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【ジャイアンツ戦力分析】「強い巨人」復活のキーポイントとは?積極補強のリリーフ陣はいかに

  • 2024.3.26
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TRILL作成

歴代最多のリーグ優勝47回(1リーグ時代を含む)、日本一22回を誇る“球界の盟主”読売ジャイアンツ。人気、実力ともに12球団一を誇る伝統球団ですが、ここ2年間はBクラスに沈む苦しい戦いが続いています。今季は昨季まで指揮を執った原辰徳監督が退任し、新たに阿部慎之助監督が就任。「新生巨人軍」として4年ぶりの優勝を狙うシーズンになります。

戸郷が“絶対的エース”になれるか

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写真:SANKEI

先発投手陣は2年連続2ケタ勝利を記録し、新エースとして台頭してきた戸郷翔征投手がローテの中心。そこに、昨季10勝の山﨑伊織投手、グリフィン投手、メンデス投手の両外国人投手が続く布陣。実績十分の菅野智之投手や注目のルーキー・西舘勇陽投手といった面々もローテ候補ではありますが、もしも先発枠から外れた場合はリリーフでの起用もあるかもしれません。ソフトバンクから移籍した高橋礼投手など、新戦力の台頭も期待されており、戦力としては十分揃っていると言えるでしょう。ただ、チームにおける“絶対的エース”が不在なのは確かで、戸郷投手がその位置まで上り詰めることができるかがカギを握りそうです。

課題のリリーフは積極補強も、まだ未知数

一方でリリーフ陣はやや不安な陣容。直近2年間の低迷の最大の理由も、リリーフ陣の不安定さが最大の要因と言っていいでしょう。オフには阪神からケラー投手、馬場皐輔投手、ソフトバンクから泉圭輔投手、オリックスから近藤大亮投手と、他球団で実績のあるリリーフ投手を多く獲得しましたが、クローザー候補の大勢投手がキャンプから出遅れており、「勝ちパターン」の確立には今季も苦心しそうです。

今年も岡本頼みだと苦しい展開に

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写真:SANKEI

攻撃陣に目をやると、打撃面では十分な破壊力が期待できます。昨季はチーム打率、チーム本塁打ともにセ・リーグトップ。本塁打王を獲得した不動の4番・岡本和真選手を中心に強打者が揃いますが、実はチーム得点はリーグ3位。「打力」が「得点力」に直結しなかったのは、ここ一番での一本が出なかったり、走塁面で相手をかき回すことができなかったことも要因になるでしょう。

最大の注目は今季から本格的にサードへ転向する坂本勇人選手。長年、不動のショートとしてチームを牽引し続けてきましたが、昨季途中にポジションを変更。それを機に打撃成績も一気に向上しました。今季は開幕から「サード起用」が明言されていたため、昨季以上にしっかりと準備ができたはず。35歳のベテランではありますが、「守備の負担」から解放された坂本選手がどんな成績を残すのか、期待したいところです。

レギュラーがなかなか固まらなかった外野陣には、身長2メートルの大器・秋広優人選手やオープン戦で神がかり的なバッティングを見せたルーキーの佐々木俊輔選手が台頭。ようやく「世代交代」が実現しそうな気配が漂っています。

吉川尚輝はポテンシャル通りの数字を出せば…

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写真:SANKEI

守備・走塁面で期待したいのがセカンドの吉川尚輝選手です。プロ野球界屈指のスピードを誇りながら、これまではそのスピードをコントロールしきれていない印象が強く、守備・走塁ともに満足いく数字を残せているとは言えません。ただ、ポテンシャルだけであればシーズン30盗塁にゴールデングラブ賞も十分狙えるモノを持っており、吉川選手の「走守」での活躍がチームの成績にも大きく影響してくるはずです。

「常勝」を宿命づけられた巨人にとって、3年連続Bクラスだけは絶対に避けなければいけません。プロ野球界全体を見ても、やはり「強い巨人」の存在がリーグを盛り上げてきた歴史があります。果たして「新生巨人軍」は今季、どんな戦いを見せてくれるのか――。TRILL読者のみなさんも、ぜひ注目してみてください。


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※本記事は3/22時点の情報です

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