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「今季パ・リーグの最多勝になると思うピッチャー」ランキング!ランキング!3位「山下舜平大」2位「宮城大弥」を抑えた1位は?【野球ファン167人に聞いた】

  • 2024.4.12
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写真:PIXTA(イメージ)

2024年のプロ野球ペナントレースも開幕から2週間が経過しました。多くの野球ファンはひいきのチームが活躍する姿を見たいと思われますが……同時に気になってくるのは各選手のタイトル争いでしょうか。

近年、ハイレベルな投球を繰り広げているパ・リーグの好投手たち。そのため毎年のようにタイトル争いはし烈になりますが、その中でも大混戦となるのが最多勝タイトルです。過去3シーズンはロサンゼルス・ドジャースに移籍した山本由伸投手が最多勝に輝くなど、優勝チームと直結する可能性は高く、過去5年中、リーグ優勝したチームから最多勝投手が4人も現れています。さらに今季は山本投手がメジャーリーグへ移籍したため、ここ数シーズンなかった大混戦となることが予想されます。

そこで今回は全国のプロ野球ファン167人にアンケートを実施、「今シーズン、パ・リーグで最多勝を獲ると思う先発ピッチャーランキング」を作成。その結果をご紹介します!

一体誰が選出されるのか……。投票結果を見てみましょう!

【第3位】山下舜平大(30票)

昨年の新人王に選ばれたオリックス・バファローズのニュースター、山下舜平大(しゅんぺいた)投手が第3位にランクイン。

2020年ドラフト1位で今季プロ4年目となる投手ですが、アンケートを見ると「豪速球は健在」「直球の球威がある」など、持ち味であるストレートが高く評価されるなど、大きな期待を寄せられています。

福岡大学附属大濠高校時代からその素質は高く評価されていましたが、新型コロナウイルスの影響で夏の甲子園大会が中止された影響もあり、全国的には無名の存在。そのため2020年のドラフト会議でオリックスが1巡目で指名した際は驚きの声が上がるほどでした。

高校時代は監督の方針もあり、ストレートとカーブのみの投球しかしていなかった山下投手を獲得したオリックスは2年間、山下投手を二軍でみっちりと鍛えていきます。ストレートとカーブのキレを一段アップさせた上、プロ3年目の2023年にはフォークを日本人メジャーリーガーのパイオニア・野茂英雄投手から手ほどきを受けて覚え、満を持して2023年シーズンを迎えました。

WBCに山本由伸投手や宮城大弥投手が選出されていた関係もあり、プロ3年目のプロ初登板でいきなり開幕投手を務めるという大役を任された山下投手でしたが、5回1/3を1失点で抑えるという好投を見せると、2戦目でプロ初勝利をマーク。その後は160キロにも迫るストレートとカーブ、そしてフォークを駆使した本格的な投球を見せて前半戦終了時点で8勝をマークしてオールスターに選出されました。

その後、腰痛を患ってしまったことで後半戦はわずか1勝にとどまり、ポストシーズンの登板はありませんでしたが、前半に残したインパクトはすさまじく、新人王を受賞。山本由伸投手が抜けたオリックスの新エース候補として大きな期待が寄せられています。

豪速球は健在だし、プロ野球に慣れてきたと思うので今年はブレイクする予感がする。(49歳・男性)
昨シーズンから力強いピッチングをしていましたが、今年は更に良くなっている印象です。エースとして任される試合も多くなりそうで、最多勝有力です。(63歳・男性)
去年に増してさらに身体が大きくなっているので、直球の重さが増していそう。また山本が抜けた事により、責任感も増しており、一年間安定した投球を披露してくれそうだから。(35歳・男性)
変化球の種類はカーブとフォークだけだが150km後半の直球の球威があり被本塁打が少ないのが他の投手より優位で、怪我さえなければ最多勝に最も近い投手だと言える。(50歳・男性)

【第2位】宮城大弥(39票)

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提供:産経新聞

山下投手の同僚である宮城大弥(ひろや)投手が第2位となりました。

豪速球でグイグイ通していく山下投手や本格派の投球がウリだった山本由伸投手とは異なり、変化球を駆使したピッチングが持ち味の投手ですが、アンケートを見ると「抜群の制球力とチェンジアップに期待」「変化球の切れ、コントロールは一級品」など、多彩な変化球と安定したコントロールが期待されてこの順位となりました。

興南高校から2019年にドラフト1位でオリックスに入団した宮城投手はルーキーイヤーの2020年シーズンから二軍で先発ローテーション入りを果たして6勝を挙げると、シーズン終盤には一軍に昇格。3試合に登板しプロ入り初勝利を含む1勝1敗、防御率3.94という成績を残して早くも頭角を現しました。

そして翌2021年シーズンに大ブレイク。開幕から先発ローテーション入りを果たすと、あれよあれよという間に連勝して弱冠19歳にして前半戦だけで8勝をマークしてオールスターのファン投票でパ・リーグ先発投手部門で1位に。その後もペースは衰えずにこのシーズン13勝を挙げてオリックスのリーグ優勝に大きく貢献して、新人王も受賞しました。

その後も宮城投手は安定した投球を見せて2022年シーズンには11勝、昨シーズンは10勝と3年連続で2桁勝利をマークしオリックスのリーグ3連覇の立役者に。身長171センチと小柄な投手ですが、ストレートとスライダー、そしてチェンジアップやカーブといった多彩な変化球を織り交ぜる投球術で打者を翻弄するのが持ち味。まだ20代前半の投手ですが、まるでベテランのような老獪な投球術が魅力でもあります。

今シーズンは初の開幕投手を任された宮城投手。惜しくも勝利とはなりませんでしたが、リーグ4連覇に向けて気合が入るシーズンだけに初の最多勝獲得の可能性は十分あります。

