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【パ・リーグ】「今シーズン新人王を獲ると思う選手」ランキング!3位「上田希由翔」、2位「金村尚真」を抑えた1位は?【ファン107人に聞いた】

  • 2024.3.29
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提供:産経新聞

パ・リーグの歴代新人王を見てみると興味深い発見がありました。

それは、2018年から2023年までの6年間、受賞した全員がプロ2年目以降に新人王を獲得したというもの。「支配下登録5年目以内」をはじめ、通算の打席数や投球イニングなど一定の条件を満たせば入団から2年目以降でも新人王の権利を残すことが可能ですが、長期間ルーキーから選出なしの状況を鑑みると、一年目からプロで活躍することの難しさを痛感させられます。

ただ、昨年のドラフトは大学生投手が近年稀にみる豊作。上述のジンクスを突破しそうな素材が多くプロ入りしました。先輩が意地を見せるか、ルーキーが勢いで突き抜けるか今年の新人王争いは白熱の予感がします。

今回TRILLスポーツでは、全国のプロ野球ファン107人に「今シーズンのパ・リーグで新人王になると思う選手」のアンケートを実施。

TOP3の結果を記事にまとめました。

【第3位】上田希由翔(9票)

第3位は2023年ドラフトで千葉ロッテマリーンズに1位入団した上田希由翔(きゅうと)選手

優れた選球眼と巧みなバットコントロールが武器の大型内野手です。

明治大学では3年の頃から台頭すると、4季連続で東京六大学のベストナインを受賞。リーグ戦通算成績は打率.312、10本塁打をマークした他、歴代4位となる74打点を記録するなど抜群の勝負強さを発揮します。打点に関しては、高橋由伸選手や鳥谷敬選手の学生時代を上回る数字でした。

高いミート力に加え、長打も兼ね備える打撃が持ち味の選手。183cm96kgと重量感のある体格の割に機敏な動きも見せ、守備は主に三塁手を務めます。このポジションにはネフタリ・ソト選手や中村奨吾選手、安田尚憲選手など主力が顔を揃えているため、熾烈な競争が予想されますが、プロ入り後は一塁手や二塁手の守備にも挑戦しており、守れるポジションが増えれば起用の幅も広がる見込みがあります。

新入団選手発表会見で掲げた一年目の目標は「80安打50打点」と明確。過去30年でこの成績を残した大卒ルーキーはチームで一人しかいないという高いハードルですが、素質の高さからすれば充分に達成する可能性はあり得るでしょう。

ドラフト1位の選手の中で強打者で大学での活躍も華々しく知名度もあるからです。(47歳・女性)
絶対的な内野手のレギュラーがいない千葉ロッテにおいて、彼の長打力はひょっとするかもしれません。全日本の4番はNPBで活躍する可能性が高いので。(44歳・男性)
練習試合、オープン戦も成績を残していることや、一塁・三塁でも安定した守備を見せているため。(22歳・男性)
堅実な守備とアベレージを軸とした打撃があるため。期待するのは首位打者。(24歳・男性)

【第2位】金村尚真(20票)

続いて2位にランクインしたのは、2022年ドラフト2位で北海道日本ハムファイターズに入団した金村尚真選手

既に一年プロを経験していますが、新人王の権利を残して二年目の活躍を誓います。

富士大学時代に完全試合を達成するなど投手としての素質は早くから注目されていました。プロ一年目の昨季も開幕から先発ローテーション入り。4月9日のオリックス戦に先発で登板すると、新人の先発では12球団通じて最速となるプロ初勝利を飾ります。

持ち味は制球力。テイクバックの小さいフォームから投げミスが少なく、大崩れしない安定感のある投手タイプです。糸を引くような最速152キロの直球に加えて、カットボールやスライダー、カーブ、チェンジアップなど多彩な変化球を織り交ぜて打者を翻弄。本人が自信のある変化球に挙げるスプリットも勝負球として使えます。一年目は4試合のみの登板でしたが、2勝1敗、25回を投げて防御率は1.80と一軍のマウンドでも安定感が光りました。

本人は先発へのこだわりを語っていますが、オープン戦では救援で3試合連続無失点とリリーフの適性も見せています。新庄剛監督も安定感のある投球は高く評価しており、「勝利の方程式」入りを示唆。今シーズンは7回や8回といった終盤での起用が増えそうです。

昨年は試合数が少なかったが防御率1.80と抜群の安定感で、怪我さえなければ新人王をとれたと思います。今年は怪我がなければ新人王を獲ると思います。(53歳・男性)
先発ローテーションに定着して、安定感のあるピッチングをしてくれると期待したいです。(61歳・男性)
変化球やストレートのキレがよくて、凄く良いボールを投げる期待選手です。(60歳・女性)
去年の故障前の投球は新人とは思えないほど制球が安定しており、また変化球のキレも凄かった。体力さえつけば完投型の素晴らしい投手になると思っていた矢先に2軍に落ちたので本人も悔しさで溢れていると思う。昨日起きた練習試合では打ち込まれていたが、開幕までには調整するだろうし、期待の選手だからです。(35歳・男性)

