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イチロー、松井秀喜、大谷に次ぐ日本人4人目の記録に期待!日本代表をするスラッガーにも注目が集まる

  • 2024.4.2

今季も日本人選手たちの活躍が期待されるメジャーリーグ。ここでは、チームで“レギュラー”の座を確保している2人の“日本人野手”の今季への期待値、予想される成績を挙げてみましょう。

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写真:AP/アフロ

鈴木誠也選手2024成績予想

150試合 打率.290 30本塁打 90打点 10盗塁 OPS.900


まずはメジャー3年目を迎えるシカゴ・カブスの鈴木誠也選手。メジャー2年目の昨季は打撃成績のほぼすべてで1年目を上回り、見事な順応力を見せつけてくれました。特にシーズン20本塁打は過去、日本人では松井秀喜選手、大谷翔平選手の二人しか達成していなかった偉業で、OPS.842も見事な数字。

開幕前のスプリングトレーニングでも15試合で打率.459、6本塁打、12打点、OPS1.593と驚異的な数字をマーク。パワーに加え、コンタクト力も完全にメジャーに順応した感があり、29歳と野球選手としては“全盛期”で迎える今季はさらなる飛躍が期待されます。

渡米時には選手としてのタイプから“和製トラウト”の呼び声も高かった鈴木選手ですが、今季はまさにその異名にふさわしい数字を残してくれるのではないでしょうか。

今季の鈴木選手で特に目立つのが、“ミートポイントの近さ”です。日本時代~昨季までより、ボールを引き付けてコンタクトしている様子が見て取れ、それが変化球の見極めやメジャーのスピードボール、動くボールへの対応を可能にしているように思えます。ポイントを引き付けるためには、当然ながら指導が遅れても間に合うだけのスイングスピードが必要ですが、メジャー移籍後、さらにビルドアップした肉体を見る限り、心配はなさそうです。スプリングトレーニングの好調をシーズンも継続できれば、日本人3人目のシーズン30本塁打も十分期待できるでしょう。

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写真:AP/アフロ

吉田正尚選手2024成績予想

150試合 打率.300 15本塁打 80打点 10盗塁 OPS.850


レッドソックスに所属する吉田正尚選手はメジャー1年目の昨季、シーズン中には一時リーグの首位打者に躍り出る活躍を見せましたが、終盤に不振に陥りました。メジャー特有の過酷な日程や移動による負荷も要因に上げられますが、メジャーでの1年間を経験したことで、そのあたりの不安要素は昨季より軽減されるはずです。

活躍のポイントは、ズバリ“選球眼”です。日本時代の吉田選手は高いバッティング技術はもちろん、「四球を選び、三振をしないバッター」として知られていました。しかし、メジャー1年目の昨季は四球がわずか34、三振はプロ入り後最多となる81。打率.289、15本塁打は立派な数字ですが、決して「吉田選手らしい結果だったとは言えないはずです。

昨季よりも「ボール球に手を出さない」ためには、やはりメジャーのピッチャーのボールに慣れることも必要。ほぼすべてのピッチャーが初対戦だった昨季と比較し、今季は昨季の“蓄積”があるため、出塁率や四球数はさらなる向上が期待されます。

また、レッドソックスは今季、吉田選手の指名打者=DH起用を増やす方針でもあります。守備に就かず、バッティングに専念するDHには当然、「打つこと」が求められます。守備の負担が軽減された吉田選手が、メジャー2年目でどんな数字を残すのか、注目したいところです。

1年目の経験からさらなる上積みがあるとすれば、イチロー選手、松井選手、大谷選手に次ぐ日本人4人目の打率3割」も十分可能なはず。そしてそれ以上に、吉田選手には「出塁率4割」も期待したいところです。出塁率が上がれば、必然的にメジャーでも重要視されるOPSも上がります。

吉田選手の昨季OPSは.783でしたが、今季は最低でも.800以上、できれば.850~.900程度の数字を求めたいところです。

また、大谷選手、鈴木選手、吉田選手の活躍は、今後の「日本人野手」のメジャーでの評価にも直結します。投手と比較してまだまだ数が少ない「日本人野手」ですが、彼らがかつてのイチロー選手、松井選手のような結果を残すことで、その門戸は広がるはず。

鈴木選手に吉田選手、そして大谷選手――。TRILL読者のみなさんも、ぜひ今季の「日本人野手」のプレーに注目してみてください。


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※本記事は、3/19時点の情報です

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