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「今季セ・リーグの最多勝になると思うピッチャー」ランキング!3位「東克樹」、2位「村上頌樹」を抑えた1位は?【野球ファン124人に聞いた】

  • 2024.4.11
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写真:PIXTA

2024年のプロ野球ペナントレースも3月29日に開幕し、およそ2週間が経過しました。ひいきのチームが活躍する姿を見たいファンは当然多いと思われますが……同時に気になるのは今後熾烈となってくる各選手のタイトル争いです。

野球の試合で勝敗の左右を決める大きな要因と言われるのが先発投手の出来。そのため、先発投手はどのチームも好投手を揃えてきますが……そんな先発投手が獲得できるタイトルで大きな価値を持つとされているのが最多勝。リーグで最も多くの勝ち星を挙げることができれば、それだけチームは優勝する可能性がアップします。実際、過去10シーズンのセ・リーグ最多勝投手を見てみると、4人がリーグで1位となったチームから輩出されていました。

そこで今回は全国のプロ野球ファン124人にアンケートを実施、「今シーズン、セ・リーグで最多勝を獲ると思う先発ピッチャーランキング」を作成。その結果をご紹介します!

一体誰が選出されるのか……。投票結果を見てみましょう!

【第3位】東克樹(19票)

昨季16勝を挙げ、最多勝のタイトルを獲得した横浜DeNAベイスターズの東克樹投手が第3位となりました。

2位に4勝という大差を付けてのタイトル獲得を考えると少々意外な順位ですが、アンケートを見ると「昨季のブレイクは本物」「昨季は完全に覚醒した」など、本格化したことで今季も期待できるという声が目立ちました。

立命館大学からドラフト1巡目でDeNAに指名された東投手は1年目の2018年からいきなり先発ローテーション入り。11勝5敗、防御率2.45という素晴らしい成績を残して新人王を受賞。シカゴ・カブスに移籍した今永昇太投手や濱口遥大投手らとともにDeNAの左腕王国を担う存在になるかと思われましたが、シーズン終盤にひじを痛めてしまいます。

そのせいもありプロ入り2年目の2019年はわずか4勝に留まり、さらに3年目の2020年にトミー・ジョン手術を受けてこのシーズンを全休。東投手は一軍から遠ざかってしまいましたが、2021年に復帰。この年は3登板で1勝を挙げるなど復活の兆しを見せましたが、翌2022年は思うような球が投げられず、1勝6敗と低迷しました。

そして迎えた2023年。東投手はルーキーイヤー以来となる開幕から先発ローテーション入りを果たすと、自慢のチェンジアップと抜群のコントロールを武器に勝ち星を積み重ねていき、気が付けばキャリアハイとなる16勝で最多勝、そして勝率.842で最高勝率の2冠に輝きました。今季も安定感抜群の投球を見せれば、2年連続の最多勝も夢ではないでしょう。

昨季、セ・リーグで最多勝(16勝)と最高勝率(8割4分2厘)の2冠に輝いた。今季もやってくれそうだからです。(48歳・男性)
2023年の大ブレイクは本物。あのチェンジアップはわかっていてもなかなか打てないと思う。2年連続最多勝の可能性は充分ある。(59歳・男性)
昨年完全に覚醒しました。変化球のキレとコントロールは素晴らしいです。打線が援護してくれるチームなので今年も期待大です。(40歳・男性)
昨シーズンは2位に4勝差つけて最多勝と圧倒的な結果でした。勝利数には味方の援護も大事ですが、その味方打線を鼓舞するような投球はもちろん、積極的な守備があったからこそGG賞も取れたと思うので、今季も是非目指してもらいたいです。(30歳・男性)

【第2位】村上頌樹(21票)

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提供:産経新聞

昨季の最多勝投手、東投手を僅差で破り2位に入ったのは“トラの村神様”こと、村上頌樹投手

阪神の38年ぶりの日本一の立役者となった昨季は開幕からの連続イニング無失点のセ・リーグタイ記録を打ち立て、2リーグ制移行後のシーズンWHIP歴代最高記録もマークするなど歴史的な活躍を見せ、 アンケートでも「安定感抜群」「ストライクゾーンにずばずば投げ込む投球を期待」など、その安定感あふれる投球に期待が高まっています。

智辯学園時代に春のセンバツ王者となった村上投手は東洋大学を経て阪神に入団すると、ルーキーイヤーの2021年は二軍で最多勝、最優秀防御率、そして最高勝率の投手三冠に輝き、翌年も二軍で最優秀防御率と最高勝率の二冠に。二軍での村上投手の好投を見て、いつ一軍に上がるのか待ち遠しいという阪神ファンも多かったことでしょう。

そんな中で迎えた2023年。村上投手は満を持して一軍に昇格すると、当初は中継ぎで結果を出し、シーズン途中から先発へ。すると4月22日の中日戦でプロ野球史上初となる完封&2桁奪三振、無死四球という素晴らしい内容で初勝利を挙げると、そこから阪神のエースとして3・4月の月間MVPを受賞。セ・リーグ記録となる31イニング連続無失点という大記録を達成しました。

その後も安定した投球を見せた村上投手は10勝を挙げて、規定投球回に到達。阪神のリーグ優勝に大きく貢献したとして、新人王とリーグMVPを同時に受賞。日本シリーズでも好投して阪神を日本一に導きました。今季も抜群のコントロールを駆使した投球術で最多勝争いに食い込むことでしょう。

