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「パ・リーグの首位打者になると思う打者」ランキング!「柳田悠岐」「頓宮裕真」を抑え圧倒的1位となったのは?【ファン120人に聞いた】

  • 2024.3.26
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写真:PIXTA

待ちに待った2024年のプロ野球ペナントレースもいよいよ間もなく開幕。今年はプロ野球創設90周年という記念すべき年になりますが……ファンが注目するのは各選手たちのタイトル争い。選手の個人成績は応援するチームの成績にも直結するため、推しているチームの選手には特に活躍してほしいと願うファンも少なくないでしょう。

パ・リーグの各打者たちはいずれ劣らぬ巧打者が揃っていますが、そのため難しいとされているのが首位打者予想。過去10年で複数回獲った選手は2名いますが、そのうちの一人である吉田正尚は昨季メジャーリーグへ移籍。大混戦となった昨季は頓宮裕真選手が首位打者となりましたが、その打率は.307。これはパ・リーグ歴代最低打率でのタイトルとなりました。

低い打率となったということは、逆に言えば3割を越えれば首位打者の可能性が出てくるということ。そのため、勢いに乗った打者ならそのまま実績のある選手を振り切ることもしばしばあるため、予想しにくいタイトルと言われています。

今回は、全国のプロ野球ファン120人にアンケートを実施。結果をもとに「今シーズンのパ・リーグで首位打者になると思うバッターランキング」を作成しました。

一体、誰が混戦を制しファンが選ぶ首位打者に選出されるのか……。

投票結果を見てみましょう!

【同率2位】柳田悠岐(11票)

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提供:産経新聞

第2位は2名となりました。

まず1人目は柳田悠岐選手。吉田正尚選手と同じく、過去10年で2度首位打者になるなど実績抜群の選手で「球界最強打者」の名をほしいままにしてきたスーパースター。それだけにファンからも「巧みな打撃技術」「実績と経験」など、これまでの成績を評価した票が多く目立ちました。

2014年にレギュラーに定着した柳田選手は翌2015年に打率.363という高打率をマークして初の首位打者に輝き、さらにこの年は34本塁打、32盗塁を記録してトリプルスリーも達成。この年から2021年シーズンまで打率は3割を超え、さらに出塁率は2020年シーズンまで4割以上。持ち味のフルスイングによる豪快な一発とともに確実性の高い打撃を見せるようになりました。

そして2018年。柳田選手は自身キャリアハイとなる36本塁打を放つとともに打率は.352とまたもハイアベレージを記録して自身2度目の首位打者に。この年も出塁率、長打率ともにリーグ1位で打者の総合力を示す数値であるOPSでもリーグ1位の1.092。球界最強打者と呼ばれるにふさわしい実績を残しました。

今季で36歳を迎えるベテラン選手ではありますが、レギュラーに定着した2014年以来、パ・リーグの打率ランキングでトップ3に入ったのはなんと6回。昨季も打率こそ3割に届きませんでしたが、それでもリーグ3位と力を発揮。コンディションが万全であれば首位打者に返り咲いてもおかしくありません。

昨年リーグトップの成績だったうえ、全試合出場というコンディションの安定感も抜群だった。(51歳・女性)
実績と経験を持つベテラン外野手。2024年シーズンも、その巧みな打撃技術で打率王争いに加わる可能性が高いです。(38歳・男性)
キャンプで見ましたが、圧巻の柵越え・フェンス直撃の打球は行けると思います。(42歳・女性)
調子さえよければバットコントロールの良さから1位争いはすると思っている。(45歳・男性)

【同率2位】頓宮裕真(11票)

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提供:産経新聞

実績豊富な柳田選手と並んで2位に入ったのは昨季のリーディングヒッター、頓宮裕真選手

規定打席発到達の年にいきなりタイトルを獲得したその実力は本物。アンケートでも「昨季の活躍で打撃のコツを掴んだ」「若いし勢いがある」など、まだ20代でこれから脂が乗り切る年齢に差し掛かる点などが評価されたようです。 

山本由伸投手と実家が隣同士だったというエピソードを持つことや、もともと打てる捕手として知られていた頓宮選手はルーキーイヤーから開幕スタメンに抜擢されるなど期待のホープとして注目されていました。ところが2度の骨折でなかなかレギュラーに定着できず、頭角を現したのはプロ入り3年目の2022年。この年は捕手、一塁手、そして指名打者などを兼任して81試合に出場。打率こそ.226だったものの、11本塁打を放ちました。

そして迎えた2023年シーズン。頓宮選手の本来のポジションである捕手の座にFAで森友哉選手が移籍してきたため、頓宮選手は一塁手と指名打者がメインに。守備の負担が減ったことで打撃の安定感が増した頓宮選手は6月には打率.372、7本塁打という大活躍で自身初の月間MVPを受賞。 

これで勢いに乗った頓宮選手はオールスターにもファン投票で選出され、さらに打率は常に上位をキープ。最終的には左足の薬指を疲労骨折してシーズンを終えましたが、前半の貯金を生かす形で打率.307を記録して自身初の首位打者のタイトルを獲得。オリックスのリーグ3連覇に大きく貢献しました。

昨季以上に確実性のある打撃で今季もオリックスのリーグの4連覇とともに2年連続の首位打者を狙います。

昨シーズンに首位打者のタイトルを獲得して、バッティングのコツを掴んだようです。今シーズンも結果を残しそうな感じがします。(40歳・男性)
攻守ともに逸材。去年の首位打者である。今年も主打者を獲得してオリックスの優勝を引っ張ってほしい。(44歳・女性)
ソロホームランでも良いが、チャンス場面でのホームランには期待したい。(33歳・女性)
強いオリックスの原動力。まだまだ若いし勢いがありそう。(55歳・男性)

