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3連戦それぞれで"違う強さ"を見せた巨人。好調なチームが明日から迎える"鬼門"

  • 2024.4.15
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写真:SANKEI

巨人は広島との3連戦を3連勝し、連勝を6に伸ばしました。初戦と3戦目は逆転勝ち、2戦目は延長12回サヨナラ勝ちと厳しい試合も勝利につなげられています。

各球団との対戦を一回り終え、9勝5敗、貯金4。首位中日とゲーム差なしの2位と好位置につけています。

本記事では、対広島3連戦の試合結果を振り返り、次カードの注目ポイントを考察します。

4/12(金)18:00 東京ドーム

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巨人が逆転勝ちで今季初の4連勝。2点を追う6回、オコエ瑠偉選手と吉川尚輝選手の連続タイムリーヒットなど、打者11人6安打3四死球の猛攻で一挙7点を奪い、試合をひっくり返しました。2番手の泉圭輔投手はソフトバンクから移籍後初登板で初勝利を挙げました。

4/13(土)14:00 東京ドーム

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巨人が今季初のサヨナラ勝ちで5連勝。1-2で迎えた8回、岡本和真選手のタイムリー内野安打で同点に追いつくと、延長12回1死二塁で代打・大城卓三選手が右中間へサヨナラ二塁打を放ちました。投手陣も今季初先発の堀田賢慎投手をはじめ8投手の継投で2失点と踏ん張りました。

 4/14(日)14:00 東京ドーム

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巨人が今季初の同一カード3連勝で連勝を6に伸ばしました。1点ビハインドの3回、萩尾匡也選手の2号2ランで逆転。3投手の継投で1点差で逃げ切りました。先発の高橋礼投手は7回2安打1失点で2勝目を挙げました。

長いシーズンを見越した采配で「全員野球」ができている

巨人は広島相手に今季初の同一カード3連勝。投手陣中心の「守り勝つ野球」を基本としながらも、打線の調子もよくチーム全員で勝つ野球ができています。

広島戦初戦では、先発の戸郷翔征投手が不調で5回8安打4失点で降板。しかし6回に打線が一挙7得点のビッグイニングをつくります。1番・萩尾匡也選手、2番・佐々木俊輔選手は1イニングに2安打。先発投手が不調なら、打線が奮起して逆転する。そんな強さが見られました。

2戦目は、選手層の厚さを発揮しての勝利でした。今季初先発の堀田賢慎投手は2回2死一、二塁からライト前ヒットを許しましたが、佐々木俊輔選手が華麗なバックホーム返球で先制を阻止。堀田投手は3回2死二、三塁、4回1死一、二塁と立て続けにピンチを背負いましたが、粘りの投球で無失点に抑えました。

2番手の井上温大投手も2イニングを無安打無失点の好投。22歳の両腕が試合をつくります。3番手・中川皓太投手が2失点したものの、4番手以降のバルドナード、大勢、西舘、船迫、高梨は無失点リレー。12回のサヨナラ打につなげました。

チームが好調なこともあり、この3連戦は阿部監督が余裕を持った采配をしています。スタメンマスクに初戦は大城卓三選手、2戦目岸田行倫選手、3戦目小林誠司選手と3選手を起用。2戦目のサヨナラ打を放ったのは代打の大城選手です。正捕手をスタメンから外し、12回の代打で起用できる余裕が今の巨人にはあるのです。

3戦目には坂本勇人選手に代わり、ドラフト4位ルーキーの泉口友汰選手を三塁手に起用。右脚の張りで4試合スタメンを外れていた丸佳浩選手が復帰し、5番に入りました。

各選手に休養を与えながら、若手選手にもチャンスを与える。長いシーズンを見越した阿部監督の采配がハマり、調子の悪い選手を他の選手がカバーする全員野球ができていると言えるでしょう。

エースが不調も猛攻で勝ちを挙げた初戦、若手投手がきっちりとゲームを作りサヨナラで勝利を挙げた2戦目、主力を温存させながらロースコアゲームで勝利を挙げた3戦目と、3試合とも違う強さを見せつけた巨人でした。

昨季3勝10敗の鬼門・甲子園

他球団との対戦を一回り終え、巨人は首位とゲーム差なしの2位。試合内容を見ても、4年ぶりの優勝が十分に狙えるチームだといえます。

4月16日(火)からの阪神との3連戦は、優勝を目指す上で重要な試合になってきます。というのも、今回の舞台は相手の本拠地・甲子園。昨季、巨人は甲子園で3勝10敗と大きく負け越しました。

長いシーズンを勝ち抜くためには、どんな状況でも勝ちにいけるチームをつくることが大切です。特定の球団や球場への苦手意識はなくさなければいけません。

チームが好調な時期だからこそ、鬼門・甲子園での3連戦を勝ち越し、苦手意識を払拭したいところです。


※本記事は、4/15の情報です

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