オリックスがとても強いので、勝ちが付きやすいと考えます。その中でも、宮城大弥選手は安定しているので、コンスタントに勝てば、最多勝のタイトルがとれると考えます。(51歳・男性)
エースの山本が移籍して、エースとしての自覚がより強く出るシーズンになると思います。抜群の制球力と緩急あるチェンジアップで飛躍の1年になると思います。(41歳・男性)
若いにもかかわらず、相手を翻弄させるピッチングはベテランのようです。変化球のキレ、コントロールの良さは一級品です。打線が強いチームなので勝ち星を積み重ねられそうです。(40歳・男性)
エースとして安定したゲームメイクができれば前年度優勝の打線が援護し自然と勝ちはついてくると思うので、最多勝を獲れそうだからです。(33歳・男性)

【第1位】佐々木朗希(44票)

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提供:産経新聞

そんなオリックスの好投手2人を抑えて第1位に輝いたのは、“令和の怪物”こと佐々木朗希投手でした。

昨シーズンは故障の影響もあり、前半戦のみでシーズン終了となってしまいます。プロ入り以来、一度も規定投球回に達していないという点が気がかりですが、それでも「日本を代表する投手」「才能がすごい」など、アンケートを見るとそのポテンシャルの高さに期待しているファンが多くいることがわかりました。

大船渡高校(岩手)時代からストレートの最速は160キロを超えるなど、圧倒的な存在感を見せていた佐々木投手は2019年のドラフト会議で3球団の強豪の末、ロッテが交渉権を獲得、入団します。まだ線が細かった佐々木投手を一人前に仕上げていこうとロッテの首脳陣はルーキーイヤーの2020年、佐々木投手の体つくりをサポート。プロ入り2年目の2021年に満を持してデビューさせ、後半からローテーションに定着。3勝2敗、防御率2.27という成績を残しました。

翌2022年シーズン、佐々木投手は4月10日のオリックス戦でプロ野球史上16人目となる完全試合を達成。さらにこの試合で1試合19奪三振のプロ野球タイ記録も残すなど、圧倒的な投球を見せこの年は20先発で9勝という好成績を残しました。

WBC日本代表のメンバーにも選出された2023年シーズンは、最速165キロのストレートを武器にした豪快な投球であれよあれよという間に7勝をマーク。しかし、シーズン途中に脇腹を痛めたことで後半戦を棒に振ってしまい、7勝止まりとなってしまいました。

ポテンシャルの高さは間違いないだけに、今季はいかに故障なく投げられるかがカギ。規定投球回に達することができれば、最多勝の有力候補となることでしょう。

今では日本球界を代表するピッチャーでストレートの質、変化球のキレ、緩急を使いこなせる投手。1年間ローテーションを守れれば最多勝は狙えて獲れる選手なので。(28歳・男性)
昨年WBCを経験し、投手としての技術や意識の幅が広がったことと、今後メジャーリーグを目指す上で日本での実績を積んでいく上でも必要なタイトルだと思う。(52歳・女性)
最年少完全試合の記録は素晴らしいと思います。今年も活躍してくれるのではないかと思います。(42歳・女性)
今後メジャーに挑戦するために結果を出していかなければならないシーズンであると思うので、令和の怪物として結果を残して欲しいと思っている。(35歳・女性)
22歳と若いが、才能がとにかくスゴイ。奪三振ショーを見せて欲しい。(55歳・男性)

4位以下の選手とコメント

平良海馬(12票)

先発転向2年目。強いストレートと巧みな変化球のバランスに優れている。先発投手としてのタイトルを取ることを期待している。合わせて、奪三振王も取れれば最高!(45歳・男性)

髙橋光成(7票)

昨シーズンは打線の援護が少なく勝ち星が伸びなかったが、今年は去年よりも打てそうな野手陣であり、元々投手としてスタミナも奪三振能力があり、他球団のエース格の投手にも投げ勝てるメンタルの強さもあるから。(28歳・男性)

伊藤大海(6票)

今年はキャンプから調子良くてストレートと変化球のコンビネーションで最多勝を取れると思うから。(34歳・男性)

山﨑福也(6票)

移籍してからのプレーが本当に楽しみです!正確なコントロールで抑えつつバッティングも見られたら嬉しいです!(32歳・女性)

結果はこちら

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TRILL作成
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TRILL作成

上位3投手で7割以上の票を占めた今回のアンケート。それだけに4位以下はやや離され気味でしたが……トップ3以外で唯一、2桁投票を得たのが12票を獲得した平良海馬投手が第4位に入りました。

もともと中継ぎ投手として存在感を発揮していた平良投手ですが、昨季から先発へ転向。ストレートとスプリットのコンビネーションが冴え渡り、いきなり11勝をマーク。奪三振率はリーグ2位という素晴らしい成績を残しました。「ストレートと変化球のバランスが優れている」とファンからも高い評価を得ている投球術を生かせれば、最多勝争いに食い込むことができるでしょう。


調査方法:インターネットサービスによる任意回答(記述式)
調査対象:全国の10代~70代
有効回答数:167

※2024年3月28日時点での情報です。記事内の画像はイメージです。

※敬称は「投手」で統一しています。

文:福嶌弘
1986年横浜生まれ。フリーライター。幼少期より競馬・野球に興味を持ち、ヤンキー向けバイク雑誌、中古車雑誌などを経て2005年からフリーライターとして独立。以降は野球、競馬のスポーツを中心に街、クルマ、グルメ、アウトローetc…とジャンルを問わずに各媒体で執筆。生来の巨人ファンのため、主な出没場所は東京ドーム、横浜スタジアムそして後楽園、関内の居酒屋など

アンケート集計:TRILLスポーツ

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