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【タイガース戦力分析】目立った補強が無くても"優勝候補"の阪神…あえて不安要素を挙げるとすれば?

  • 2024.3.29
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昨季、球団18年ぶりのリーグ優勝、38年ぶりの日本一に輝いた阪神タイガース。今季は球団史上初の連覇を目指すシーズンになりますが、戦力的には盤石と言っていいでしょう。優勝メンバーから大きな戦力流出はなし。リリーフのケラー投手、馬場皐輔投手が巨人へ移籍しましたが、「致命的」と言えるほどではなく、今季もセ・リーグ優勝候補の筆頭格なのは間違いありません。

戦力の流出がなかったぶん、逆に目立った補強もなかったのが今季の阪神の特徴ですが、「補強しなくても優勝が狙える」という自信の裏返しとも言えます。外国人の新戦力もゲラ投手のみ。野手に至ってはドラフト以外の補強はゼロでした。

12球団一とも言える盤石な投手陣

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写真:SANKEI

今季の阪神の最大の強みは、やはり投手陣です。昨季のチーム防御率2.66はセ・リーグ断トツMVP、新人王をダブル受賞した村上頌樹投手、移籍2年目の大竹耕太郎投手、プロ4年目の伊藤将司投手の2ケタ勝利トリオは今季も健在なうえ、2021~2022年に最多勝を獲得した青柳晃洋投手、イニングイーターの西勇輝投手、昨季8勝&防御率1.82の才木浩人投手と、先発陣はほぼ“穴”のない布陣。ここに、春季キャンプから好調を維持する門別啓人投手といった若い戦力が絡み、「開幕ローテ候補」がダブつくという他球団から見ればうらやましいことこの上ない状況。

リリーフ陣もクローザー候補の湯浅京己投手の調整遅れが気がかりですが、新外国人のゲラ投手をクローザーとして起用できるメドが立ち、昨季のセーブ王・岩崎優投手をセットアッパー再配置できるだけの“余裕”もあります。ドラフト1位の下村海翔投手や同2位の椎葉剛投手といった新人も「即戦力」と言われていますが、彼らを使わなくても十分回るほど、先発・リリーフの質・層は充実していると言っていいでしょう。

日本一を経験した選手もまだまだ若手

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写真:SANKEI

一方の打撃陣は昨季、年間通して固定されたレギュラー陣が今季も大きなケガなく開幕を迎えられそう。中野拓夢選手がオープン戦で大不振に陥りファンをヤキモキさせていますが、「絶不調が開幕前で良かった」という見方もできます。昨季、最多安打のタイトルを獲得した選手ですから、しっかりと調子を上げてきてくれるはずです。

また、レギュラー陣のほとんどが20代で、まだ“伸びシロ”が残っている選手ばかりなのも心強いところ。昨季「日本一」という最高の結果を残した選手たちに、まだ成長の余地があり、佐藤輝明選手や森下翔太選手あたりにはさらなる“覚醒”も期待したいところです。

あえて不安要素を挙げるとすれば、レギュラーが完全に固定されていることで“若手の出場機会が減少していることですが、高卒3年目の前川右京選手、同6年目の小幡竜平選手といった次世代レギュラー候補も着実に力をつけており、シーズン中のレギュラー奪取」も十分ありえるはずです。

就任2年目を迎える岡田彰布監督は昨季、レギュラー固定や試合の流れを読んだ采配などが軒並み成功。今季も熟練の采配でチームを勝利に導いてくれるはずです。選手の質・層の厚さともに昨季並み、もしくは昨季以上の阪神。セ・リーグ優勝争いは今季も阪神を中心に展開されそうです。


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※本記事は3/22時点の情報です

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