1. トップ
  2. 「大谷選手の活躍は小さな写真とともに報じられる程度」ロサンゼルス在住のYouTuberが肌で感じた、日本とアメリカの報道の違い

「大谷選手の活躍は小さな写真とともに報じられる程度」ロサンゼルス在住のYouTuberが肌で感じた、日本とアメリカの報道の違い

  • 2024.4.14
undefined
写真:SANKEI

今季、ロサンゼルス・ドジャースとプロスポーツ史上最高額となる10年7億ドルの契約を結び、新天地でのプレーを選択した大谷翔平選手

メジャー開幕後もその一挙手一投足が日米で注目を集めていますが、そんな大谷選手を昨季まで396戦連続で現地観戦した“熱狂的”なファンの存在をご存じでしょうか。

世界一!?“大谷愛”溢れるYouTuberに取材

You Tubeチャンネル『Shinsuke Handyman(シンスケ・ハンディマン)』を運営するロサンゼルス在住のシンスケさんは、大谷選手が出場する全試合を生で観戦し、その様子を毎試合アップしています。

TRILLスポーツでは、そんな“大谷愛”溢れるシンスケさんにインタビューを敢行。

現地で暮らしているからこそ実感できる“大谷選手のアメリカでの人気・知名度”について伺いました!

undefined

国民性が影響!?気になる現地での大谷選手の知名度は…?

undefined
写真:PIXTA

――日本では連日、そのプレーが朝のワイドショーでも報道されるなど、まさに“国民的スター”という扱いを受けている大谷翔平選手ですが、一部では「アメリカでは野球好きしか知らない」「全米中で注目されているわけではない」という声もあります。ロサンゼルス在住のシンスケさんは、実際に大谷選手の人気や知名度をどう感じていますか?

シンスケ たしかにアメリカでは「野球好きしか知らない」という側面はあると思います。たとえば私が住んでいるロサンゼルスの場合、二刀流として本格的に活躍し出した2021年はメディアも大谷選手をかなり取り上げていましたが、エンゼルスがなかなか勝てなかったこともあって昨季は全体的にドジャースの報道のほうが多かったですね。

――注目度や報道の大きさにはチーム事情も関係してくる。

シンスケ 正直、エンゼルスとドジャースを比較すると、やはり人気や知名度はドジャースのほうが上です。たとえば昨季、大谷選手がホームランを打って大活躍して、「さすがに明日の一面は大谷選手だろうと思ってもいざ新聞を見たら一面はドジャースの結果で、大谷選手の活躍は小さな写真とともに報じられる程度……ということはよくありました

――となるとやはり、日本ほどの人気や知名度は感じない?

シンスケ ただ、これはアメリカで言えば“当たり前”のことなんです。もちろん、野球好きの人は大谷選手のことをほとんど知っていると思います。ただ、たとえばバスケットボールが好きな人は大谷選手よりもロサンゼルス・レイカーズでプレーする八村塁選手のことを知っているでしょうし、プロレス好きならWWEで活躍する中邑真輔選手のことを知っている。日本ではたとえばワールドカップが行われている間は国中がサッカーを見たり、ラグビー日本代表が活躍したらそれが“ブーム”となってみんながラグビーを見る、という現象が起きますが、アメリカではあまりそういうケースはありません。そういう意味では「アメリカ国民全員が知っている」みたいなケースはほとんどないんです。

――国民性の違いと言ってもいいかもしれませんね。

シンスケ そう思います。ただ、大谷選手がアメリカの野球界でスーパースターなのは間違いないです。今季は同じロサンゼルスでもさらに人気のあるドジャースに移籍したので、その注目度もさらに高まっていることは実感しています。これでポストシーズン進出、ワールドシリーズ制覇……みたいなことになれば、その人気も知名度も、さらに上がると思っています。

undefined
背景にはライブ配信でおなじみの大谷選手の壁紙が。

取材・文
花田雪
1983年、神奈川県生まれ。編集プロダクション勤務を経て、2015年に独立。ライター、編集者として年間50人以上のアスリート・著名人にインタビューを行い、野球を中心に大相撲、サッカー、バスケットボール、ラグビーなど、さまざまなジャンルのスポーツ媒体で編集・執筆。著書に『あのプロ野球選手の少年時代』(宝島社)『オリックス・バファローズはいかに強くなったのか』(日本文芸社)がある。

※1ドル=150円で計算しています。

の記事をもっとみる