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【中日ドラゴンズ戦力分析】昨季25回の零封を喫した打撃陣…オフに積極補強をした効果はいかに

  • 2024.3.23
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TRILL作成

2003~2012年まで10年連続Aクラス。そのうち、リーグ優勝4回と「黄金時代」を築いた中日ドラゴンズ。しかし、2013年に4位となって連続Aクラスの記録が途絶えると、以降は昨季までの11年間でBクラス10回、優勝0回と低迷が続いています

特に近年、顕著なのがその「投高打低」ぶり。昨季は優勝した阪神に次ぐチーム防御率3.08をマークしながら、チーム打率(.234)、本塁打(71本)、得点(390)がリーグワースト。投手陣が好投しても打線が援護できず、零封負けが実に25回を数えるなど、ピッチャーを“見殺し”にしてしまう試合が目立ってしまいました。

先発、リリーフともに、変わらず盤石な投手

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写真:産経新聞社

今季の陣容を見ても、やはり「投高打低」に変化はなさそう。先発陣には柳裕也投手、小笠原慎之介投手、髙橋宏斗投手、涌井秀章投手といった2ケタ勝利を狙えるコマが揃っているうえ、今季は2020年の沢村賞投手・大野雄大投手がリハビリから復帰予定。他球団が羨むような「黄金ローテ」構築が可能です。ただ、昨季は上記5投手のうち4投手が2ケタ敗戦。やはりカギは「打線の援護」になりそうです。

先発だけでなく、今季の中日はリリーフ陣も盤石の布陣。昨季最多セーブのマルティネス投手を筆頭に、清水達也投手、藤嶋健人投手といった実績のある投手が揃ううえに、昨季ルーキーながら36試合で防御率1.27、17ホールドを記録した松山晋也投手など若い力も台頭。先発、リリーフともに12球団屈指の陣容を組み、シーズンに臨むことになりそうです。

打撃陣強化に球団も本腰

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写真:産経新聞社

そのうえで、課題の「打線」はというと、今季は球団も強化に本腰を入れています。最大の目玉は巨人から移籍した中田翔選手。通算三度の打点王、9度のシーズン20本塁打以上を誇るスラッガーは移籍1年目から4番を任せられる見込みです。12球団一、本塁打が出にくいと言われる本拠地・バンテリンドームでどのくらいの数字を残してくれるのか……中日ファンならずとも注目したいところです。

中田選手以外にも、同じく巨人から中島裕之選手、ソフトバンクから上林誠知選手と、他球団で実績のある野手を相次いで獲得。昨季DeNAから移籍して24本塁打と大ブレイクした細川成也選手のように「外部の血」を入れることで打線の活性化を図っています。

走塁・守備面では二遊間のレギュラー争いに注目。村松開人選手、田中幹也選手、龍空選手、津田啓史選手、辻本倫太郎選手ら、若手のレギュラー候補はそろっていますが、「頭ひとつ抜けた存在」がいないのも事実。2000年代以降の黄金時代の中日には“アライバコンビ”と呼ばれた荒木雅博選手、井端弘和選手が不動の二遊間に君臨していました。やはり、「強いチームを作るにはセンターライン、特に二遊間の選手をしっかり固定することが不可欠。彼らの中から「不動のレギュラー」が生まれれば、チームの安定感は一気に増すはずです。

昨季までの2年連続最下位は球団史上初。立浪和義監督にとっても、就任3年目の今季は“勝負の年”になるはず。弱点だった打線の強化を果たした今季こそ、かつての“常勝”を思わせる戦いぶりを期待したいところです。


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※本記事は、3/22の情報です

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