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大谷、山本だけじゃない!日本人投手がエース格として挑むシーズン

  • 2024.4.2
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写真:AP/アフロ

昨春のWBC決勝で侍ジャパン投手陣がアメリカ代表を2失点に抑え込んだことで、「日本人投手のレベルの高さ」が、世界で再認識されることになりました。それを証明するかのように今季も多くの日本人投手がメジャーでプレーします。そこで本稿では、ルーキー以外の日本人投手の今季について、成績予想とともに分析していきたいと思います。


まずは、日本人メジャーリーガーの“レジェンド”と言ってもいいキャリアを歩むダルビッシュ有投手(サンディエゴ・パドレス)。今季でメジャー13年目を迎えるダルビッシュ投手ですが、韓国での開幕戦に先発登板するなど、今なおチームでは“エース格”としてプレーを続けています。今季で38歳と大ベテランの域に達していますが、速球、変化球の質ともに高い水準をキープ。さすがに“全盛期並み”とはいきませんが、シーズン通してローテを守れれば2年ぶりの2ケタ勝利は十分狙えるはずです。近年は奪三振率がやや低下傾向にありますが、それでもコンスタントにイニングを上回る三振を奪えるのもダルビッシュ投手の強み。同じナ・リーグ西地区で大谷翔平選手、山本由伸投手擁するドジャースとの対戦も楽しみです。

ダルビッシュ有投手2024成績予想
28試合 11勝8敗 防御率3.60 投球回170回 奪三振180


メジャー6シーズン目を迎える菊池雄星投手は昨季、念願の2ケタ勝利を達成。メジャー移籍後、一歩ずつ、着実に順応しており、今季も引き続き「先発ローテの一員」としての働きが期待されます。左腕から放たれる150キロ台中盤のストレートの威力はメジャーでも指折り。近年は安定感も増してきているので、今季は昨季挙げた11勝以上の勝ち星&2年連続の防御率3点台に期待したいところです。

菊池雄星投手2024成績予想
30試合 12勝8敗 防御率3.40 投球回170回 奪三振190


昨季、メジャー1年目ながらシーズン途中からはニューヨーク・メッツの事実上の“エース”となった千賀滉大投手。代名詞のゴーストフォークはもちろん、カットボールも効果的でメジャーでも三振を量産しました。今季は開幕前に故障離脱し、復帰時期は5月以降にずれ込む予定。そのため登板数は昨季より減少する可能性が高いですが、2年連続の2ケタ奪三振&シーズン200奪三振を何とか達成してほしいところです。

千賀滉大投手2024成績予想
25試合 10勝10敗 防御率3.10 投球回160回 奪三振200


渡米9年目を迎える前田健太投手は今季、デトロイト・タイガースへと移籍。メジャーでは自身3球団目となる新天地では“ベテラン”として投手陣の模範役も期待されています。トミー・ジョン手術から復帰して今季が実質2シーズン目となりますが、ヒジが完治していれば昨季以上の登板数&イニング数も稼げるはず。規定投球回には届かなくても、それに近い数字を期待したいところです。また、前田投手はドジャース、ツインズでの8年間のうち、所属チームが実に6度もポストシーズンに進出している“持ってる男”でもあります。タイガースは2014年以来、地区優勝&ポストシーズンから遠ざかっていますが、前田投手が自身7度目のポストシーズン進出を決めるかどうかも、注目したいところです。

前田健太投手2024成績予想
25試合 8勝10敗 防御率3.90 投球回140回 奪三振130


最後は、メジャー2年目を迎える藤浪晋太郎投手。ニューヨーク・メッツに移籍した今季はスプリングトレーニングで結果を残せず、開幕を前にマイナー降格。シーズン中のメジャー復帰を目指します。とはいえ、最速165キロのストレートの威力はメジャーでもトップクラス。日本時代から言われ続けているコントロールと“荒れ癖”さえ矯正できれば、メジャーでも指折りのリリーバーになれるはず。藤浪投手については、「成績予想」というよりはとにかく「メジャー復帰」を目指してまずはマイナーで結果を残してほしところです。

藤浪晋太郎投手2024成績予想
とにかくメジャーで登板!


ドジャースの大谷翔平選手や山本由伸投手に注目が集まりがちですが、それ以外の日本人メジャーリーガーも各チームで主力としてプレーをしています。彼らのプレーにも着目することで、メジャーリーグ観戦はさらに面白くなるはず。ぜひ、今季は彼ら「日本人投手」の活躍も、その目に焼き付けてください!


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※本記事は、3/19時点の情報です

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