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「投げすぎてないよね?大丈夫だよね?」…巨人に3タテも広島に起こった喜びや「一抹の不安」

  • 2024.5.20
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写真:SANKEI

ヤクルト戦で今季8度目の完封負けを喫してしまった広島東洋カープ(以下、広島)。1日休みを挟み、今度は本拠地マツダスタジアムで読売ジャイアンツ(以下、巨人)との3連戦です。全て勝てば順位が入れ替わるだけに、気持ちを切り替えて挑みたいところです。

僅差で勝つも、不安視される登板数

初戦は大瀬良大地投手が先発を務めます。毎回ランナーを置きながらも、要所要所を締めるピッチングで、6回までを無失点に抑えました。一方、打線はエラーも絡み、初回から二死三塁とチャンスをつくると勝負強い小園海斗選手が先制のタイムリーを放ちます。その後、2回と3回は0点に抑えられてしまいますが、4回に矢野雅哉選手の二塁打と會澤翼選手の死球で出塁。続く、大瀬良投手はバントを失敗し2塁に送れずでしたが、何とか一死一、三塁の場面をつくり、秋山翔吾選手のセカンドゴロの間に相手の送球ミスもあり、追加点をあげました。7回以降は塹江敦哉投手がマウンドにあがり7回途中まで投げ、その後はいつもの継投リレーで2-0と接戦を制しました。

鉄壁の守りで勝ち切った広島ですが、ある不安がよぎります。

島内登板過多だけ心配よな 消化試合少ないのに結構な登板数になってるし
たまには島内栗林を出さない展開にしたいものだ…
矢崎をイニング途中で使うの?何か間違ってない?後は島内と栗林?ちょっと登板数が気になります。島内の多さ、矢崎の少なさ。
島内投げすぎてないよね??大丈夫だよね??

島内颯太郎投手の登板過多を心配する声が多くあがっています。僅差での展開が多いだけに島内投手の登板機会が増えるのは仕方ないですが、少し調整してほしいとの声も。ただ、本人は昨シーズンも登板の多さを心配されたときに「名前を呼ばれないツラさを知っている」と語っていました。選手であれば大事な場面で必要とされたいもの。僅差でリードしている時に自分の名前が呼ばれることに、本人は意気に感じているはず。首脳陣も、島内投手の「投げたい」気持ちと体調を上手くコントロールしてくれることでしょう。

涙のお立ち台

2戦目はいまだ勝ち星のない九里亜蓮投手がマウンドにあがります。「今日こそは勝たせたい」とチーム全体からはいつもと違った雰囲気が漂うマツダスタジアム。ただ、2回の表に連打を浴び、2点を先制され、打線は3回までランナーを出しつつも、0点で抑えられます。重苦しい空気が漂いますが、それをぶち破ったのが先発に抜擢された羽月隆太郎選手です。1点を返し反撃の狼煙をあげると、5回には「得点圏の鬼」と称される小園選手が二死二、三塁でタイムリーを放ち、逆転に成功。さらに6回に坂倉将吾選手のソロホームランで4-2と突き放しました。九里投手は6回途中までを2失点で投げ切り、勝ち投手の権利を持ったまま降板しました。

ただ、試練は最後までやってきます。9回には守護神・栗林良吏投手がマウンドに。先頭打者の吉川尚輝選手にヒットを打たれると、連打を浴び、1点差に迫られます。なお無死一、二塁とピンチは続きますが、二俣翔一選手の好守備もあり、同点を許しませんでした。大きくカメラに映された栗林投手の表情からは「九里投手の勝ち星を消さない」という強い気持ちが垣間見え、最後二死満塁の場面で萩尾匡也選手に投じた渾身のストレートに痺れたカープファンも多いのではないでしょうか。

全員野球で勝ち取った1戦。8戦目にして初勝利の九里投手はお立ち台で涙を浮かべていました。その姿を見たカープファンからは「九里おめでとう」などの声が。

九里おめでとう。苦しかったよな、、、 こんな表情見たことなかったからびっくりした。
昨日のヒロインもらい泣きしました。九里、次も頼むよ。
九里の涙にグッとこないワケがない。

この1勝をきっかけに、今後たくさんの勝ち星を重ねていってほしいですね。

待望の今季1号が飛び出す

3戦目はアドゥワ誠投手が初回から捕まってしまいます。連打を浴び3点を先制されます。ですが、その裏すぐに劣勢をひっくり返します。一死二、三塁で小園選手のタイムリーで1点を返すと、5番の坂倉選手がショートフライに倒れ、6番・末包昇大選手が3ランホームランを放ち、一気に逆転します。長距離打者から放たれた待望の1号にカープファンから喜びの声が飛び交います。

待ちに待った末包くんホームランさらなるご活躍を期待です
末包ホームランは最高!
やっぱ末包の一発は魅力的過ぎる!
末包のホームランは魅力メッチャあるよなー

その後、4回以降も点を積み重ね、終わってみると9-3と大量得点で勝利しました。栗林投手はベンチに入っていなかったものの、島内投手はベンチ入りしていたため、追加点がなければ登板していた可能性があります。中継ぎの投手を休ませることができ、貯金も3つに増やせるなど、良い雰囲気で終えられた3連戦でした。火曜日からはマツダスタジアムで首位・阪神タイガースとの3連戦。初戦は広島は床田寛樹投手、阪神は村上頌樹投手と今季4度目の投げ合いです。互いを知り尽くしているだけに、緊張感のあふれる投手戦になるでしょう。


※本記事は、5/20の情報です

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