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「歴代最強だと思うタイガースの4番バッター」ランキング!3位「大山悠輔」、2位「金本知憲」を抑えた1位は?【プロ野球ファン100人に聞いた】

  • 2024.4.21
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出典:PIXTA

昨シーズン、38年ぶりに日本一に輝いた阪神タイガース。12球団屈指の絶大な人気を誇る西の名門チームとして今年で創設88年という伝統を誇り、ファンの熱さは12球団一と言ってもいいほどです。昨季も18年ぶりのリーグ優勝を果たした際は、優勝を喜ぶあまり、名物となった“道頓堀ダイブ”をするファンの姿も。

そんな阪神には、球団の歴史に名を残す「4番打者」が多く現れました。大観衆が集まる阪神甲子園球場を舞台に巨人を筆頭としたライバル球団の投手たちが投げる球を打ち、チームを勝利に導く4番打者の姿は阪神ファンの記憶に鮮烈に残り、まるでヒーローのように映ったことでしょう。

そんな歴代の中心選手たちが多数ランクインした「阪神の4番打者」の中で「歴代最強」はいったい誰なのか? 全国のプロ野球ファン100人にアンケートを実施し「歴代最強だと思う阪神の4番打者ランキング」を作成。その結果をご紹介します!

なお、「最強」の定義は記録や数字だけでなく、投票者に委ねていますので、投票理由も多岐にわたります。タイガースでの在籍期間は問いません。また、あくまで「4番打者としての印象が強いスラッガー」に絞っており、例えば史上最強の助っ人と名高いランディ・バース選手などは3番が定位置だったため、今回ランキング結果に入っていません。

一体、誰が「歴代最強・阪神の4番打者」に選出されるのか……。投票結果を見てみましょう!

【第3位】大山悠輔(10票)

第3位には現役選手として阪神を引っ張る大山悠輔選手がランクイン。昨季は4番打者として全試合に出場し、チームを38年ぶりの日本一に導いた姿がファンに強烈な印象を与えました。

大学時代からスラッガーとして活躍した大山選手でしたが、実は2016年のドラフト会議当時はその存在を知るファンはあまりいないという状況でした。すると、当時の監督だった金本知憲氏がその素質に惚れ込み、ドラフト1巡目で指名したことで大きな話題となりました。

プロ入り1年目から4番打者として起用された大山選手は、1年目に7本塁打を放ち、2年目は11本塁打、3年目には14本塁打と年々本塁打数を増やしていくと、プロ入り4年目となる2020年シーズンには自己最多となる28本塁打をマークし、この年の本塁打王争いでリーグ2位となる成績を残しスラッガーとしてその素質を開花させます。

翌2021年シーズン。チームのキャプテンとなった大山選手は、この年も4番打者として21本塁打、そして2022年も23本塁打を記録して、阪神としては30年ぶりとなる生え抜き選手による3年連続の20本塁打以上を達成するというチーム待望の和製大砲として君臨します。

そして昨季は本塁打数こそ19本に留まりましたが、シーズン143試合全てに4番打者として出場し、打率は自己ベストとなる.288を記録。リーグ最多の99四球に出塁率は.403もリーグトップと、むしろ凄みを増すことになりました。

以前から定評のあった勝負強さを大山選手はこのシーズンでもいかんなく発揮し、9月14日の対巨人戦では18年ぶりのリーグ優勝を決定づける勝ち越しの犠牲フライを放ち、オリックスと対戦した日本シリーズでは第4戦で1死満塁の場面でサヨナラタイムリーを放ち、チームの日本一に大きく貢献するなど、現在進行形で阪神ファンに愛される4番打者となっています。

昨年阪神を38年ぶりに日本一に導いたときの4番なので、最強だと思います。(48歳・女性)

今シーズン全ての試合で4番を務め、阪神といえば大山のイメージが大きくなった。日本シリーズで9回に打ったホームランの印象も大きく、チャンスで打ってくれるイメージがある。(31歳・男性)

なかなかヒットが出ない時でも、塁に出ようとしている姿が伝わってくること。(26歳・男性)

チャンスに強く、チームへの貢献度が高いので。(35歳・男性)

【第2位】金本知憲(34票)

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提供:産経新聞

その大山選手を監督時代に発掘した“鉄人”と称される金本知憲選手が第2位に。

広島東洋カープから移籍したタイガースの生え抜き選手ではないですが、2003年、2005年に阪神タイガースがリーグ優勝した際の中心選手として活躍した姿が強く印象に残っていることがわかります。

カープでは走攻守の三拍子揃った選手として活躍していた金本選手がFA移籍で阪神タイガースにやってきたのが2003年。当時の星野仙一監督の熱烈なラブコールで同じリーグのチームへの移籍が叶いました。移籍初年度の2003年には主に3番打者を務め、打率.289、19本塁打をマークしてチームの18年ぶりとなるリーグ優勝に大きく貢献しました。

惜しくもチームは日本一に届きませんでしたが、第4戦目のサヨナラ本塁打を含む計4本塁打、3試合連続本塁打、1試合2本塁打と3つのシリーズタイ記録を達成。いつしか金本選手は「アニキ」と呼ばれ、ファンから愛される存在となりました。

翌年の2004年からは、4番打者として定着した金本選手は113打点を挙げて自身初タイトルとなる打点王に輝くと、2005年にはタイトルこそ届きませんでしたが、阪神タイガースでは20年ぶりとなるシーズン40本塁打を達成し、この年のリーグ優勝に大きく貢献。本塁打だけでなく、打率も打点もキャリアハイを更新した金本選手はリーグMVPに輝きました。

