永久歯にも影響!? 赤ちゃんの「虫歯に強い口内環境」を作るコツ3つ

【ママからのご相談】

1歳半の子を育児中のママです。

先日、1歳半検診で歯科検診があったのですが、「現在虫歯は無いけど汚れの残っている歯もたくさんあるから気をつけてね」と言われてしまいました。

仕上げ磨きしていますが、嫌がられるので丁寧にはできていませんし、朝と昼も気が向いたときにしか磨かせていませんでした。

気を付ける、と言っても今以上のことで何をしていいのかわかりません。

●A. 3歳までは、歯磨きの習慣づけと虫歯になりにくい口内づくりをしましょう。

ご相談いただきありがとうございます。ママライターの、ましゅままです。

離乳食を始め、歯が生えそろってくると気になるのが虫歯ケアですね。

仕上げ磨きも十分にさせてもらえず、赤ちゃん自身も歯ブラシを噛む程度しかできないので、なかなか歯のお手入れができないのが、このころの悩みですね。

まずは、パパもママも日ごろの食生活で虫歯になりにくい口内をつくってあげて、食後には歯ブラシを握って歯をみがく、という習慣付けから続けましょう。

●虫歯になりにくい口内づくりのポイント3つ

●（1）パパ、ママの虫歯治療、歯のクリーニングを1歳半ごろまでに済ませておく

産まれたばかりの赤ちゃんの口内は、無菌 です。

ですが、虫歯菌は1歳半ごろからをピークにパパ、ママから感染していきます。

箸やスプーン、フォークなどを大人と共用したり、キスをしたりして生活の中で赤ちゃんにどんどん虫歯菌を移してしまいます。

まずはパパとママの虫歯治療を完了させておくこと は、赤ちゃんを虫歯から守るためにとても大切なことなのです。

●（2）お砂糖の摂取を極力ひかえる

筆者がお話を伺った歯科医のお話によると、『3歳までに砂糖をとらせなければ歯磨きがきちんとできなくても虫歯になることはない』とのことでした。

ですが、たくさんのエネルギーを必要とする赤ちゃんにはお砂糖は必須のエネルギー源。

さらに、パンやベビー菓子にもお砂糖は含まれていますので、お砂糖を一切とらせないということは離乳食を始めた赤ちゃんの育児で非現実的 なことです。

お砂糖はとりすぎると常習性を起こし落ち着きのない子になる、ともいいますし逆にお砂糖を、適度にとることで赤ちゃんの精神安定につながることもわかっています。

ケーキやクッキーなどのお砂糖は、歯にくっつきにくいのでお茶ですすげば流れてしまいます。

しかし、アメやキャラメルは口内にお砂糖が残り虫歯の原因 になりやすいので、注意しましょう。

●（3）飲み物はお水・お茶

ポカリスエットや、甘いジュースにはお砂糖がたくさん含まれているので、与えないほうが望ましいです。

普段の飲み物は水かお茶にし、ジュースは飲ませるならお砂糖無しのもので、飲ませた後はお茶を飲ませたり歯を磨いたりしてケア をしましょう。

お砂糖たっぷりのジュースは虫歯の原因になりやすいので、注意が必要です。

●先輩ママが実践した仕上げ磨きのコツ

・『乳歯が生えるころから、お風呂場などでママの指を口に入れて歯ぐきをキュッキュッとさせる遊びをして、おっぱいや哺乳瓶以外のものが入るのを慣れさせました。結構歯ブラシの刺激は赤ちゃんは痛いみたいなので、ちょっと慣れさせておくと少しでも違うみたいです』（30代／女の子ママ）

・『鏡を持たせて仕上げ磨き すると、ちょっと大人しくしてくれます。コツはとにかく優しく、笑顔で楽しくすること！ 歌を歌いながら楽しい雰囲気で歯磨きするようにしてます。暴れるときは体を抑えて、1分以内で手短 に』（20代／女の子ママ）

・『歯磨きのときだけ、タブレットで歯磨き動画を見せたり、歯磨きのときだけのオモチャ を使ってあやしたり……いろいろしてます。言葉を理解しだした最近は、「あっ、ごはんさん見つけた！」「バナナさん、こんな奥にいた！」と食べたものを指摘しながら言うと固まって大人しくしてくれることもあります』（30代／女の子ママ）

●仕上げ磨きは優しさと楽しさとスピードが勝負

いかがでしたか？

仕上げ磨きは、優しく、楽しく、手早く済ませてあげることが大切です。

前歯の上の唇と歯ぐきをつなぐスジの部分に歯ブラシが当たると痛いので、ママの指でカバーしてあげると良いですよ。

乳歯だからといって虫歯にしてしまっては永久歯でも虫歯になりやすい子 になってしまいます。

乳歯のころからママが虫歯になりにくい環境を作ってあげて、赤ちゃんが歯ブラシを握り最後に仕上げ磨きをしてもらう、という習慣づけをしていくことが大切です。

●ライター／ましゅまま（ママライター）