【第1位】近藤健介(70票)

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提供:産経新聞

圧倒的な票を集め、堂々の第1位に選ばれたのは近藤健介選手

意外なことに首位打者になった経験こそありませんが、2018年から6シーズン連続で出塁率は4割超え、そして打率はこの年からの7年間で3割を記録することは実に6回と安定感抜群。2017年には腰痛のため、57試合にしか出場できませんでしたが、打率はなんと.413!アンケート結果を見ると「打率4割に最も近い」「バットコントールが非常に優れている」など、卓越した打撃技術に高い評価が集まりました。 

もともと捕手としてプロ入りした近藤選手は、ルーキーイヤーの2012年からいきなり一軍で20試合に出場。高卒ルーキーとしては異例の起用となりましたが、翌年も32試合に出場するなど着々と出番を増やしていきました。そしてプロ入り3年目の2014年には自身初の開幕一軍を経験して、89試合に出場。このころから卓越したバットコントロールが目立つようになりました。

そして2015年は本職の捕手と指名打者を兼任するようになった近藤選手は初の規定打席に到達すると、打率はリーグ3位の.326をマーク。まだ20代前半の若手選手でこれだけの成績を収めただけに、近藤選手はリーグを代表する選手へとのし上がっていきました。

その後、故障に見舞われて2シーズンほど近藤選手は苦しみましたが、2017年には231打席で打率.413。シーズン途中での離脱が惜しまれましたが、100打席以上立った選手の歴代最高記録を叩き出しました。そうして2018年には外野手へとコンバートされると、打率はリーグ2位となる.323をマークして3年ぶりに規定打席に到達しました。

この年以降、近藤選手は故障とは無縁のまま安定した打撃を披露。そしてソフトバンクにFA移籍した昨季は打率.303、26本塁打、87打点とチームの中心選手として活躍して本塁打王、打点王の2冠を獲得。打率も2位だったため、あと一歩で三冠王に輝くほどの大活躍でした。

卓越したバットコントロールは球界随一と評されるほどの実力だけに、チームに慣れた今季はさらなる飛躍が必至。念願の首位打者獲得も十分考えられるでしょう。

ここ数年ほぼ3割越えの打率を記録しており、安定感はNo.1だと思います。去年はホームランが多すぎた印象ですが、柳田、山川の前で、ヒットを狙いに行くケースが増えると思うので、首位打者の有力候補です。(63歳・男性)
バットコントロールが非常に優れている選手で、長打も期待できます。昨シーズンは移籍1年目にも関わらず首位打者争いを演じたので、環境に本格的に慣れたと思われる今年は首位打者になると思います。(39歳・男性)
現在のプロ野球界の中で、”打率4割”に最も近い男と呼ばれているため。昨年は打率王こそ取れませんでしたが、キャリアハイとも言える活躍をしたので、今年こそ打率4割を達成しそう…と期待しています。(44歳・女性)
バッティングと選球眼が超一流。毎年、高打率を残しており、今年も首位打者争いに加わること間違いなし。(33歳・男性)
毎年安定して3割位の打率を残していますし、2023年シーズンは惜しくも打率部門2位になってしまい2024年シーズンに懸ける思いも強いと感じるからです。また、山川選手が加入したことにより近藤選手にとって良い刺激になると思うので、ぜひ首位打者獲得して欲しいです。(43歳・男性)

4位以下の選手とコメント

松本剛(6票)

2023年はケガの影響もあり低迷したが、それでも打率5位に付けていたので、2024年は復活して3割を超えてくると考えられるため。(31歳・男性)

万波中正(5票)

昨年はかなり成績を伸ばしてきたので、今年は打率だけではく、3冠を目指してほしい。(53歳・男性)

森友哉(4票)

思いっ切りのいいバッティングが魅力なので、今シーズンは首位打者を獲って欲しい。(55歳・男性)

西川龍馬(4票)

過去の実績から本年も安定した結果が期待できる。また初見の投手でも関係なくヒットを量産できるタイプの選手だから。(41歳・男性)

結果はこちら

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近藤選手が半数以上の票を集めたことで2位以下は大混戦となった今回のアンケート。そのため、第4位以下も混沌とした形に。その中で1歩抜け出したのは6票を獲得して第4位に入った松本剛選手です。

もともとプロ入り6年目に規定打席に到達して打率.274を記録するなど好成績を収めていましたが、その後松本選手は故障に見舞われるなどして低迷。ところがプロ入り11年目となった2022年に新庄剛志監督に見いだされて打撃開眼。安定してヒットを放つようになり、打率.347を記録して自身初の首位打者を獲得しました。

マークが厳しくなった昨季は打率.276と打率は後退しましたが、それでもリーグ5位。今季はリベンジに燃えることでしょう。昨季は打率3割を越えた打者が2人しかいなかったパ・リーグですが、巧打者揃いなだけに今季もハイレベルな戦いが見られることでしょう。


調査方法:インターネットサービスによる任意回答(記述式)
調査実施日:2024年3月19日
調査対象:全国の10代~70代
有効回答数:120

※記載している回答は原文ママ

※2024年3月25日時点での情報です。記事内の画像はイメージです。

文:福嶌弘
1986年横浜生まれ。フリーライター。幼少期より競馬・野球に興味を持ち、ヤンキー向けバイク雑誌、中古車雑誌などを経て2005年からフリーライターとして独立。以降は野球、競馬のスポーツを中心に街、クルマ、グルメ、アウトローetc…とジャンルを問わずに各媒体で執筆。生来の巨人ファンのため、主な出没場所は東京ドーム、横浜スタジアムそして後楽園、関内の居酒屋など

アンケート集計:TRILLスポーツ

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