3連敗スタートも見えた中日の"希望の光"とは？明日からの巨人3連戦で今季初勝利なるか

【中日ファンライターの連戦レポート】

待ちに待ったプロ野球が開幕し、中日ドラゴンズは神宮球場でヤクルトとの3連戦に臨んでいます。しかし、結果は0勝2敗1分けと厳しいスタート。開幕ダッシュを目標に掲げていただけに、ファンにとっては悔しい幕開けとなっています。 

しかし、まだ3試合を終えたばかりです。この3連戦で見えた課題と希望を詳細に分析し、今後の戦いに向けて展望を見ていきます。

3/29（金） 18:00 神宮

ドラゴンズは3月29日、敵地神宮でヤクルトとの開幕戦に臨んでいます。初回に先制するも8回に守備の乱れもあり、逆転を許します。9回表に反撃のチャンスを作るもあと一歩及ばず、4-7で敗戦しています。

先発の柳裕也投手は5回2失点と粘りの投球を見せましたが、打線が援護できず。高橋周平選手は3安打2打点と活躍し、中田翔選手も2打点とベテランの存在感を見せています。またプロ初出場となった田中幹也選手は初ヒット、初送りバント、初フォアボールを記録するなど、ハツラツとしたプレーが目立っています。

守備ではクリスチャン・ロドリゲス選手にミスがあり、そこから失点に繋がってしまっています。

3/30（土） 14:00 神宮

ドラゴンズの開幕2戦目は延長12回の末に引き分けに終わっています。試合は両チーム譲らず、終始手に汗握る展開となっています。

先発涌井投手は6回を投げ被安打5、奪三振3、無失点の好投。この試合で通算2000奪三振を達成し、NPB史上24人目の快挙を遂げています。
この試合では、ヤクルトが積極的に足を絡めた攻撃が目立っています。エンドランなども含め、今後もドラゴンズは相手の足を使った攻撃を警戒する必要がありそうです。

昨日の試合でミスが目立ったロドリゲス選手ですが、この試合では好守備を見せ奮闘した姿を見せています。

また敗戦投手になった松山投手やリリーフ陣に対して立浪監督は試合後「2日間フル回転で頑張ってくれた。しかし、今日は松山投手が少し不安定だった。配置転換も検討する」とコメントを残しています。

3/31（日） 13:30 神宮

3戦目は初回に守備の乱れも絡み、3失点と試合の流れが悪い展開。特に先発のメヒア投手が制球に苦しみ、先頭打者から連続安打を浴びたことも痛かったです。

また、リクエストの使い方が議論を呼んだ試合でもあります。初戦で初回に2つのリクエストを使い切ってしまい、その後判定に泣く場面も。

打線では、頼りのクリーンナップがなかなか機能せず、細川選手、中田翔選手、高橋周平選手の3人が、まだ本来の力を発揮できていません。特に細川選手は開幕から無安打と苦しんでおり、打線のつながりを欠いています。中田翔選手は2本塁打を放っているものの、いずれもソロホームラン。高橋周平選手も開幕戦は良かったものの、残り2戦は得点に絡むことはできず。得点力不足の現状、クリーンナップの奮起に大きな期待がかかっています。 

希望の光も見える

このように課題山積の開幕3連戦でしたが、希望の光もあります。

まず、新戦力の上林選手の活躍が挙げられるでしょう。2軍で好調だった上林選手は、昇格後即2番センターでスタメン出場。2安打を放ち、引っ張り方向に力強い打球を見せています。

また、中田翔選手の存在感も大きいです。チャンスでの打席が少ないですが、開幕3試合で2本塁打と持ち前の長打力を発揮。得点力不足のチームにとって、頼もしい存在であることは間違いないありません。

さらに、オープン戦から好調を維持している村松選手の打撃にも注目です。開幕カードのストレート平均球速が147.2キロと年々球速が上がるなか、村松選手はストレートへの対応力に優れています。今後の打線のキーマンとなり得る存在とも言えるでしょう。

そして、投手陣も奮闘しています。昨年と同様に先発陣は試合を作れており、リリーフ陣も安定感を見せています。特に祖父江投手は2試合連続無失点と好調。抑えのライデル・マルティネスも万全の状態を示しており、序盤にリードした試合展開を作りたいところです。

本拠地での巻き返しに期待

チームは4月2日から本拠地バンテリンドームで巨人との3連戦を迎えます。立浪監督は「悲観することなくしっかり反省して、また来週にまず一つ取れるようにやっていくだけ」と前を向きます。

バンテリンドームではオープン戦で好成績を残しており、本拠地での巻き返しに期待がかかります。特に巨人戦は小笠原投手、大野雄大投手、梅津投手と、盤石な投手陣で臨む予定です。

開幕3連戦は厳しい結果となったが、まだシーズンは始まったばかり。課題を克服し、チーム一丸となって勝利を目指す姿に期待しましょう。

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※本記事は4/1の情報です