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【ソフトバンク戦力分析】 12球団最高レベルの戦力を持つソフトバンク、"全盛期"のメンバーが揃う

  • 2024.3.27
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2017年から4年連続日本一を達成するなど、近年のプロ野球界で“最強”の名をほしいままにしてきた福岡ソフトバンクホークス。しかし、2021年以降の3年間はリーグ優勝、日本シリーズ出場からも遠ざかっており、今季から小久保裕紀新監督が就任。「新生ホークスとして再び頂点を目指す戦いに挑みます。

チームの課題はズバリ「世代交代」。2010年代以降の“黄金期の主力”が高齢化しながら、なかなか跡を継ぐ若手が育ってきていないのが現状です。豊富な資金力を誇るチームなので、「育成」だけでなく「補強」でもチームを組閣できるのは強みである一方、他球団の主力選手獲得は正直に言うと「応急処置」に近いモノ。昨季獲得した近藤健介選手は30歳、今季加入した山川穂高選手は32歳と、「全盛期」ではあるものの10年単位でチームを任せられる存在ではありません。

やはり強みは厚みを増した"超強力クリーンアップ"

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写真:SANKEI

とはいえ、“現時点”の但し書きをつけるのであれば、今季のソフトバンクの戦力は12球団でもトップレベル。山川選手が加入したことで、柳田悠岐選手、近藤選手、山川選手の超強力クリーンアップが実現。打線の厚みはグッと増しました。脇を固める今宮健太選手、周東佑京選手、中村晃選手といった面々も経験豊富で、「勝つため」の自身の役割を完遂できる能力を持っています。

昨季最多勝の有原を中心にメンバーが揃うも…

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写真;SANKEI

一方、やや不安なのが投手陣。特に先発は昨季、規定投球回到達者がゼロで、メジャーへと移籍した千賀滉大投手の穴を埋めることができませんでした。ただ、チームには昨季から加入した有原浩平投手、東浜巨投手、石川柊太投手と実績あるメンバーがそろい、43歳の大ベテラン・和田毅投手も先発ローテ入りが確定。彼らが本来の実力を発揮できれば、昨季のような「規定投球回ゼロ」という事態は避けられるはずです。

リリーフ陣は守護神・オスナ投手をNPB史上最高額となる推定年俸10億円で引き留め、質・量ともに充実の布陣。絶対的なセットアッパーだったモイネロ投手を先発転向させることができるのも、リリーフ陣の層に絶対の自信があるからこそ。

戦力的にはオリックスの4連覇を阻止する最右翼なのがソフトバンクなのは間違いありません。ただ、前述の「世代交代」に関しては今季も進んでいるとはいえず、シーズン中にどんな“新顔”が台頭してくるかが、今季のみならず中長期的に見たチームのカギを握るはずです。

小久保新監督は二軍監督経験もあり、チームの若手も知り尽くした指揮官。だからこそ、現有戦力、補強選手だけでなく「戦力のフックアップ」にもぜひ期待したいところです。


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※本記事は3/22時点の情報です

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