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優しさに包まれた尊い日常の断片

  • 2024.2.2

Bas Devos

優しさに包まれた尊い日常の断片

Bas Devos
Top Photo:「Here」©︎ Quetzalcoatl

ベルギーの映画監督 Bas Devosによる「Ghost Tropic(邦題:ゴースト・トロピック)」と最新作「Here」の2作品が、2月2日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下その他全国で順次公開。






2014年に長編第1作となる「Violet」がベルリン国際映画祭ジェネレーション部門審査員大賞を受賞して以来、世界から熱い注目を集めているBas Devos。
これまでに監督した長編4作品は、いずれも多言語と多文化が共生し、「ヨーロッパの縮図」とも言われるベルギーにおいて現代社会では見落とされてしまう些細な日常の断片を掬い上げている。

16mmフィルムの淡い美しさをたたえた映像と、唯一無二のサウンドスケープが重なり合って展開されるそれぞれの物語は、他では得難い癒しと至福を与えてくれる。

「ゴースト・トロピック」©︎ Quetzalcoatl, 10.80 films, Minds Meet production
「ゴースト・トロピック」©︎ Quetzalcoatl, 10.80 films, Minds Meet production
「ゴースト・トロピック」©︎ Quetzalcoatl, 10.80 films, Minds Meet production
「ゴースト・トロピック」©︎ Quetzalcoatl, 10.80 films, Minds Meet production
「ゴースト・トロピック」©︎ Quetzalcoatl, 10.80 films, Minds Meet production

今回日本で公開されるのは、終電車を逃した掃除婦が帰宅するまでの小さな一夜の旅路を描いた「Ghost Tropic」と、誰の目にも触れない植物学者と移民労働者が織り成す、繊細で優しい日々を切り取った「Here」の2作品。

いずれもベルギーの大都市 ブリュッセルを舞台に映し出されており、異なる母語を持った移民が多く暮らすこの街において、何を頼りに他者と繋るべきかを常に考察する監督の眼差しを感じさせる。

「Here」©︎ Quetzalcoatl
「Here」©︎ Quetzalcoatl
「Here」©︎ Quetzalcoatl
「Here」©︎ Quetzalcoatl
「Here」©︎ Quetzalcoatl
「Here」©︎ Quetzalcoatl

人々の孤独に共振する、静穏な優しさ。
一期一会から広がる物語が、根源的な世界へ繋がっていく。


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