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【中日】2891日ぶりの単独首位も、安心できない深刻な"2つの課題"とは

  • 2024.4.10
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開幕から快進撃を続ける中日ドラゴンズ。2891日ぶりの単独首位という輝かしい結果に、多くのファンが歓喜に沸いています。しかし、シーズンはまだまだ序盤。歓喜の裏側には、いくつかの課題が潜んでいるのも事実です。今回は、ドラゴンズが上位争いを続けるために必要な課題克服への具体策を探ってみましょう。

強竜復活の鍵は「守り勝つ野球」

ドラゴンズ躍進の最大の要因は、間違いなく投手力と守備力にあります。立浪監督が掲げる「ストライクゾーンでの勝負」を投手陣が忠実に実行し、フォアボールを極力出さない堅実なピッチングを展開。特に先発投手陣の安定感は抜群で、試合を作る役割をしっかりと果たしています。

さらに、田中幹也選手村松開人選手を中心とした内野陣は、広い守備範囲と安定したプレーで投手陣をバックアップ。外野陣も堅実な守備で貢献しており、チーム全体でミスが少ないのも特徴です。そして、リードした試合を確実に勝利に結びつけているのが、150キロを超える速球を武器とする強力なリリーフ陣。まさに「守り勝つ野球」を体現していると言えるでしょう。

課題は得点力不足と中継ぎの酷使

 盤石の投手力と守備力で勝ち星を重ねるドラゴンズですが、不安要素として挙げられるのが得点力不足です。チーム打率、OPSともにリーグ平均を下回っており、投打のバランスが良いとは言えません。好調な投手陣に頼りきりでは、ケガ人や疲労が溜まった際に投手陣が崩れ、上位で戦い続けるのは難しい展開になるかもしれません。

また主軸を担う高橋周平選手は、本来の力を発揮できておらず、打線のつながりを欠いています。打率1割台と低迷しており、長打も出ていない状況です。守備での貢献度が高いですが、チームの得点力も上げたいところです。

しかしファームで石川選手が打撃好調の兆しを見せています。他にもカリステ選手など、昨年と比較して、選手層の厚さが伺えます。今後はサードのポジションで入れ替えが行われるかもしれません。

投手陣に関しては、勝ちパターンのリリーフ投手の負担が懸念されます。現在8回を任されている勝野投手は10試合中7試合に登板しています。好調なチーム状況とはいえ、シーズンを通して彼らの疲労を蓄積させないためにも、ファーム投手の積極的な起用や、ビハインド時の継投策の確立が求められます。5月頃にはケガからの復帰を目指す藤嶋投手や、育成の岩嵜投手が交代で1軍に上がると思われます。 

ドラゴンズの未来を担う若手選手たちの成長も、チームの長期的な課題です。石川昂弥選手、鵜飼航丞選手、根尾昂選手など、将来の主軸候補として期待される選手たちが、1軍で経験を積み、レギュラークラスに成長することが求められます。

さらに、新外国人のディカーソン選手の1軍昇格後の活躍にも期待がかかります。彼の長打力が加われば、得点力不足の解消につながるでしょう。

竜の未来は明るいのか?

2891日ぶりの単独首位という輝かしい成績を収めたドラゴンズ。しかし、シーズンは始まったばかりであり、本当の勝負はこれからです。投手力と守備力を武器に、いかに守り勝つ野球を継続していくかが、上位争いをするためのカギとなります。

若竜たちの成長と投手陣の活躍、そしてチーム一丸となって戦う姿勢があれば、ドラゴンズの未来は明るいと言えるでしょう。ペナントレースの行方に、今後も目が離せません。


※本記事は、4/10に情報です

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