去年の素晴らしい成績をさらに塗り替えてくれると信じているので。今年はノーヒットノーランを達成してほしいです!(29歳・女性)
昨年一年間見てて思ったのは、とにかくコントロールがよく安定した投球をシーズンを通してできそうです。先発で大崩れせずに活躍するのが、最多勝の獲得には必要と思います。(65歳・男性)
阪神はリリーフ陣の層が厚いので、先発ピッチャーは、5〜6回安定したピッチングをすれば勝ち星が伸びると思う。村上投手は安定感抜群なので最多勝に1番近いピッチャーだと思います。(49歳・男性)
昨年大ブレイクした村上。セリーグの投手として最も勢いのある選手だと思う。ストライクゾーンにズバズバ投げ込む投球を今シーズンも期待。必ず最多勝投手になってくれると思う。(34歳・男性)

【第1位】戸郷翔征(42票)

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提供:産経新聞

村上投手にダブルスコアという大差を付けて第1位となったのは読売ジャイアンツの戸郷翔征投手

昨季はリーグ2位の12勝を挙げたようにリーグを代表する投手のひとりに成長しましたが、アンケートでは「奪三振率はリーグトップ」「落差のあるフォークと威力のあるストレートで三振を獲れる」など、質の高いボールで大量の三振を奪うことが期待されてこれだけの票を集めました。

ドラフト5位で入団した戸郷投手はプロ入り1年目の2019年から一軍のマウンドに上がると、2年目には先発ローテーションに食い込み9勝をマークして、巨人のリーグ優勝に貢献しました。2021年は防御率が4点台とやや安定感を欠きましたが、それでも9勝をマークし138奪三振を記録するなど、ボールの質の高さはこの頃からリーグ屈指の好投手となりました。

そして2022年シーズンはスタミナ面が強化されたのか、プロ入り初の完投、そして完封勝利をそれぞれ記録。自身初となる2桁勝利となる12勝を挙げ、奪三振はリーグトップの154奪三振で最多奪三振王のタイトルを獲得。22歳でのタイトル獲得は球団最年少タイ記録という偉業です。

2023年はシーズン前にWBC日本代表に選出され、世界の強打者を相手に投げて自信を付けた戸郷投手は開幕早々からエースとして台頭して、12勝で2年連続となる2桁勝利を挙げました。

阿部慎之助監督に代わり、戦力強化が積極的に行われたことで昨季よりも戦力がアップしたと評判の巨人。それだけに戸郷投手も昨季以上の好成績が見込める分、初の最多勝に輝く可能性は高いかもしれません。

常に安定した投球をしている印象がありますが、まだ23歳で更なる成長も期待できますので、最多勝の最有力候補と考えます。(63歳・男性)
スタミナもあり、落差のあるフォークボールと威力のあるストレートを軸に三振もとれるので、WBCがない今年はシーズンの初めから快調に投げていけると思っているから。(28歳・男性)
奪三振率はリーグトップであり、高い制球力と力のあるストレートで相手打者を圧倒しています。年齢もまだ若く、これから更に経験を積み、成長していく可能性は十分にあります。(38歳・男性)
昨年は12勝止まりでしたが、今年はチームは守備力が増しましたし、中継ぎも強化されたので自ずと勝ち星も増えるのではないかと期待しています。(39歳・男性)
一昨年、セリーグで最多奪三振賞を取り、一昨年、昨年と二けた勝利をおさめており、今年は、開幕投手も務めるので、最多勝タイトルの期待が持てるから。(49歳・男性)

4位以下の選手とコメント

青柳晃洋(8票)

21~22年の最多勝投手で実績・経験ともに申し分ない。昨年も不振とはいえ8勝はマークしており、勝てる投手であるこは明白。またチームも強いことが期待の要因。(41歳・男性)

菅野智之(5票)

今年は身体の調子が良くてストレートも走っているので経験値もあるので最多勝のタイトルを取れると思うから。(34歳・男性)

柳裕也(5票)

ここ数年打線の援護に恵まれなかったが、中田翔の加入で打線に厚みがましたので最多勝になると思います。(51歳・男性)

九里亜蓮(4票)

投げるスタミナが有り、昨年最も多い投球回数を投げているので、今年も投げられると思います。打線とうまく絡めば、昨年より勝ち星も増え、最多勝のタイトルもとれると思うので。(51歳・男性)

結果はこちら

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TRILL作成
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上位2人が最多勝経験のない、20代前半の投手という比較的フレッシュな名前が揃った今回のアンケート。それだけに第4位以下は実績のある投手が多く並びましたが、第4位に入ったのは2021年、2022年と2年連続で最多勝投手となった青柳晃洋投手でした。

昨季は3度の二軍落ちが影響して8勝にとどまりましたが、日本シリーズでは復活をアピールする好投で阪神の日本一に貢献。「チームも強いから援護点を多くもらえそう」という声もあり、打線がかみ合うようなら最多勝返り咲きが期待できそうです。

また、3度の最多勝を誇る菅野智之投手は5票で第5位タイ。昨季は右ひじの張りに悩まされて、わずか4勝、100イニング未満という自身ワーストクラスの成績に終わりましたが、新フォームを開発したことで復活の気配が。「経験値もある」という意見があるように、実績ならば群を抜いているため、体調次第では4度目の最多勝獲得も十分考えられます。


調査方法:インターネットサービスによる任意回答(記述式)
調査対象:全国の10代~70代
有効回答数:124

※記載している回答は原文ママ

※2024年4月9日時点での情報です。記事内の画像はイメージです。

文:福嶌弘
1986年横浜生まれ。フリーライター。幼少期より競馬・野球に興味を持ち、ヤンキー向けバイク雑誌、中古車雑誌などを経て2005年からフリーライターとして独立。以降は野球、競馬のスポーツを中心に街、クルマ、グルメ、アウトローetc…とジャンルを問わずに各媒体で執筆。生来の巨人ファンのため、主な出没場所は東京ドーム、横浜スタジアムそして後楽園、関内の居酒屋など

アンケート集計:TRILLスポーツ

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