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【ヤクルト戦力分析】最下位→2連覇→5位のスワローズ、今年はどうなる!?Aクラス復帰のカギとなる選手は…?

  • 2024.3.25
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TRILL作成

2021~2022年まで2年連続リーグ優勝を成し遂げ、ディフェンディングチャンピオンとして昨季を迎えた東京ヤクルトスワローズでしたが、終わってみればまさかの5位。開幕直後こそ5連勝と歴史的な好スタートを切りましたが、以降は4月に7連敗、5月に8連敗、6月に6連敗と前半戦から大型連敗を重ね、球団史上初となるリーグ3連覇を逃してしまいました。

最大の要因は、長年課題とされてきた投手力」にあると言えそうです。昨季のチーム防御率3.66はリーグ最下位。ヤクルトは2連覇したシーズンも決して投手力が優れていたわけではありませんでしたが、それを打線の破壊力で補ってきたチームです。ただ、昨季はその打線自体が不調に終わり、「失点を得点でカバーする」ことが出来なくなってしまったのです。

野球の世界には「バッティングは水物」という言葉があります。どんなにすごいバッターでも、急に打てなくなったり、スランプに陥ることがある。そのため、「打撃」に特化したチームはなかなか勝ち続けることがむずかしい、とも言われています。安定した強さのためには、やはり投手力が不可欠

不安要素を抱えたまま開幕を迎えることになりそう…

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写真:産経新聞社

その意味では、今季のヤクルト投手陣も「苦しい」戦いを強いられそうです。先発の軸はエース・小川泰弘投手、助っ人のサイスニード投手になりそうですが、他球団と比較すると質・量ともにやや分が悪いのが現状です。昨年、WBCメンバーに選ばれて世界一に貢献した高橋奎二投手も「ブレイク」が期待されながら昨季はやや足踏みの一年に。新外国人のヤフーレ投手など、現時点では「未知数」の戦力に期待をかけざるを得ないのも苦しい台所事情を表していると言えるでしょう。

リリーフ陣もクローザーの田口麗斗投手がキャンプからやや出遅れるなど、不安要素を抱えたまま開幕を迎えることになりそうです。清水昇投手、石山泰稚投手、木澤尚文投手といったリリーフで実績を残した投手もそろってはいますが、先発陣に不安があるぶん、もっと「頭数」が欲しいとことです。

塩見の復活がカギに

一方の打撃陣は、おそらく「昨季よりも落ちる」ことはないはずです。昨季は前年に史上最年少で三冠王を獲得した村上宗隆選手が開幕からまさかの大不振に陥り、打線の「軸」が完全に揺らいでしまいました。しかし、その村上選手は最終的にリーグ2位の31本塁打をマーク。裏を返せば「どれだけ不振でもシーズン30本は打てる」ことを証明して見せました。今季は昨季のようなことはないはずでしょうから、打撃成績のさらなる向上が期待されます。また、村上選手と同様にチームの“顔”である山田哲人選手も昨季は苦しみましたが、能力的にはまだまだ「30発」は期待できるはず。オスナ選手、サンタナ選手の外国人ダブル大砲と4人で組む中軸は今季も他球団の脅威となるはずです。

走塁・守備面では塩見泰隆選手の「復活」に期待です。昨季は下半身のコンディション不良に苦しみ、出場試合数も130試合→51試合に、盗塁数も24盗塁→1盗塁に激減。不動のリードオフマンの不在も、チームにとってかなりのマイナスになってしまいました。万全であれば不動のセンターとして30盗塁も狙える上、意外性のあるバッティングも必ずチームの力になってくれるはずです。

ヤクルトは2019年から2年連続最下位→リーグ2連覇→リーグ5位と、「順位予想泣かせ」のチームでもあります。今季も下馬評こそ決して高くありませんが、セ・リーグのダークホースになってくることを期待しましょう!


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※本記事は3/22時点の情報です

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