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西川龍馬の穴を埋めるのは、「若き大砲」か、「前田智徳の再来」か、それとも…カープの開幕が楽しみすぎる!

  • 2024.3.26
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写真:PIXTA

阪神タイガースの日本一で終了した2023年シーズンですが、早いもので2024年シーズンが始まろうとしています。それぞれの選手が今シーズンに思いをかけ、開幕を迎えることでしょう。

そしてチーム内では、選手同士の熾烈なポジション争いが各球団で行われていますが、広島東洋カープ(以下、広島)でも投手・野手ともに熾烈な争いが繰り広げられています。そこで今回は外野手に絞って、今シーズンはどのような布陣になるのか予測していきたいと思います。

西川龍馬選手が抜けた外野

今シーズンは広島にとって大きな存在だった西川選手がオリックス・バファローズへのFA移籍によって抜けてしまいました。西川選手について振り返ると、入団当初は田中広輔選手という不動のショートがいたため、本職ではないサードを守っていました。西川選手といえば、天才的ともいえるバッティングセンスです。普通の選手なら手を出さないボールや空振りを取られてしまうボールでもバットを当て、ヒットを量産してきました。

ただ悩みの種だったのが守備でした。慣れないサードポジションではエラーが多く、一度二軍に降格しました。打撃センスが抜群なだけに守備がどうにかならないか…ファンとしても葛藤していましたが、外野手として出場するようになると、丸佳浩選手(巨人)が抜けたこともあり、外野で活躍を続けました。

持ち前の打撃センスはそのままに、守備としても活路を見出した西川選手は背番号を63→5と変更し、すっかり広島の顔となる選手に成長を遂げたのです。そんな西川選手が抜けてしまい、絶対的ピンチな広島ですが、それでもこれから活躍が期待できる選手は存在します。

熾烈な外野争いはどうなる?

既定路線の秋山翔吾選手と野間峻祥選手

まず既定路線として確定しているのが秋山翔吾選手と野間峻祥選手でしょう。秋山選手は主にセンターとレフトを、野間選手はセンターとライトを守っています。秋山選手は攻守ともに実績は十分で、打率・出塁率も安定しており、申し分ありません。昨年に右膝の手術を終え、今シーズンは万全な状態で打線を牽引することを期待したいです。

野間選手は外野のレギュラーとして安定し、昨年は出塁率.351をマークしました。長打はあまり多くなく、当てるバッティングで出塁する選手です。オープン戦の成績こそ振るわないですが、今シーズンも上位打線を任されることが予想されます。2年連続本塁打ゼロということも本人は長打力アップするためにフォームを見直しているとのことで、さらに走攻守すべてにおいて成績を残すでしょう。


長距離打者として期待したい末包昇大選手

鈴木誠也選手(カブス)が抜けてから、なかなか4番が定着しない広島で活躍を期待したい選手のひとりです。末包選手の魅力はなんといってもパワーのある打撃です。さらには大柄な体格ながら、50メートル6秒2と、走力にも定評があります。今年の1月に古傷だった左膝を痛めてしまい、出遅れてしまっているが、本人は怪我については深刻には考えていないとのこと。すでにトレーニングを開始しており、4月中の復帰を目指しています。残り1枠という厳しい外野争いとなっていますが、焦らずしっかりと怪我を治し、外野手として躍動してほしいです。


誰もが期待する田村俊介選手

外野手の期待選手として最近話題を欠かさないのが田村選手です。広島のレジェンド・前田智徳さんを彷彿をさせる姿から、「前田智徳の再来」ともいわれるほどです。井端監督率いる侍ジャパンにも選ばれ、「1スイングを見た時から素晴らしいと思いましたと絶賛しました。このオープン戦ではトップタイの3号ホームランを放っており、ますます期待は膨らむばかりです(3月20日時点)。高卒3年目で初の3割越えを達成した前田智徳さん。ちょうど田村選手が高卒3年目を迎える年ですが、毎日田村選手の活躍がニュースになることを願うばかりです。


試合の状況によって外野を守る選手

試合によっては内野を守る選手が外野を守ることもあります。そういった意味では、上本崇司選手と堂林翔太選手も外野枠を争う選手になるでしょう。2選手とも内野も守れる選手ですが、外野手としても出場しています。まだ打順はまったく決まっていないという新井監督ですが、新助っ人のシャイナー選手とレイノルズ選手をスタメンとして考えていると予想しています。そうなると、内野にはファースト・シャイナー選手、セカンド・菊池涼介選手、サード・レイノルズ選手、ショート・小園海斗選手が名を連ね、上本選手や堂林選手は外野を守る可能性が高くなります


活躍を期待したい外野手たち

そのほかにも活躍を期待したいけど、なかなか成績が振るわない選手を2人紹介します。まずは、宇草孔基選手です。森下暢仁投手と同期入団で、力強いスイングを持ち味に将来のカープを担う選手として期待されていました。ですが、昨年はプロ入り初めての1軍出場なしを経験しています。本人は「ラストチャンス」と背水の陣で意気込むシーズンとなりそうです。

もうひとりは中村健人選手です。慶応大ートヨタ自動車といわゆる野球のエリート街道を進み、2021年ドラフト3位で広島に入団しました。中村選手の持ち味は長打力と広い守備範囲です。特に外野の守備では、フェンス際でも臆することなく守るなど、外野手として監督としては出場させたい選手でしょう。ファーストにも挑戦している中村選手ですが、活躍の場を広げ、活路を見出したいところです。オープン戦では少し大振りなバッティングが目立っており、表情からも焦りともいえる真剣な表情が伺えます。

新井監督は成績が残せないからとすぐに判断する監督ではないので、結果だけに焦らずじっくりと成長してもらいたいです。


※本記事は、3/25の情報です

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