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【広島カープ戦力分析】選手流出の度に、新たな若きスターが誕生するカープ…高卒3年目のスラッガーは西川の穴を埋められるか

  • 2024.3.28
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TRILL作成

昨季は前い評判こそ芳しくありませんでしたが、新井貴浩新監督のもと、チームが団結してリーグ2位に躍進した広島東洋カープ。投打で絶対的存在こそ不在でしたが、逆に攻守で目立った“穴”のない戦いぶりを見せ、シーズンを戦い抜きました。

昨季チーム防御率3.20(リーグ4位)だった投手陣は、大きな顔ぶれ変更はなし。先発は、昨季11勝を挙げ、リーグ2位の防御率2.19をマークした床田寛樹投手、ルーキーイヤーから毎年コンスタントに10勝近くを挙げている森下暢仁投手が中心。そこに、九里亜蓮投手を加えた3人までは“ローテ当確”と言っていいでしょう。エース・大瀬良大地投手は近年、不本意なシーズンが続いていますが、本来であればローテの中心として最低でも2ケタ勝利は期待したいところ。キャンプから首脳陣にアピールを続けているアドゥワ誠投手、高卒5年目のブレイク候補・玉村昇吾投手といった若手がどの程度活躍できるかも、カギを握りそうです。

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写真:SANKEI

リリーフ陣のキーマンはやはり栗林良吏投手になるでしょう。1年目からチームの守護神を務めた栗林投手は昨季、コンディション不良もあってシーズン途中からセットアッパーに配置転換。それでも後半戦はきっちりと盛り返し、後半戦は防御率1.03と抜群の安定感を見せました。万全なら今季は開幕から再びクローザーを務めるはずで、2年ぶりのシーズン30セーブ、自身初の最多セーブのタイトルにも期待ができます。その栗林投手に変わって昨季抑えを務めたのが矢崎拓也投手。自己最多24セーブ、54試合登板などチームの緊急事態にしっかりと力を発揮。今季もセットアッパーや栗林投手の調子次第ではクローザーへの再配置も予想されます。ほかには昨季不調ながら今春キャンプから好調を維持する塹江敦哉投手、2年目の益田武尚投手、森浦大輔投手、今季14年目を迎える経験豊富なリリーバー・中﨑翔太投手など、リリーフ陣のコマはキッチリとそろった印象です。

西川の穴を埋める、若きスラッガーに期待

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写真:SANKEI

野手陣に目を向けてみると、最大のトピックは西川龍馬選手の移籍でしょう。昨季もリーグ2位となる打率.309をマークするなど、コンスタントに打率3割を計算できる“天才打者”の流出はチームにとっては大きな痛手になります。当然、その“穴埋め”をどうするのか――。これが2024年の広島にとって最大の課題となるはずです。“穴埋め候補の筆頭になりそうなのが高卒3年目の田村俊介選手。昨季、一軍デビューを果たしたばかりの若手ですが、今季はオープン戦から結果を残しレギュラー定着へ大きく前進しています。身長は178センチと決して大柄ではありませんが、力強いスイングで鋭い打球を飛ばせる打球センスは、将来的には“タイトル”も狙えるのでは……と思わせるほど。

守備・走塁面では二遊間を任される菊池涼介選手、小園海斗選手に注目です。菊地選手は昨季、ゴールデングラブ賞獲得が10年連続で途絶えましたが、守備力そのものはまだまだリーグトップクラス。今季で高卒5年目となる小園選手は昨季後半戦だけで自己最多の8盗塁。シーズン通してショートのレギュラーを守り抜ければ自身初の2ケタ盗塁は余裕でクリアできるはず。攻守ともに伸び盛りの小園選手と、実績十分のベテラン・菊池選手のコンビが広島をどこまで牽引できるか、注目したいところです。


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※本記事は3/22時点の情報です

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