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【オリックス戦力分析】毎年現れる“怪物級”の投手、山本&山崎が抜けても安泰?

  • 2024.3.29
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昨季まで3年連続でリーグ優勝を果たすなど、「黄金時代を築いていると言っていいオリックス・バファローズ。投打で他5球団を圧倒した昨季の戦いぶりを考えれば今季も優勝候補最右翼と言えそうですが、ことはそう簡単ではありません。

というのも、今季は昨季優勝したメンバーから3年連続投手四冠の絶対的エース・山本由伸投手と、11勝を挙げた左腕・山﨑福也投手が移籍。先発の支えた“軸”の2投手がいなくなってしまいました。普通に考えれば、「大ピンチ」と言っていいはずです。ただ、オリックスには彼らが抜けた穴を埋められるだけの“自信”のようなものを感じます。

毎年オリックスに現れる“怪物級”の投手

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写真:SANKEI

というのも近年、オリックスには毎年のように活きの良い若手投手が台頭。誰かが抜けても、誰かが出てくる――。そんな良い循環が生まれています。エース流出の穴埋め要因としてもっとも期待されているのが高卒4年目を迎える山下舜平大投手です。昨季は一軍デビューが開幕投手という衝撃のプロ初登板を飾るなど、16試合で9勝3敗、防御率1.61。身体への負担を考えた中7日以上のローテーションや、終盤の離脱で投球回数こそ95回にとどまりましたが、周囲に与えたインパクトは十分。もし、シーズン通してローテを守ることができれば、タイトル争いに絡むだけのポテンシャルを持っています。もちろん、山下投手以外にも今季のオリックス先発候補は宮城大弥投手、田嶋大樹投手、東晃平投手、山岡泰輔投手、ロッテから移籍したカスティーヨ投手など、主力投手2人が抜けたとは思えないほどの充実の陣容。戦力ダウンは最小限にとどまっていると考えていいでしょう。

リリーフ陣も、不惑を超えながら衰えを見せないクローザー・平野佳寿投手に、その平野投手の後継者と目される山﨑颯一郎投手をはじめ、質・量ともに充実の布陣。投手陣が崩れて一気に下位に転落……というケースはまずなさそうです。

生え抜き選手と移籍組の融合

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写真:SANKEI

打撃陣には昨季の森友哉選手に続いて、今季も広島から西川龍馬選手を補強。近年は吉田正尚選手、山本投手のポスティング移籍で得た資金をしっかりと補強に回し、チームに還元している印象も強く、選手の流出による戦力ダウンを回避しながら若手を育成するという理想的なチームマネジメントができていると言っていいでしょう。新加入の西川選手、強打の捕手・森選手、昨季の首位打者・頓宮裕真選手に、今季「3番定着」を堂々宣言した紅林弘太郎選手らがしっかりと力を発揮できれば、他球団もうらやむ強力打線が形成できそうです。

守備・走塁面でも3年連続ゴールデングラブ賞の宗佑磨選手を筆頭に、スピーディかつアグレッシブなプレーを身上とする選手も多く、大きな不安はありません。昨季はチーム盗塁数が52とリーグ最少でしたが、走れる選手自体は多くいるため、「意識」と「戦術」次第では十分な上積みが計算できます。走る、走らないにかんしては中嶋聡監督の方針もあるはずなので、4連覇を目指す今季、オリックスがどんな野球を見せてくれるかも注目したいところです。


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※本記事は3/22時点の情報です

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