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「ベンチの九里くんの表情見てられないぜ」ベンチで悔しがる広島九里に中日ファンから同情の声が

  • 2024.5.13
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写真:SANKEI

敵地・甲子園で2連勝を飾り、打線にも活気が出てきた広島東洋カープ(以下、広島)。その勢いで本拠地マツダスタジアムに戻り、10日からは中日ドラゴンズ(以下、中日)との3連戦です。4月5日~7日の3試合連続無得点かつ3タテされた雪辱を果たしたいところです。

若手とベテランが躍動した理想的な試合展開

10日の初戦にはアドゥワ誠投手が登板しました。3回までを危なげなく無失点で抑えますが、4回表に先頭打者の村松開人選手にヒットを打たれると、続くカリステ選手に抜けたスライダーをレフトスタンドに運ばれ、2点を先制されます。これまでは「2点取られればジ・エンド」でしたが、活気づいた打線からそのような空気は感じられませんでした。

4回裏に一死走者なしから菊池涼介選手がヒットで出塁すると、小園海斗選手はレフトフライで倒れますが、阪神戦から1軍に復帰した末包昇大選手がヒットで繋ぎ、中村健人選手と矢野雅哉選手の連続タイムリーヒットですぐに試合を振り出しに戻します。そして、5回に二死一、二塁の場面で勝ち越しのタイムリーヒットを放ち、6回には矢野選手と石原貴規選手がヒットで繋ぐと、代打の切り札・松山竜平選手がさらに追加点を挙げます。8回には田中広輔選手のタイムリーヒットなどで、終わってみれば6-3と逆転勝利。まさに若手とベテランが活躍した理想的な試合運びでした。

エースとして更なる成長を期待したい九里投手

2戦目はいまだ勝ち星のない九里亜蓮投手。「今日こそは」と5回までを無失点で粘り強く投げますが、なかなか援護に恵まれないまま、6回表に先制点を許してしまいます。この回で交代となり、この日も勝ち星はお預け。上昇気味だった打線も3安打と沈黙し、0-4で敗戦となりました。あまりにも援護点のない九里投手に対し、カープファンだけでなく、中日ファンからも同情の声が上がっています。

九里、ほんとに今までいいピッチングしてくれとんよ ベンチであんな表情してるの見たらなんか苦しい…
いつもやられてるし、今日もずっとやられてたから、中日ファンとしては九里くんがまだ未勝利って信じられないし、ベンチの九里くんの表情、見てられないぜ……
九里ムエンゴすぎてあまりにも可哀想

開幕してからいまだ0勝と報われない九里投手ですが、これがエースの宿命ではないでしょうか。開幕投手を務めるということはエースである証拠。当然、対戦相手もエース級の投手を当ててきます。打者はどんなに打てても3割程度。エース投手からはそう簡単に打てるものではありません。今後も九里投手を中心をしたローテーションであれば、我慢のピッチングを強いられることでしょう。

もう一つ気になるのが、絶対に抑えたい場面で失投してしまうこと。11日の試合では6回表にランナーを2人抱えますが、あと一人抑えれば0点で凌げるところでした。ですが、4球目に投じたストレートが甘く入ってしまいます。これを中田翔選手が見逃すはずはありません。開幕戦でのDeNAとの試合でも唯一の失投が3ランホームランになってしまいました。援護の少ない中で一番やられてはいけない場面で抑えるのがエース。大事なところで抑えられていないことに、本人が1番苦しんでいるでしょう。

ただ、九里投手は投球フォームを研究し続け“便利屋”から脱し、先発としての立ち位置を確立させ、そして自らの手で開幕投手を掴み取りました。あくなき探究心があるからこそ、きっとこの苦しい状況も乗り越えてくれるはず。エースのさらなる成長を期待したいです。


※本記事は、5/13の情報です

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