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【ライオンズ戦力分析】山川の穴を埋める存在になる可能性も…新助っ人、ドラフト組、若手が台頭すれば一気に上位候補に

  • 2024.3.25
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TRILL作成

2018~2019年にパ・リーグ連覇を果たしている埼玉西武ライオンズですが、特に近年は毎年のように主力選手が他球団へと移籍しています。2019年には浅村栄斗選手が楽天、菊池雄星投手がマリナーズへ(現在はブルージェイズに在籍)、2020年には秋山翔吾選手がレッズへ(現在は広島に在籍)、2023年には森友哉選手がオリックスへ……そして今季は、山川穂高選手がソフトバンクへ移籍しました。

西武にとって「主力選手の移籍」はこれまでも多々あり、過去にはその“穴”を自前の選手を育成することで埋めてきました。しかし、特に野手陣に関して言うとここ数年は「流出のペース」に「育成のペース」が追い付いていないのが現状です。

打撃陣が活性化すれば、一気に上位進出も

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写真:産経新聞社

昨季のチーム打率.233はリーグ5位、本塁打90本と435得点は最下位で、「打線の強化」が最大の課題なのは明白。ただ、今季の陣容を見ると、課題が解決されたとは言えそうにありません。新人選手はドラフト上位5人までは投手で占められ、目立った補強は楽天から古巣復帰を果たした炭谷銀仁朗捕手とヤクルトからトレードで獲得した元山飛優選手、あとはアギラー選手、コルデロ選手、ガルシア選手の新外国人3人くらい。

元山選手はオープン戦で結果を残し、内野レギュラー争いに食い込む勢いを見せていますが、「攻撃力の上積み」に関して言えば未知数の外国人に頼ることになりそうです。

その中でも特に期待値が高いのはメジャー通算114本塁打を誇るアギラー選手。オープン戦でも日本の投手に順応できているようで、一塁レギュラーはほぼ確定。山川選手の穴を埋める存在になってくれるかもしれません。

オリックスに引けを取らない投手陣

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写真:産経新聞社

やや不安の残る攻撃陣に比べて、「安心」してみていられるのが投手陣です。髙橋光成投手、今井達也投手、平良海馬投手の3人は、全員がタイトルを獲得してもおかしくない実力を持っており、「先発三本柱の安定感だけで言えば12球団一と言ってもいいでしょう。加えて、昨季9勝をマークした3年目の隅田知一郎投手、アンダースローの與座海人投手、本格派右腕の松本航投手に渡邉勇太朗投手と、質・量ともに充実。羽田慎之介投手やドラフト1位入団の武内夏暉投手など期待の若手も控えており、先発に関しては死角なし」と言っていいでしょう。

リリーフ陣は抑え候補の増田達至投手をはじめ、やや勤続疲労が心配ではありますが、ソフトバンクからFA人的補償で甲斐野央投手が加入して厚みが増しています。豊富な先発候補からリリーフに人材を回すことも可能なため、あまり心配はいらないでしょう。

走塁・守備面で言うと中心はやはり源田壮亮選手です。ショートの守備は、誰もが認める「プロ野球界ナンバーワン」。この源田選手と外崎修汰選手の二遊間が、現在の西武野手陣の“顔”でもあります。1・2番コンビを組み可能性が高いこの2人が昨季より打撃面、走塁面でも数字を上積みできれば、打線の破壊力も増すはずです。

抜群の安定感を誇る投手陣に対して、やや不安の残る打撃陣。となると、やはりカギを握るのは足を絡めた攻撃。現役時代は抜群のスピードを武器にした松井稼頭央監督の手腕にも期待したいところです。


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※本記事は3/22時点の情報です

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