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「過酷な世界だな」「誰も予想しなかっただろ…」貧打に苦しんだ一方で…広島カープの1ヵ月を振り返る

  • 2024.5.5
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写真:PIXTA

早いものでプロ野球が開幕して1ヵ月。広島東洋カープ(以下、広島)は10勝11敗3分で3・4月を終えました。まだまだ始まったばかりの2024年のシーズン。各試合では白熱した試合が続き、連日プロ野球ファンを沸かせています。そこで今回は、開幕から1ヵ月の広島の戦いぶりを振り返りつつ、印象深かった選手をあげてみました。

貧打に苦しんだ4月

広島は4月に4試合完封負け・36イニング連続無得点記録をつくるなど、貧打に苦しみました。4月30日時点で打率.232(5位)、本塁打10本(5位)、70得点(5位)、出塁率.285(5位)と打撃が振るわなかったことが数字からわかります。それでも10勝10敗3分で終えられたのは、投手陣の粘りと鉄壁の守備があったからでしょう。セ・リーグのチーム別投手成績を見ると、防御率2.60(3位)、四球68個(2位)、自責点が62点(2位)、そしてチーム失策が6個と、いかに堅い守りで試合運びできているかが読み取れます。

頭角を現し始めた?宇草選手

4月前半は投打が噛み合わない試合が多くありましたが、後半からは少しずつ投打が噛み合ってきて、4月16日~30日までは2敗のみ。打線のつながりの兆しが見え始めた中で、特に注目したいのは宇草孔基選手と矢野雅哉選手です。

宇草選手は開幕こそ1軍を逃しましたが、4月9日に1軍登録されると、打率.286・本塁打3本と驚異的なアピールを見せています。打撃陣がなかなか振るわない中、宇草選手の活躍にカープファンからは連日にわたり驚きと喜びの声がわいています。

宇草が覚醒する事を予想したカープファン0人説。常総学院の頃から見てるけど、全く予想してなかった。まだこれからだけど、おめでとう。
宇草孔基が外野で頭角を現すとか誰が予想できるんやw
宇草覚醒だな。これ。打ち方もええ。 まさか宇草が覚醒するとは 誰も予想しなかっただろ…
しかしこれでもう宇草はしばらく外せない。野間も外せない。こうなると、田村の出番は秋山を休ませる時にしか出番が無くなる。過酷な世界だな。
宇草が復活したのはほんとに嬉しい誤算。申し訳ないけど2軍で燻ったまま今年も終わっちゃうかなとか少し思ってた

矢野選手の注目すべき数字

そしてもう1人、矢野選手の活躍にも目が離せません。開幕してからは守備固めや菊池涼介選手の代わりとしての出場が多かったですが、最近は先発での出場機会は増えました。その理由に守備力はもちろんのこと、打撃でも成長を見せているからでしょう。守備に関しては、菊池選手の後継者として折り紙つき。ただ、打撃は昨年打率.185と課題を残しており、今シーズンは打撃を向上すべくキャンプで全体練習の2時間前に練習を始めるなど、バッティングに向き合っていました。

今シーズンの現時点での打撃成績は、56打席のうち打率.222と昨年よりも向上しており、何より出塁率が.340と高い成績を残せています。実際に試合でも粘り強くボールを見極め、四球を選んだり、内野ゴロでも全力疾走で出塁するなど、ヒットを打てなくても「つなぐ意識」や「何としてでも塁に出る」といった気持ちが強く見え、ファンからは「1番でも良いのでは」などの声も。

矢野出塁率.378あるんやからもう思い切って1番で良くないか?
矢野出塁率素晴らしいな
矢野、出塁率ガチだもんな。 全然守備だけの選手じゃない
矢野選手、本当にバッティングよくなったなぁ。粘り強い打撃最高です 期待しかありません

若手の活躍はチームに活気を与えます。宇草選手や矢野選手以外にも、2軍では林晃汰選手や育成の佐藤啓介選手、玉村昇悟投手など存在感をアピールしている選手が多いので、1軍・2軍ともにこれからの若鯉に期待していきたいですね!


※本記事は、4/30の情報です

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