ、しかも樹木の低い位置20%のみが収穫されるようローテーションを組むなど、植生環境を壊さないように徹底的な配慮がされています。そして希少でオーガニックなブナの芽の有効性を保つために現地で即座に-20℃で低温保存されて製品化されていきます。
水澤:世界中で展開する製品の主要の原料が、まさか人の手で摘まれているなんて驚きです。
ジェッソン:大きなブランドだからこそ、そういったひとつひとつの工程に対してコストがかけられるんです。それ以外にも再生ガラスを40%使用するなど徹底しています。さらにサステナブルな消費行動を促す活動としてテラサイクル社と協業して全国の百貨店カウンターで化粧品の空き容器の回収を行っているのですが、2025年までに主要なフレグランスとスキンケア製品の詰め替えと再充填が可能になる予定です。
水澤:いいコスメの容器は使っていて高揚感がある反面、いざ廃棄となると抵抗がありました。回収してもらえるうえにメンバーポイントも付いて次を購入する循環も生まれますね。
ジェッソン:ランコムは女性をエンパワーする様々な活動も含めて広い意味で女性のビューティをサポートするブランドであり、何かにもやもやしていたり、決断を迫られる女性に手を差し伸べられる存在でありたいです。特にCLASSY.世代は公私において様々なアチーブメントが欲しくなる世代だと思います。だからこそ使用することで気持ちが高揚すること、安心して肌を任せられる確かな効果があること、さらに環境に配慮された製品を選ぶ意志を感じられること。この3つすべてを叶えることがブランドに求められることだと思うんです。
水澤:高揚感や効果だけでなく、自信を持って手に取れて毎日気持ちよく使い続けられるなんて、本当の意味でラグジュアリーですよね。

※整肌成分:ヨーロッパブナの芽エキス

【LANCÔME】ウェルビーイングへの取り組み

世界中の女性の未来を開く慈善活動「Write Your Future」
識字率を向上させる慈善プログラムをスタートして以来、13カ国で2万3千人以上をサポート。日本では女性のデジタルリテラシー向上を支援するプログラムを展開しています。

環境保護や生物多様性への姿勢を体現した「ローズハウス」
世界的な香水の生産地・南仏のグラースに4万haものバラ園を取得して自社農園「ドメーヌ ド ラ ロ ーズ」をオープン。土壌や環境を守りながら原料のバラを栽培して再生可能な農法を実践しています。

有用成分の原料となるブナの芽は手積みで収穫されます
樹木の成長を妨げないように規定された高さの芽のみを4年に一度、開花直前に手摘みで収穫されます。製品が黄味がかっているのは、その自然由来の色をそのまま残しているからなんです。

撮影/五十嵐 洋 取材/佐藤かな子 再構成/Bravoworks.Inc

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