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野球ファンが選ぶ「2024パ・リーグのホームラン王」ランキング!3位「柳田悠岐」、2位「万波中正」を抑えた1位は?【134人に聞いた】

  • 2024.3.25
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写真:PIXTA

いよいよ3月29日に開幕する2024年のプロ野球ペナントレース

今年はプロ野球創設90周年という記念の年にもなるため、例年以上に注目度が高まっていますが、その中でも気になるのはチームの選手たち。活躍すればもちろん、チームの優勝が近づくだけに応援に熱がこもるファンも多いことでしょう。

今回はパ・リーグに注目。パ・リーグには巧打者ぞろい選手が多いですが、主役不在の混戦模様と目されているのがホームラン王

過去10年のホームラン王を見ると、複数回獲った選手は中村剛也選手、山川穂高選手と2名いますがその他の選手は外国人選手や伏兵選手がもぎ取ることもあるなど、傾向が立てづらく、しかも昨季のホームラン王はポランコ選手の26本と、統一球を使用していた2012年以来となる20本代という少なさ。それだけにどの選手にもチャンスがあるといえるかもしれません。

そこで今回は、全国のプロ野球ファン134人にアンケートを実施。「2024シーズンのパ・リーグでホームラン王になると思うバッターランキング」を作成しました。その結果をご紹介します!

一体、誰がファンが選ぶ今年のホームラン王に選出されるのか……。

投票結果を見てみましょう!

【第3位】柳田悠岐(13票)

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提供:産経新聞

今季で36歳となるベテラン、柳田悠岐選手が第3位となりました。

プロ入り13年間で通算260本塁打を放っている球界屈指のスラッガーですが、意外にもホームラン王になった経験はありません。しかし、2015年以降の9シーズンで上位3位に6度も入るなど、毎年のように多くのホームランを量産した点がファンから評価されました。

プロ入り前から「飛距離ならナンバーワン」とスカウトから高い評価を得ていた柳田選手は2010年のドラフト会議でソフトバンクから2巡目指名を受けて入団すると、プロ入り3年目の2013年にはレギュラーに定着。立派な体躯を誇る肉体でのフルスイングは柳田選手の代名詞となり、2015年には打率.363、34本塁打、99打点、さらに32盗塁を記録して首位打者のタイトルを獲得するとともにトリプルスリーを達成。プロ野球ナンバーワンの外野手として柳田選手の名は多くのファンに知れ渡りました。

その後は走攻守ともに安定した成績を残し、2015年から4年連続で出塁率と長打率のリーグトップになるなど、ハイレベルな打撃を披露。さらに打者が打席あたりに生み出した得点の傑出・貢献度を表すwRC+でも4年連続でリーグ1位となっており、柳田選手はいつしか「球界最強打者」の称号をほしいままにしてました。

そして35歳になった昨季は9年ぶりに全試合に出場して打率.299、22本塁打、85打点という素晴らしい成績を記録。故障さえなければ今年もホームラン王争いに食い込んでくること可能性は高そうです。

今シーズンキャンプから好調でかつての豪快なフルスイングが戻ってきたと感じたし、フルスイングできればホームランを量産できるだけの選球眼とパワーがあるから。(42歳・男性)
恵まれた体格から生み出される豪快なフルスイングが魅力的であり、どのコースでもホームランをしてしまうバッターであるからです。(41歳・女性)
フルスイングの豪快なバッティングでホームランだけを狙って欲しい。(32歳・男性)
年齢は重ねたものの、長打力はいまだ衰え知らず、ホームランを量産して返り咲いてほしい。(44歳・女性)

【第2位】万波中正(31票)

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提供:産経新聞

柳田選手にダブルスコア以上の差を付けて第2位に入ったのは万波中正選手。柳田選手と比べると一回りも下となる24歳の若い選手ですが、新庄剛志監督が日本ハムの監督に就任して以来、その非凡な才能を開花させて昨季はリーグ2位の25本塁打を記録。「才能を開花させてほしい」「成長した姿を見せてくれれば」と、今季の成長を加味してのランクインとなりました。

横浜高校時代から走攻守の揃ったアスリートタイプのプレーヤーだった万波選手ですが、プロ入り3年目までは二軍で燻った状態に。ところが新庄剛志監督が就任した2022年のオープン戦で好成績を残して開幕一軍のメンバーに食い込むと、いつしかレギュラーに定着。打率こそ.203という低さでしたが、14本塁打を放つなど、その長打力の片鱗を見せていました。

そして昨季は開幕からレギュラーとして起用されると、前年の活躍で自信を付けた万波選手は打順を問わずに活躍。5月には12球団で最速となるシーズン2桁本塁打を達成して月間MVPに輝くと、オールスターでも2本塁打を放ってMVPを獲得。さらに9月16日のソフトバンク戦では史上2人目となる同一試合での先頭打者本塁打&サヨナラ本塁打を記録するという印象的な活躍を見せて、打率.265、25本塁打を記録。ホームラン王には惜しくもなれませんでしたが、リーグ2位の本塁打数を放ったことが評価されて、ベストナイン&ゴールデングラブ賞のW受賞を果たしました。

