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【日本ハムファイターズ戦力分析】最下位脱出、Aクラス入りなるか…覚醒間近の"大器"が多数いる打撃陣に注目

  • 2024.3.24
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新庄剛志監督の就任後、2年連続でリーグ最下位と「結果」だけを見ると低迷している北海道日本ハムファイターズ。しかし、この2年間で着実に戦力は整いつつあり、今季はパ・リーグの“台風の目”になる可能性を秘めています

北海道移転後は特に、「去る者は追わず」の球団方針を貫いてきた日本ハム。過去にもダルビッシュ有投手や大谷翔平投手ら、“チームの顔”をメジャーへと快く送り出し、その穴を若手の育成で埋めてきました。今季もエース・上沢直之投手がメジャーへと移籍(※レイズとマイナー契約)し、過去の方針を踏襲しているかに思えますが、その“穴埋めの方法”が少し違います。

エースが抜けるも、着々と整いはじめた投手陣

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写真:産経新聞社

まずは国内FAの目玉選手であったオリックス・山﨑福也投手を獲得。複数球団の争奪戦を制した姿勢からは、過去の「マネーゲームには参戦しない」という方針からの脱却が透けて見えます。さらに、2021年まで日本ハムでプレーしたバーヘイゲン投手をメジャーとの争奪戦の末、球団外国人史上最高額となる推定年俸3億5000万円で獲得。バーヘイゲン投手以外にも4人の新外国人を補強し、残留組と含めて今季は球団史上最多の“助っ人8人体制”でシーズンに挑みます。

日本ハムは昨季、新球場のエスコンフィールドが開場。新庄監督は冗談めかして「エスコンで稼がせてもらったから球団が頑張ってくれた」と語っていますが、球団の本気度はオフの補強から見ても明らかです

積極的な補強をとった投手陣に関して言えば、上沢投手が抜けても昨季以上と言えるかもしれません。左のエース・加藤貴之投手に、WBC戦士でもある4年目の伊藤大海投手、そこに山﨑投手、バーヘイゲン投手が新たに加わり、「二刀流」挑戦で結果的に投手として飛躍して見せた上原健太投手や北山亘基投手、鈴木健矢投手、根本悠楓投手、新外国人のマーフィー投手など……充実した戦力がそろっています。

リリーフ陣は昨季、移籍1年目でクローザーに定着した田中正義投手を中心に、池田隆英投手、河野竜生投手、玉井大翔投手、ベテランの宮西尚生投手ら、実績と勢いのある面々がズラリ。注目したいのが3月に育成から支配下に上がった福島蓮投手。190センチの長身から威力あるストレートを投げ込み、もしかした今季“大ブレイク”を果たすかもしれません。

現状は安定感に欠けるも、覚醒間近の大器が多数

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写真:産経新聞社

攻撃陣に目を向けると、投手と比較してやや「安定感」に欠ける印象です。昨季ブレイクした万波中正選手、2022年の首位打者・松本剛選手が打線の中心になるでしょうが、それ以外は「レギュラー確実」と呼べる選手が少なく、経験値もあまり多くありません。ただ、清宮幸太郎選手、野村祐希選手といった「大器」が控えており、彼らが覚醒すれば一気に12球団屈指の破壊力を誇る打線になる可能性も秘めています。

守備・走塁も未知数な部分が多いですが、新庄監督は特に「走塁」には並々ならぬこだわりを持っており、シーズン中には「奇策」と呼べる采配を振るうことも。上川畑大吾選手、五十幡亮汰選手、奈良間大己選手といったスピードを武器にできる対応の選手も多いだけに、今季は相手守備陣を混乱させるようなスピーディかつトリッキーな野球にも期待したいところです。


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※本記事は、3/22の情報です

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