1. トップ
  2. 巨人・門脇誠が昨年の後半から「覚醒した理由」 とは?数字で見ると明確な変化が…!

巨人・門脇誠が昨年の後半から「覚醒した理由」 とは?数字で見ると明確な変化が…!

  • 2024.3.15
undefined
写真:産経新聞社

2022年の10月に巨人からドラフト4位で指名された「門脇誠」選手は、1年後の2023年11月には、日本代表に選出され、決勝の韓国戦でサヨナラタイムリーを放つなど、アジアプロ野球チャンピオンシップでMVPに輝き、瞬く間にスター街道の入口に立ちました。

2023年シーズンの前半戦は、守備で大きく貢献するも打率は.188と課題が残り、レギュラー奪取には、あと一歩という状況でした。
しかし、オールスター明けの後半戦には、元より定評のあった守備力に加え、後半戦の打率は.320(後半戦チーム首位打者)と大幅に打撃が改善され、2番ショートの座を一気に掴み取りました。

巨人としても、長年ショートをハイレベルに守り続けてきた坂本勇人選手がここ数年怪我に悩まされ、1年間通して1軍に帯同できない期間が増えていましたが、門脇選手の活躍により、負担の多いショートからサードへコンバートすることができました。

本記事では、門脇選手が前半戦と後半戦で何が変わったのかを、数字でみていきます。

門脇選手は"前半戦"と"後半戦"で何が変わったのか?

前半戦、後半戦の違いについて調査した際に、以下の2つの指標で大きな改善が見られました。

①コース別スイング率(スイング数/投球数)

undefined
PIXTAの素材を元に作成

やはり1軍で投げるプロの投手は高低や、左右の出し入れや、低めのストライクからボールになる変化球のレベルが非常に高く、前半戦は見極めきれず、低めのボール球のスイング率が高い傾向にありました。
アマチュアからプロへ進んだバッターが最初に当たる壁として「ストレートに差し込まれる」というのがよくあるケースであり、これに対応するために、振り出しを早める選手が多くいます。しかし振り出しを早めると、タイミングが完璧に合えば捉えられるものの、そう簡単には甘いコースに来ず、低めの変化球に空振りするという悪循環に陥る選手が多いのも事実です。

数字上で見ても、門脇選手が低めの球への対応に苦戦していることが分かりますが、後半戦に入ってからは低めの球への見極めが上がり、スイング率が大幅に改善されています。
しかし、インロー、アウトローのスイング率が下がっているようにも見えます。本当に低めへの対応が上がったのか?疑問点が浮かびます。そこで、次の指標を見てみましょう。

②コース別打率

undefined
PIXTAの素材を元に作成

前半戦は、低めのスイング率が高いにも関わらず、ほとんどヒットが打てていませんでした
しかし、後半に入ると打率が大幅にアップ。ボール球を見極め、ストライクに対してコンタクトできています。

スイング率、コース別打率を見ると、門脇選手の後半戦の快進撃の理由が分かりますね!

2023年春キャンプ時には、小さな体から思い切りの良いスイングが魅力でしたが、シーズンが始まり、エース級の投手との対戦となると、なかなか理想としているバッティングができませんでした。しかし、亀井コーチとの二人三脚で打撃フォームの改善をしたことがきっかけに、どんどん浮上していきました。

ここまで、オープン戦の成績(3/13時点)は22打数3安打の打率.136と苦戦が続いています。
昨季に続き、見事な対応力で今シーズンも活躍し、ショートの定位置を確固たるものとできるのか、非常に楽しみなシーズンですね!


※本記事は、3/13時点の情報です
データ提供:データスタジアム

の記事をもっとみる