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「今では考えられない」経験した元野球少年も多いはず!?確かに昔はこんなこともあった…!

  • 2024.4.9
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写真:PIXTA

NPB選手やMLB選手の活躍により、昭和時代から令和時代にかけて国民的スポーツの1つである野球

昭和時代と令和時代の指導方法は大きく変化を遂げており、以前は当たり前と思われていたことでも現在は間違った指導であったと改善されている場合も多くあります。一方で昭和時代と変わらない教え方をしている指導者も多く、子供達の野球離れの一因になっていることは否定できません。

令和時代に入っても、子供たちが「野球は楽しい」と感じられるような活動を全国の指導者たちにも拡散し、促進することが大切です。

そんな日本において変わらぬ人気を誇る野球、昭和時代ではどのような指導の違いがあるのかを詳しく解説します。

中には強制参加も!?

アマチュア野球の指導者は技術指導をしたことによる報酬を受け取らず、「ボランティア活動」という前提で成り立っていることがほとんどです。小学校や中学校には学校にある野球部の他にもボーイズ・リトルシニア・ヤング・ポニー・リトルリーグなど、高校で強豪校に進むための少年硬式野球クラブも存在します。

親は監督やコーチに報酬を支払わない代わりに、選手たちの野球道具に加えて用具代・グランド使用料・遠征費など高額費用を支払っているのが現状です。練習の際には、毎週交代制で監督やコーチのために提供する「お茶当番」の風習が残っているチームも少なくありません。家庭の事情があるときでも、監督やコーチの指示により強制的に参加しなければならない場合も多いです。

令和になった現代でも「野球指導者の無償指導」という風習が根深く残っており、野球人口を増やすためにも誰でも入部しやすい仕組み作りが急務となります。

昭和時代の指導は想像以上に過酷...

昭和時代は「水を飲まない」「根性論」「後輩に対する長時間の説教」など、荒波の社会に出たときに一部役立ちはしますが、今では考えられないような指導が目立っていました。一方で令和時代はスポーツドリンクを飲む・根性ではなく質の高い練習・厳しい上下関係を撤廃するなど、選手たちが楽しく伸び伸びと野球をする環境を指導者が作り出そうとしているチームもあります。

昭和時代には、ウォーミングアップをそこそこにキャッチボールやバッティング練習を開始するといった光景が見られました。一方で令和時代の新しい指導方法を学んでいる指導者たちはケガをして将来を棒に振らないように、体の上手な使い方や柔軟性を重視したウォーミングアップを徹底している場合もあります。

野球の基本動作である投げる・打つ・守るの指導法も単に口頭で説明するだけではなく、プロ野球選手やメジャーリーガーの動きを実際にYouTubeなどでチェックして体に染み込ませていくという作業が可能です。

近年では元メジャーリーガーの指導も

近年では、学生野球資格回復をしたイチロー選手松井秀喜選手など超一流の元メジャーリーガーたちが子供達に直接指導する機会も増加。日本野球で培ったノウハウだけではなく弱肉強食のメジャーリーグで戦ってきた経験を惜しみなく伝えています。

野球教室ではキャッチボール・バッティング・走塁などの技術的な指導だけではなく、野球に取り組む際の気持ちの持ち方を重視して指導している姿が印象的です。昭和時代とは異なり選手たちの自主性が重んじられる反面、自分で深く考えて1つ1つの練習に意味を持たせて取り組まないと上達が見込めません

MLBやNPBで活躍した選手から指導を受けることで、「自分もがんばって取り組めばMLBやNPBで活躍できる」という気持ちも芽生えさせてくれます。今後も野球人口減少が危ぶまれる日本において、MLBやNPBで活躍した選手からの指導は不可欠です。

野球の楽しさを子供達に伝えるために

子供達に「野球が楽しい」と感じてもらう最も良い方法は、「野球が上達する楽しさ」を味わってもらうことです。子供の内から大人でも理解が難しいような指導を行うと、次第に「野球がつまらない」という気持ちが芽生えて辞めてしまう原因に繋がります。一方で細かな指導ではなく選手たちに寄り添った形で、バッティングや守備などをシンプルかつ丁寧に説明することが重要です。

子供達も自分が上達していることを実感すると「自分でもできるんだ」という気持ちになり「もっと野球が上手くなりたい」と思い、さらなる練習に取り組んでくれる可能性が広がります。上達しているかどうかわからない子供達には、指導者が積極的に「〇〇の点が上達しているよ」といった声掛けをして自己肯定感を上げてあげることも大切です。

「練習を繰り返し実施すること」や「まずはチャレンジすること」の大切さを忘れずに、子供達に野球を好きになってもらうことを心がけましょう。


※情報は4月2日時点のものです。

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