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【千葉ロッテ戦力分析】"令和の怪物"がローテーションを1年間守れれば…「あと一歩」「あと一勝」を掴み取れるか

  • 2024.3.28
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昨季はシーズン最終戦に勝利してリーグ2位に滑り込んだ千葉ロッテマリーンズ。直近5年間でリーグ2位が3回と、「あと一歩」で優勝を逃す悔しいシーズンが続いています。投打ともに「もうワンランク上」を目指す今季は、現有戦力の成長+補強で優勝を目指すシーズンになりそうです。

シーズン通してローテーションを守れるか

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写真:SANKEI

先発投手陣で「もうワンランク上」を期待したいのが佐々木朗希投手。最速165キロを誇る「令和の怪物」は昨季も途中離脱があり、プロ入りから4年間でシーズン通してローテを守った経験はいまだナシ。ただ、投げるボールの威力がワールドクラスなのは誰もが知るところ。コンディションさえ万全であればタイトル総ナメも十分狙えるだけの能力を持っています。佐々木投手が自他ともに認める“エース”へと成長できれば、チームは確実に躍進できるはずです。

佐々木投手以外では昨季10勝を挙げた小島和哉投手、トミー・ジョン手術から復活を遂げた種市篤暉投手、助っ人左腕のメルセデス投手が中心メンバー。さらには西野勇士投手、美馬学投手といった実績を持つ中堅・ベテラン勢も控えており、ローテの頭数はそろっていると言えます。

リリーフ陣は長年リリーフ陣を支えているクローザーの益田直也投手が中心ではありますが、ここ2年ほどはやや安定感に欠くのも事実。「ポスト益田」の台頭はチームにとっても不可欠です。変則サイド右腕から150キロを超える剛球を投げ込む横山陸人投手などのさらなる覚醒に期待したいところです。

ハマの大砲を獲得し打線に厚みが

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写真:SANKEI

野手陣に目を向けると、センターのレギュラー候補だった藤原恭大選手が開幕前に骨折離脱。センターラインにやや不安を抱えますが、長年課題だった長打力不足は昨季加入したポランコ選手が本塁打王を獲得。さらに今季はDeNAから2018~2019年の本塁打王・ソト選手を補強してパワー面は確実にアップ。欲を言えば「生え抜きの和製大砲」の台頭を期待したいですが、安田尚憲選手や山口航輝選手といった大砲候補もおり、彼らの成長次第で打線の破壊力はさらに増すはずです。

守備・走塁面では昨季新人ながらショートの定位置に手をかけた友杉篤輝選手、足のスペシャリスト・和田康士朗選手に期待。友杉選手はシーズンフルでレギュラーを務めれば2ケタ盗塁はもちろん、守備でもチームに貢献できるはず。和田選手は代走だけでなく、課題の打撃を磨いて打席数を稼げれば盗塁王のタイトルも狙えるスピードを誇ります。また、髙部瑛斗選手、荻野貴司選手という盗塁王経験者もそろっており、「走る野球」を体現できるだけの人材がそろっているのも見どころです。

攻守で優勝を狙えるだけの選手はそろっているだけに、「あと一歩」「あと一勝」を掴み取れるかがカギを握りそうな今季のロッテ。就任2年目の吉井理人監督は日米でプレー経験があり、コーチとしてダルビッシュ有投手、大谷翔平投手を指導したキャリアを持ちます。「投手指導のスペシャリスト」のイメージが強いですが、今季は監督としての手腕も是非発揮してもらいたいところです。


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※本記事は3/22時点の情報です

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