伸びしろならばパ・リーグの打者の中でも随一。それだけに勢いに乗ればホームラン王争いを独走する可能性も十分です。

着実に長打力を伸ばしてきていて、昨シーズンはホームラン王争いを演じました。今年は更に成長した姿を見せてくれると思うので、ホームラン王になると期待しています。(39歳・男性)
昨年ホームラン王にはなれませんでしたが、まだ23歳で25本塁打打ってます。コンゴ人ハーフの彼は生まれ持った素質とコーチ陣の教えでさらに才能開花させて今年そのパワー爆発の予感がしています。若さゆえの成績が安定しない部分もありますが安定すればホームラン王もありえる選手です。(38歳・男性)
遠くに飛ばす力がずば抜けているから。飛距離のあるホームランに期待をしています。(44歳・男性)
高身長から繰り出されるスイングはとても力強く、飛距離もありホームラン王争いに食い込むと思います。(39歳・男性)

【第1位】山川穂高(51票)

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提供:産経新聞

第1位に選ばれたのは山川穂高選手

過去10シーズンで3度の本塁打王に輝き、ここまで通算218本塁打を放つパ・リーグを代表するスラッガーだけに当然と言えば当然の順位と言えるかもしれません。

2014年に埼玉西武ライオンズに入団して以来、二軍で育成されてきた山川選手は、プロ入り4年目の2017年の後半からレギュラーに定着。8月以降だけで19本塁打も放ち、スラッガー誕生を期待させると、翌2018年にはその期待に応えるかのように4番打者に定着して47本塁打を放ち、自身初のホームラン王のタイトルを獲得。ホームランを打った後にベンチで取る「どすこいポーズ」のパフォーマンスで山川選手は人気選手の仲間入りを果たします。

さらに2019年も山川選手は先輩の中村剛也選手とともに重量級のクリーンナップを組んで、43本塁打を記録して2年連続となるホームラン王に輝きました。そしてコロナ禍に見舞われた2020年、2021年は打撃成績も不振でしたが、それでも本塁打数はリーグ5位前後に食い込むなど一定の成績を収めると、2022年には開幕から安定した成績を残して、打率.266、41本塁打と復調。自身3度目となるホームラン王に輝きました。

昨季は開幕直後に下半身の故障で戦線を離脱すると、5月には自身のスキャンダルにより公式戦無期限の出場停止処分を受けることに。この処分がシーズン終了まで解かれることはなく、17試合の出場で打率は.256、0本塁打とキャリアワーストの成績となってしまいました。

シーズンオフにはFAでソフトバンクに移籍。新天地で迎える今季は復活を目指す1年になるでしょう。オープン戦から好調さをアピールしているだけに、2年ぶり4度目のホームラン王も射程圏内と言えそうです。

やはり実績がある山川選手です。オープン戦でも調子が良いので、ホームラン王になると思います。(31歳・男性)
今シーズンに対する思いが人一倍強いと思う。力強い打撃でホームランを量産してほしい。(33歳・男性)
1年間のブランクはあるものの、練習試合やオープン戦を見ていると好調のようですし、野球を楽しんでいるように見えます。今年はやってくれそうです。(40歳・男性)
パ・リーグを代表するホームランバッターであることは間違いないので、今年は40本以上は打ってくれるはずです。昨年はほとんど試合に出ることができませんでしたが、キャンプや対外試合で結果を出しており、しっかり準備してきたことが分かります。(32歳・男性)
試合にさえ出場できれば、現役のホームランバッターとしては一二を争うの実力なので、今年のホームラン王になると思うからです。(33歳・男性)

4位以下の選手とコメント

グレゴリー・ポランコ(10票)

ボールを飛ばす力はトップクラスだと思います。パリーグ2年目で昨年以上の成績を残せると思うので、ホームラン王の有力候補です。(63歳・男性)

浅村栄斗(9票)

いい球を見逃さずコンパクトに振り抜く浅村選手の打法が今年さらに開花し、本塁打王を獲得するのではと考えています。(59歳・男性)

近藤健介(6票)

昨年は、残念ながらトップタイで、3選手がホームラン王でした。侍ジャパンの三番を打ち、世界一になりました。ヒットを数多く打ち打率も良いが、ホームランも量産するから、今年は一人でホームラン王を取りそうです。(49歳・男性)

杉本裕太郎(3票)

地元徳島の出身でもあるので、もう一度ホームラン王を獲得して欲しい。(55歳・男性)

結果はこちら

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実績のある選手と注目の若手がトップ3を占め、昨年の本塁打王のポランコ選手が4位という波乱の結果となった今回のランキング。そのポランコ選手には「ボールを飛ばす力はトップクラス」とそのパワーを評価する声が目立ち、パ・リーグ2年目となる今季はさらなる飛躍が期待されます。

そしてポランコ選手に1本差で2位に終わった浅村栄斗選手近藤健介選手がそれぞれ5位、6位に。いずれもリーグを代表する巧打者だけにホームラン王だけでなく首位打者、打点王などのタイトルを複数取るのでは?という声も目立ちました。


調査方法:インターネットサービスによる任意回答(記述式)
調査実施日:2024年03月05日~2024年03月19日
調査対象:全国の20代~70代
有効回答数:134

※記載している回答は原文ママ

※2024年3月22日時点での情報です。記事内の画像はイメージです。

文:福嶌弘
1986年横浜生まれ。フリーライター。幼少期より競馬・野球に興味を持ち、ヤンキー向けバイク雑誌、中古車雑誌などを経て2005年からフリーライターとして独立。以降は野球、競馬のスポーツを中心に街、クルマ、グルメ、アウトローetc…とジャンルを問わずに各媒体で執筆。生来の巨人ファンのため、主な出没場所は東京ドーム、横浜スタジアムそして後楽園、関内の居酒屋など

アンケート集計:TRILLスポーツ

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