その打棒はもちろんですが、金本選手の魅力はなんといっても頑丈すぎるフィジカルです。広島時代の1999年の7月からフルイニング出場を続けていた金本選手は、2006年にはメジャーリーガーの伝説的選手であるカル・リプケンjrの8243イニング、903試合の連続出場を更新すると、4月9日の対横浜戦ではリプケンを抜く、904試合連続フルイニング出場の世界新記録を達成します。

その後も毎試合フルイニング出場を続け、金本選手は2010年まで連続フルイニング出場1492試合、13686イニング連続出場を記録。この2つはいずれもギネス世界記録となりました。

鉄人の愛称で連続フルイニング試合の世界記録保持者。骨折をしてもヒットを打ったりして勝利に貢献し続けた選手です。(30歳・男性)

絶対的な安心感、信頼感の持てる選手ですし、神々しいサヨナラホームランをたくさん見せてくれたから。(32歳・女性)

ホームランや打点などの4番の仕事ができる能力が高く、フルイニング出場の世界記録を達成するなど、なるべく固定したい4番で長く安定した好成績を残したので歴代最強だと思います。(39歳・男性)

進塁打が打てるしダブルプレーも少ないのに長打力もありチャンスにも強い。結果を出し続けた最強の阪神タイガースの四番と言える打者でした。(45歳・男性)

【第1位】掛布雅之(42票)

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提供:産経新聞

貫禄の第1位に輝いたのは"ミスタータイガース"と称され、今もなお根強いファンがいる掛布雅之選手。

33歳という若さで引退したため、現役生活は15年と意外と短いものでしたが、それでも阪神ファンの間では1985年に輝いた日本一の際に4番打者として強い印象を残しています。

多くの選手がドラフト上位で指名されたスターでしたが、掛布選手はテスト入団という注目を浴びていない過去がありました。ところがプロ入り1年目の1974年から一軍で本塁打を放ち、2年目にはサードのレギュラーに定着します。3年目の1976年には、打率.325を記録して自身初のベストナインを受賞しました。この年から4年連続で打率は3割を超え、1979年には48本塁打を放ち本塁打王に。この年の活躍でファンから掛布選手は「ミスタータイガース」の称号を得ることになりました。

その後、掛布選手は4番打者として阪神のみならず、リーグを代表する強打者に。中でも、当時の巨人のエースだった江川卓投手との対決はファンの注目を集めました。1981年からは5年連続で全試合出場を果たし、1982年と1984年には本塁打王となりました。

そして迎えた1985年。掛布選手は4番打者として君臨し、3番を打つバース選手、5番を担う岡田彰布選手とともに強力なクリーンナップを形成。4月17日の対巨人戦では、槙原寛己投手から掛布選手を含むこの3人が3者連続でバックスクリーンに本塁打を叩きこみ、ファンを熱狂の渦に。後にこの3連発は「バックスクリーン3連発」と称され、長い歴史を持つプロ野球の名シーンの中でも指折りのシーンとして現在まで語り継がれています。この年は打撃タイトルこそ無縁でしたが、打率は.300、40本塁打、そして108打点を記録して4番として堂々たる活躍を残しました。

その後1988年で現役を引退した掛布選手ですが、タイガース一筋で記録した通算349本塁打は、今もなお阪神の球団最多記録となっています。こうした点も掛布選手が阪神ファンに最強の4番打者として強烈に印象に残っている所以と言えるでしょう。

ミスタータイガースと言われただけあり、その打撃力はピカ一。勝負強いところが最強だと思います。(51歳・男性)

3番バース4番掛布5番岡田のバックスクリーン3連発は忘れられない阪神の絶頂期だった。掛布は三冠王のバースの後の打順で大変だっただろうが立派につとめたとおもう。(66歳・男性)

3回の本塁王を獲得しており、また何よりも日本一に輝いた1985年に4番にいた姿は印象深いです。(44歳・男性)

チャンスで絶対に打つ。これぞ、まさに真の4番打者。(49歳・男性)

とにかくバッターボックスに入るまで、入ってからのバッティングフォームが好きでした。守備についてもスローイングがとても好きでした。ホームラン等強打者というより好打者という印象でチャンスでもファンを裏切ることなく納得のプレイ・結果を残してくれました。(63歳・男性)

4位以下の選手とコメント

新井貴浩(4票)

チームバッティングも出来て、勝負強いバッターだから。(33歳・男性)

トーマス・オマリー(4票)

平成3年~6年の4年間で常にシーズン打率3割をキープした優良助っ人だった。さらに、陽気な性格で「六甲おろし」を日本語で一生懸命に熱唱する姿も良かった。(54歳・男性)

結果はこちら

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第4位にランクインしたのが新井貴浩選手オマリー選手でした。

広島時代から金本選手の弟分として活躍していた新井選手は金本選手の後を追うように2008年に阪神へFA移籍。移籍後は金本選手とクリーンナップを組み、4番打者としてもチームバッティングに徹する姿がファンに支持されました。

また、低迷していた時期の阪神にやってきたのがオマリー選手。来日1年目の1991年から打率.307を記録すると、その後もシュアな打撃を披露。1993年には打率.329で首位打者も獲得。阪神在籍4年間すべてで打率3割を記録した安定感や明るい性格もファンの中で記憶に残っているようでした。

金本選手や新井選手など、平成の阪神を支えた選手たちが上位にランクインしたのは、30〜40代回答者の世代が多かったことも影響しているといえそうです。「昭和の阪神の4番打者」に限ったら、また違った結果になっていたことでしょう。


調査方法:インターネットサービスによる任意回答(記述式)
調査対象:全国の20~60代
有効回答数:100

※記載している回答は原文ママ

※2024年4月18日時点での情報です。記事内の画像はイメージです。

※現在現役・引退をした選手に関わらず敬称は「選手」で統一しています。

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