【第1位】武内夏暉(37票)

2023年ドラフトで埼玉西武ライオンズに1位入団した武内夏暉(なつき)選手が第1位を獲得しました。

昨年のドラフト会議では実に7人もの東都戦士が1位指名を受けましたが、「東都7人衆」のうちの一人にかぞえられるのが武内投手。186cm90kgの恵まれた体格から力強いボールを投げる大物サウスポーです。

國學院大学時代からエースとして活躍しており、3年秋のリーグ戦ではチームを優勝に導いてMVPを獲得。4年秋には最優秀防御率に輝くなど着実に結果を残してきました。

テイクバックの際に左腕が体に隠れるため、打者にとってはタイミングが取りづらい投手。MAX153キロの直球と4種類の変化球も持ち合わせており、完成度の高さがうかがえます。変化球の中でも、ツーシームはこれまで左打者対策として使っていましたが、キャンプで臨時コーチを務めたOBの松坂大輔氏からのアドバイスを受け、右打者の内角のボールゾーンからストライクゾーンへ入る「フロントドア」としての活路も見出しています。また、これまで1日30分だったストレッチの時間を3倍に増やしたことで最高球速は1キロアップ。オープン戦で154kmの速球を投げており、プロ入り後も成長曲線を描いています。この勢いそのままに、一年目から先発ローテーション入りを目指します。

大学時代は、奪三振数と防御率が圧倒的に良かったです。また、左腕で150㎞を超えるのは魅力的です。投手の育成の上手な西武なので期待できそうです。(40歳・男性)
大学No.1の左腕で有り、素晴らしいストレートが制球良く決まれば、なかなか面白い存在です。最初は中継ぎぐらいから始めるのか先発として使うのかは不明ですが、シーズンが終わる頃には成績を残していると思います。(63歳・男性)
紅白戦とオープン戦の投球を見て、実力は間違いないと思いました。ライオンズは先発投手陣が豊富なので、武内投手を休ませながら起用できるため、良い成績を残すと思います。(34歳・男性)
東都大学野球では、3年秋に防御率0点台を記録して、4年秋にも0点台でベストナインをとるなど安定感が抜群。コントロールがよいので1年目から期待できそう。(22歳・男性)
ドラフト1位なので期待していましたが、スピード、制球ともに良く、先発としてローテーション入りが期待できそうです。現時点でパリーグの新人としては最も期待できます。(63歳・男性)

4位以下の選手とコメント

前田悠伍(7票)

左投げの本格派投手でありストレートの切れの良さとチェンジアップのコンビネーションの良さで新人王になれると思います。(59歳・男性)

齋藤響介(7票)

飄々とした感じで投げ込むストレートの威力が半端じゃないです。成長著しく今年はどれほど活躍するのか見ものです。(45歳・男性)

細野晴希(5票)

最速158キロストレートに、スプリットや球速が出たカーブなど変化球のレベルが高い特徴があります。コントロールに難のある投手ですが、その点が少しでも修正されるのを考慮すると新人王を取れる逸材です。(32歳・男性)

豆田泰志(5票)

独特のフォームから繰り出される直球の強さが群を抜いていて、今シーズンではクローザー或いはセットアッパーとして活躍する可能性があるため期待しています。40~50登板くらいは投げるんじゃないかと思います。(31歳・男性)

結果はこちら

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新人は未知数ということもあってか票は分散傾向。

そんな混戦の中、1位にランクインしたのが埼玉西武ライオンズの武内夏暉選手です。大学ナンバーワン左腕に対する期待の高さが表れる結果となりました。新人王獲得の権利を残す北海道日本ハムファイターズ・金村尚真選手の2年目にも期待です。


調査方法:インターネットサービスによる任意回答(記述式)
調査実施日:2024年03月05日~2024年03月19日
調査対象:全国の10代~70代
有効回答数:107

※記載している回答は原文ママ

※2024年3月27日時点での情報です。記事内の画像はイメージです。

文:福嶌弘
1986年横浜生まれ。フリーライター。幼少期より競馬・野球に興味を持ち、ヤンキー向けバイク雑誌、中古車雑誌などを経て2005年からフリーライターとして独立。以降は野球、競馬のスポーツを中心に街、クルマ、グルメ、アウトローetc…とジャンルを問わずに各媒体で執筆。生来の巨人ファンのため、主な出没場所は東京ドーム、横浜スタジアムそして後楽園、関内の居酒屋など

アンケート集計:TRILLスポーツ

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