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「GTO」が放送された1998年に起こった"プロ野球事件簿"3選…巨人助っ人の衝撃的な行動に場内騒然

  • 2024.4.2

4月1日(月)に、「GTOリバイバル」が放送され、主演の反町隆史さん(鬼塚英吉役)だけではなく、松嶋菜々子さん(冬月あずさ役)、池内博之さん(村井国雄役)、山崎裕太さん(渡辺マサル役)、窪塚洋介さん(菊池善人役)、小栗旬さん(吉川のぼる役)など、当時出演していた俳優陣が登場し、SNSでも大きな反響を見せました。

「GTO」が放送されたのは、1998年7月7日〜9月22日までの期間で、最終回には視聴率35.7%(関東地区)を記録するなど、大ヒットしました。

この1998年は、「マシンガン打線」の愛称で、驚異的な打力で猛威を奮った横浜ベイスターズが38年振りの日本一に輝き、イチロー選手が張本勲さんの4年連続を抜いて、日本プロ野球新記録となる5年連続首位打者を達成した年でもありました。

本記事では、そんな輝かしい記録とは別に、"残念な記録"や"衝撃的なプレー"もあった1998年の"プロ野球事件簿"をお届けします。

①ロッテの日本プロ野球新記録となる18連敗

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 写真:SANKEI

4月を終えて、小宮山悟選手が4勝、黒木知宏選手が3勝を挙げ、ロッテは2位近鉄に1.5ゲーム差をつけ首位に立っていました。
しかし、5月に入ると河本育之選手や助っ人外国人選手の故障もあり、大きく負け越してしまいます。

課題のリリーフ陣が改善されないまま迎えた6月13日。オリックスとの一戦でエース格として活躍していた、小宮山選手が5回途中5失点の大乱調で敗戦を喫すると、ここから長く暗いトンネルに入ります

途中、惜しい試合があったものの救援失敗などが響き連敗が続きます。黒木選手をストッパーに配置するなど、なんとか連敗脱出を図りますが流れは止められず、14連敗で迎えた7月4日のダイエー戦の前には、宮司によってお祓いが執り行われました。

翌5日の試合でも敗れ、当時のプロ野球タイとなる16連敗を記録してしまいますが、試合後には200人のファンが選手出入り口に集結し、選手やスタッフに声援を送りました

7日には、先発黒木選手が好投し、2点リードで迎えた9回裏2死一塁。勝利を目前にし、ようやく脱出したと思われたあとバッター1人の場面。黒木選手の一投は無情にもレフトスタンドにホームランを打たれ同点に追いつかれてしまいます。黒木選手は、マウンドに膝から崩れ落ち立ち上がることはできませんでした(七夕の悲劇)。この試合でも延長12回にサヨナラ満塁弾を打たれ、プロ野球新記録となる17連敗。翌日のゲームでも敗れ18連敗を記録します。

7月9日に行われたオリックス戦でようやく勝ち星を挙げ、約1ヶ月に渡る連敗生活に終止符が打たれました。

連敗中にも気を吐き続けた黒木選手はこの年、最多勝、最高勝率、防御率リーグ2位と好成績を残しています。

②ガルベスが審判にボールを投げ退場

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写真:SANKEI

ガルベス選手は、入団初年度の1996年に16勝で最多勝を獲得。翌97年にも12勝を挙げ、主力投手として活躍していました。

迎えた3年目の1998年7月31日の対阪神タイガース戦でまさかの愚行に走ります。

試合中に橘高球審の判定に度々苛立ちを見せ、大豊泰昭選手に2打席連続本塁打を打たれるなど調子が上がらない中迎えた6回裏。先頭打者の坪井智哉選手の場面で2ストライク1ボールからの内角への直球がボールと判定され、直後にホームランを打たれます。
打たれたガルベス選手は球審に激昂し、直後に長嶋茂雄監督が投手交代を告げ投手交代となりました。

しかし、ベンチに向かうガルベス選手は、突然審判に向けてボールを投げヒートアップ。球審が詰め寄り一触即発に。もちろんガルベス選手は退場を宣告され、翌8月1日、セ・リーグはガルベス選手に対し「1998年シーズン残りの出場停止」という処分を下し、巨人も無期限出場停止としました。

この2日後の試合では、巨人阪神の両軍が入り乱れる乱闘が起こり、度重なるトラブルに長嶋茂雄監督が丸刈りにするなど、荒れた伝統の3連戦となりました。

③盗塁王争い激化でわざとボーク

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写真:SANKEI

 

西武ライオンズはリーグ優勝し、ロッテの最下位も確定したシーズン終盤戦。注目は、西武・松井稼頭央選手とロッテ・小坂誠選手の盗塁王争いでした。
シーズン最終戦となる試合前の時点で、小坂選手が43盗塁、松井選手が42盗塁と1個差でした。

試合中、両選手は共に二塁打で出塁し、三盗に失敗し、差は変わらないまま試合終盤に突入します。
迎えた7回表、小坂選手がヒットで出塁し絶好の盗塁チャンスに。ここでなんと、西武の芝崎和広選手が、一塁に牽制球を悪送球しますが、小坂選手は進塁しません。すると次に芝崎選手はわざとボークをし進塁させ、進塁後にも、ショートの松井選手が、二塁ベース付近にピッタリ張り付き、盗塁をさせないようなシフトを敷くなど徹底マーク。

結果的には、7回裏に松井選手が盗塁を決めタイトルを分け合う形となりましたが、故意の悪送球やボーク、進塁しなかったことなどについて多くのメディアが取り上げるなど、問題視されてしまいました。


※本記事は、4/2の情報です

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