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【ベイスターズ戦力分析】度会の加入で攻撃力が増した打線…課題は"今永とバウアー"の抜けた穴

  • 2024.3.27
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ここ2年連続でAクラスと、1998年以来遠ざかっている優勝にも手が届きかけている横浜DeNAベイスターズ。三浦大輔監督のもと、着実にチームの強化が進んでいますが、今季は“試練”の1年になりそうです。

というのも、昨季7勝を挙げた今永昇太投手10勝を挙げたバウアー投手と、先発ローテの中心を担った2人の投手がともに退団。2人合わせて“17勝”の勝ち星はもちろん、それ以上に大きいのが合わせて278回2/3という投球回数です。チームには昨季セ・リーグ最多勝(16勝)、最高勝率(.842)の東克樹投手がいますが、2人の流出で一気に「先発ローテ2番手以降」が手薄な状況に。

過去二度の2ケタ勝利をマークしている選手会長・大貫普一投手、ポテンシャルの高い平良拳太郎に新外国人のケイ投手、ジャクソン投手、ソフトバンクから移籍した森唯斗投手といった面々でローテを組むことになりそうですが、キャンプから好調をアピールしていた深沢鳳介投手が開幕前にトミー・ジョン手術を受けて離脱するなど、苦しい台所事情は変わりません。

とはいえ、高卒3年目の小園健太投手やオリックスから移籍してきた中川颯投手など、“新しい力”もオープン戦でアピールを見せています。ローテが確定しきれていないぶん、こういった若い選手の躍動を期待したいところです。

先発陣に不安があるとなると、当然しわ寄せがいくのがリリーフ陣。しかし、長年クローザーを務めてきた山﨑康晃投手は近年、なかなかピリッとせず、伊勢大夢投手やウェンデルケン投手、上茶谷大河投手、現役ドラフトで移籍してきた佐々木千隼投手など“総動員体制”でシーズンを乗り切る必要があるでしょう。

牧、宮崎の前にどれだけランナーをためられるか

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写真:SANKEI

一方の攻撃陣は、12球団屈指の破壊力を誇ります。昨季の首位打者・宮﨑敏郎選手と打点王・牧秀悟選手を中心に、オースティン選手、佐野恵太選手らで組む中軸は全員がタイトルを狙えるレベル。そのぶん、彼らの前でチャンスメイクをする選手や。彼らが勝負を避けられた際に打順が回ってくる下位打線の選手の成績も重要になってきそうです。

スーパールーキーの存在が大きい

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写真:SANKEI

昨季はチーム盗塁が33とリーグワーストでしたが、中軸にパワーヒッター系がそろっているだけに、なかなか「走る」ことに意識が向かなかった可能性もあります。ただ、ひとりでも「走れる」選手がいればチームとしての戦術にも幅ができるはず。そこで注目したいのがドラフト1位の度会隆輝選手、同4位の石上泰輝選手のルーキーコンビです。

2人とキャンプからオープン戦と猛アピールを続け、開幕スタメンも現実味を帯びてきました。ともに「走れる」タイプでもあるので、打線に厚みが加わるだけでなく、得点パターンにもパリエーションが生まれるかもしれません。

不安の残る投手陣を助ける意味でも、ルーキー2選手も加えた強力打線がどれだけ「点を奪う」ことができるか――。今季のDeNAは得点力だけでなく“得点パターン”にも注目したいところです。


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※本記事は3/22時点の情報です

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