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世界自然遺産、蜃気楼、日本海…。一度は乗りたい絶景観光列車3選

  • 2016.2.1
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列車旅の醍醐味といえば、車窓からの風景。最近では、風景が見やすいように窓が大きく作られていたり、窓に向かって座席が並ぶタイプの観光列車も登場しています。 今回は、絶景をより堪能できる3つの観光列車をご紹介します。

雪化粧をした立山連峰や蜃気楼も見られる「アルプスエキスプレス」

広大な富山平野、雄大な立山連峰、蜃気楼で有名な富山湾など、大自然を駆け抜ける観光列車「アルプスエキスプレス」(富山地方鉄道)。 車両デザインは、クルーズトレイン「ななつ星in九州」を手がけた水戸岡鋭治さんによるもの。この列車は、かつて西武鉄道の特急として活躍していました。その時代のおもかげを残したレトロな外観と木をふんだんに使った温かみと高級感あふれるインテリアが特徴です。

窓枠が木の額縁のようになっているので、絵画のように車窓の景色を楽しむことができます。晴れていれば雪化粧をした立山連峰、運が良ければ蜃気楼が浮かび上がる富山湾など、海と山の両方の景色が広がります。

「アルプスエキスプレス」の終点は宇奈月温泉。全国でも名高い富山湾の寒ブリをいただきながら、美肌の湯でゆっくりと疲れを癒しましょう。

<乗車ガイド>

[料金]

乗車区間の運賃、特急利用時は特急料金別途、特急2号車利用には座席指定220円

[運行区間]

電鉄富山駅〜宇奈月温泉駅、電鉄富山駅〜立山駅、他

[所要時間]

特急で約1時間5分(電鉄富山駅~宇奈月温泉駅)

※写真提供:富山地方鉄道

大自然の中、世界遺産・高野山へ駆け上がる特別列車「天空」

真言宗の総本山・金剛峰寺があり、世界遺産にも登録されている聖地・高野山。高野山へ向かうための特別列車が「天空」(南海電鉄)です。

「天空」の始点は、大阪のなんば駅から急行で50分ほど行った橋本駅。そこから高野山への入口となる極楽橋駅までの19.8kmの距離を結んでいます。

待ち受けているのは、急勾配の斜面、半径100mほどの急カーブ、24ものトンネル。標高差443mを駆け上がっていきます。

窓から見渡す景色は、連なる山々、清々しい木々の緑、季節の花、渓谷美。神々しい大自然を身近に感じながら、極楽橋駅に向かって走ります。

車内には、車窓に向かって席が配置された大きな窓のワンビュー座席、運転席を疑似体験できる先頭展望席、森林の済んだ空気を直接感じることができる展望デッキなどがあり、美しい自然を存分に堪能することができる作りになっています。

極楽橋駅についたらケーブルカーに乗り替えて5分。300m以上の標高差を一気に上がり高野山駅へ。

朱色の根本大塔がそびえたつ壇上伽藍(だんじょうがらん)、弘法大師空海の御廟(ごびょう)がある奥之院など、聖地巡りを楽しみましょう。高野山には多くの宿坊があるので、宿坊に1泊するのもおすすめです。 <乗車ガイド>

[問い合わせ先]

TEL : 06-6643-1005(南海テレホンセンター、8:30〜18:30)

[料金]

大人510円、小児260円※普通運賃別途要

[運行日]

水・木曜日を除く毎日(12月〜2月は土曜、休日のみ運行)

[運行区間]

橋本駅〜極楽橋駅

[所要時間]

約45分

[購入方法]

電話予約のみ※乗車の10日前〜前日まで受付

予約専用フリーダイヤル:0120-151519(9:00〜17:00)

※写真提供:南海電鉄

世界自然遺産「白神山地」を眺めながら、日本海沿いを走る「リゾートしらかみ」

海と山の四季折々の風景を一度に楽しめるのが、秋田駅から弘前駅・青森駅間を結ぶ「リゾートしらかみ」(JR東日本)です。

秋田駅から「リゾートしらかみ」に乗って出発すると、東能代駅から五能線に入ります。車窓から世界自然遺産に登録された白神山地を眺めていると、あきた白神駅の付近から左手に日本海が見えてきます。

岩館駅を過ぎると、大小の岩が海の中に点在する日本海ならではの荒々しい風景を眺めることができます。十二湖駅と陸奥岩崎駅の間では、全長たった9.5メートルの仙北岩トンネルも。このトンネルはJR東日本で一番短いトンネルだそう。

千畳敷駅付近では、江戸時代の地震で隆起したという深浦千畳敷(ふかうらせんじょうじき)や奇岩として知られる大仏岩も見ることができます。冬の間は、海と反対側に海風で凍った巨大な氷柱が岩肌を覆う氷のカーテンも。

フラットになる座席もあり、くつろいで景色を堪能できます

列車の編成は白神山地にちなんだ名前が付けられた「くまげら」「青池」「橅(ぶな)」の3編成。いずれも4両編成で、シートを動かせばお座敷のようにフラットになるボックス席の車両もあり、リラックスできますね。

車内のイベントスペースや展望室では、津軽三味線の生演奏(鰺ケ沢駅~五所川原駅間)や、津軽弁の語りべによる昔話(陸奥鶴田駅~川部駅間)が行われるのも楽しみのひとつ。

五能線フリーパスを使用すれば、途中下車することも可能(別途指定席券を購入)。十二湖駅からは美しい青池の散策、ウェスパ椿山駅からは不老ふ死温泉、弘前駅からは地元ガイドさんと弘前城など街を散策など、見どころもたくさんあります。

<乗車ガイド>

[問い合わせ先]

TEL : 050-2016-1600(JR東日本お問い合わせセンター)

[料金]

乗車券3,810円(五能線フリーパス使用)、指定席券520円(通常期)

[運行区間]

秋田駅〜弘前駅・青森駅

[所要時間]

約5時間(秋田駅~青森駅)

※写真提供:JR東日本(青池の写真を除く) 列車旅の醍醐味といえば車窓からの風景。大きな窓や窓に向かって配置された座席シートなど、景色を見やすいように様々な工夫がされている観光列車なら、思う存分景色を楽しめそうですね。

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