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「次世代のクローザー」 「戦う顔してますな」中日の若きリリーバーが完全復活の投球を見せる

  • 2024.4.30
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写真:PIXTA

バンテリンドームナゴヤに、ドラゴンズファンの歓声がこだました。4月28日の中日VS広島戦、8回のマウンドに上がったのは、背番号90を背負う剛腕・松山晋也投手。彼の投じる1球1球に、球場全体の視線が集まりました。そして、その視線に応えるかのように、松山投手は圧巻のピッチングを披露しています。

28日 中日0―0広島(バンテリンドームナゴヤ)

先頭打者の田中広輔選手に対し、初球から自慢のストレートで押し込み、最後は鋭く落ちるフォークで空振り三振。続く代打・田村俊介選手には、4球連続フォークの後、最後は150kmを超えるストレートで2者連続三振。そして、最後は広島のリードオフマン・秋山翔吾選手をフォークで三振に仕留め、3者連続三振という完璧な結果でマウンドを降りています。

この日の松山投手の投球は、まさに「完全復活」を印象づけるものです。開幕当初は不安定な投球が続き、ファンも心配する様子を見せていました。しかし、松山選手は見事にその不安を払拭しています。 

試合後松山投手は投球を振り返り「自分としては満点です。調子も良いです。真っすぐがいいですね」と完全復活を宣言しています。

開幕戦での不運を乗り越えて

 松山投手の最大の武器は、やはりその奪三振能力です。昨シーズンは36試合で12.74という高い奪三振率を記録。今シーズンも10試合で12.46と、その能力は健在です。28日の試合でも、フォークとストレートを巧みに使い分け、広島の強力打線を手玉に取っています。

さらに、開幕当初の課題であった制球力も安定してきました。28日の試合では、ストライクゾーンを広く使い、低めにボールを集めることで、広島打線に付け入る隙を与えません。フォアボールで走者を溜める場面もなく、安心して見ていられるピッチングでした。

実は、松山投手は開幕戦で不運に見舞われていました。打ち取ったはずの打球が記録訂正によって安打となり、自責点が増加し、防御率も67・50まで悪化。開幕カードでセットアッパーの役割を外され、精神的に大きな影響を受けたように見られました。しかし昨年のオフには、滝行で精神力を鍛えてきた松山投手。開幕カードでの不運の振り返りを求められると「それはもう、どうでもいいんです。必ずやり返しますから」と前向きな姿勢を見せていました。そしてついに、開幕戦の苦難を乗り越え、本来の力強い投球を取り戻しています。 

三者連続三振に、ファンからも次のようなコメントが集まっています。

戦う顔してますな
お前が次世代のクローザーや

 28日の好投で完全復活を印象付けた松山投手。その高い奪三振能力と安定した制球力は、中日ブルペン陣にとって大きな武器になります。

ドラゴンズの未来を担う剛腕・松山晋也。彼の完全復活は、竜党にとって頼もしい存在です。これからも、力強いピッチングでチームを勝利に導いてくれることを期待しましょう。


※本記事は、4/29の情報です

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