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「大谷とダブったわ」「二刀流やらないか?」広島の若きエースが野手顔負けのバッティング【阪神3連戦レポート】

  • 2024.5.6
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写真:SANKEI

阪神タイガースとの戦いは打線のつながりにかけ、決定打が出なかった広島東洋カープ(以下、広島)。3日からは、1日の中日ドラゴンズ戦で12得点17安打と、打線が爆発した横浜DeNAベイスターズ(以下、DeNA)との3連戦です。勢いに乗っているDeNA打線を封じ込めるのでしょうか。

絶好のチャンスをモノにできなかった広島

初戦は中15日で登板したアドゥワ誠投手が先発マウンドに立ちます。登板間隔が空いていたこともあり、立ち上がり制球に苦しみ、1回、2回ともに死球や連打を浴びます。それでも最小失点に抑えると、3回以降は修正し、6回を2失点で試合をつくりました。対するDeNAの先発は東克樹投手です。東投手のチェンジアップやスライダーなど、多彩な球種を投げ分けられ、得点の機会をつくれません。ところが8回裏に絶好のチャンスがやってきます。

先頭打者の二俣翔一選手が右安打で出塁すると、代打・宇草孔基選手も続きます。無死一塁、二塁で秋山翔吾選手のバントが成功し、一死二、三塁と一打出れば同点の場面。ここで新井監督は大きな勝負に出ます。菊池涼介選手のところに松山竜平選手を代打に送りました。結果は初球をファーストフライに打ち上げてしまい、続く野間峻祥選手はセカンドゴロで1点も奪えずこの回を終えます。9回は三者凡退で1点も奪えず、0-2で敗戦となりました。

鯉の二刀流誕生?

今シーズンすでに無得点試合が8度目の広島。今日こそ打撃陣が奮闘したいところですが、その打線を鼓舞したのが森下暢仁投手です。1打席目にはDeNA・ケイ投手のカットボールを捉え、二塁打を放ちます。2打席目には左安打。6回まで得点の機会をつくっても点が入らない打線に、3度目の正直ともいえる、3打席目にもヒットを打ち、野手を鼓舞するようにベンチに向かってガッツポーズ。「森下の奮起に応えないと」といわんばかりに、一死満塁から野間選手の執念の走塁で併殺崩れの間に1点をとります。そして二死一、三塁の場面で松山選手が堂林翔太選手の代打で送られます。初戦での苦い思いを払拭するかのように、値千金の3ランホームランを放ち、4-1と勝ち越しに成功しました。守ってよし、打ってよしの森下投手にカープファンから「二刀流やらないか」といった声も。

森下暢仁、二刀流やらないか?(提案)
森下きゅん二刀流 3勝目 打率.444 大谷さんより上
3安打目でベンチにガッツポーズする森下、WBCでツーベース打ってベンチ鼓舞する大谷とダブったわ
森下の打率、.444って凄いな。交流戦も森下と床田はDH解除で良いのでは?

森下投手は10打席で打率.444と打撃でも好成績を叩き出し、また床田寛樹投手も12打席で打率.300と野手顔負けの成績を出しています。DH導入論もありますが、投手が自ら得点を奪おうとする姿を見られることも、9番ピッチャーの醍醐味ではないでしょうか。

貧打の中で注目したい盗塁成功率の低さ

いよいよコイの季節がやってきたかと、盛り上がりを見せた2戦目の勢いそのままに勝ち越しで終わりたいところ。3戦目の先発は開幕戦でのリベンジに燃える九里亜蓮投手です。ところが4

回と6回に2ランホームランを打たれ、まさかの4失点に。右の大貫晋一投手に対し、左打者で並べた打線も沈黙し、0-5と今シーズン6度目の完封負けを喫しました。

貧打が目立つ広島ですが、巨人がチーム打率が.231と打線が好調とは言い難く、そんな状況の中でも、巨人は2位につけています。出塁率を見ると、巨人.293、広島.284と大きな差はありませんが、盗塁成功率に注目すると広島は5割を切っており、それに対し巨人は成功率が7割を超えています。足で稼ぐのが広島の伝統。不調の選手の復活も待たれるところですが、少ないチャンスをいかにモノにできるかが鍵となりそうです。


※本記事は、5/6の情報です

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